メイン辞書は、.dct 拡張子を持つ zip ファイルです。この zip ファイルには複数の単語リストを格納できます。各リストは、各行に有効な単語が1つずつ含まれる UTF-8 エンコードのテキストファイルです。これらのリストの拡張子はすべて ".words" である必要があります。
小文字で始まる単語(「apple」、「banana」、「cherry」など)は、通常の単語であると見なされ、小文字でも大文字でも使用できます。大文字で始まる単語(「Albert」、「Bernoulli」、「Cantor」など)は、固有名詞であると見なされ、小文字で使用されるとスペルミスとしてマークされます。
.dct ファイルには1つの "rules" エントリも格納できます。これは、辞書の言語でテキストをスペルチェックする条件を適用するルールを指定します。たとえば、SpellChecker for WPF/Silverlight に付属するフランス語辞書には、次のルールが含まれています。
IgnorePrefix:l' d' j' da' m' s' n' qu'
IgnoreSuffix:'s
これらは、スペルチェッカーに一般的なプリフィックスとサフィックスを無視するように指示します。これらは単語をチェックする前に削除されます。次に例を示します。
l'amour(「amour」をチェック:正しい)
l'amuor(「amuor」をチェック:正しくない)
Maxim's(「Maxim」をチェック:正しい)
Naxim's(「Naxim」をチェック:正しくない)
条件に含まれていないプリフィックスやサフィックスは、スペルミスとしてマークされます。
h'amour(「h'amour」をチェック:正しくない)
x'amuor(「x'amuor」をチェック:正しくない)
辞書ファイルを作成および編集するには、メモ帳や WinZip などの一般的なアプリケーションを使用したり、SpellChecker for WPF/Silverlight に付属する C1DictionaryEditor アプリケーションを使用することができます。