イナズマ線は、特定の状況報告日に対して、タスクがプロジェクトスケジュールより進んでいるか遅れているかを示すために描画される垂直線です。イナズマ線は、完了率を表すタスクバー内の点と状況報告日を結びます。たとえば、タスクが 50% 完了している場合、イナズマ線はタスクバーの中央と状況報告日を結びます。イナズマ線は、左または右に向かって山形を描きます。左に向かって山を描くイナズマ線は、タスクが遅れていることを示し、右に向かう山は、タスクがスケジュールより進んでいることを示します。
プロジェクト計画/スケジュールコントロールである GanttView は、特定の時点におけるタスクの状況をイナズマ線で示すことができます。イナズマ線は、実行時にツールバーにある[イナズマ線]ボタンから作成できます。このボタンをクリックすると、[イナズマ線]ダイアログが表示されます。このダイアログを使用して、状況報告日の選択、イナズマ線の有効/無効、イナズマ線のさまざまな要素(色、形、スタイルなど)のカスタマイズを行うことができます。
次の図に、ガントビューで描画されたイナズマ線を示します。
GanttView コントロールには、イナズマ線を管理するさまざまなプロパティを含む ProgressLine クラスが用意されています。たとえば、イナズマ線の表示/非表示を有効または無効にする Boolean 値を受け取る Visible プロパティ、状況報告日を設定する StatusDate プロパティ、イナズマ線の色を設定する LineColor プロパティ、および線の種類を指定する LineStyle プロパティがあります。さらに詳細なカスタマイズを行うために、PointColor プロパティと PointShape プロパティを使用して、タスクバーと状況報告日につながるポイントの色と形を設定することもできます。
次のコード例は、イナズマ線の作成とカスタマイズを示します。この例では、「クイックスタート」で作成したサンプルを使用します。