スプレッドシートに膨大なデータが保持されている際、データを分析することが困難な作業になる場合があります。その時、アウトラインを適用して、ソートされたデータをグループに整理できます。アウトラインデータを展開したり折りたたんだりして、特定のグループを表示または非表示にすることができます。グループ化された値に小計を適用することで、アウトラインデータから重要な情報を要約して得ることもできます。
DioDocs for Excelでは、アウトライン小計を適用してソートされたデータをグループに整理し、各グループの末尾に小計を表示できます。
IRangeインタフェースのSubtotalメソッドを使用して、アウトライン小計を作成できます。このメソッドは、フィールドごとのグループ化、SUBTOTAL 関数の割り当て、既存の小計の置き換え、改ページの追加、サマリーデータの配置のために様々ンパラメーターを提供します。
以下のコードは、アウトライン小計を作成するデータを示します。
C# |
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public void PopulateData(Workbook workbook) { IWorksheet worksheet = workbook.Worksheets[0]; // 範囲内のデータを定義します worksheet.Range["A1:C20"].Value = new object[,] { {"項目", "単位", "単価"}, {"ペンのセット", 62, 4.99}, {"バインダー", 29, 1.99}, {"ペンのセット", 55, 12.49}, {"バインダー", 81, 19.99}, {"ペンのセット", 42, 23.95}, {"鉛筆", 35, 4.99}, {"机", 3, 275}, {"机", 2, 125}, {"鉛筆", 7, 1.29}, {"ペンのセット", 16, 15.99}, {"ペン", 76, 1.99}, {"バインダー", 28, 8.99}, {"バインダー", 57, 19.99}, {"ペン", 64, 8.99}, {"鉛筆", 14, 1.29}, {"ペン", 15, 19.99}, {"バインダー", 11, 4.99}, {"ペンのセット", 96, 4.99}, {"バインダー", 94, 19.99} }; |
アウトライン小計を作成する方法については、次のサンプルコードを参照してください。
C# |
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IWorksheet _worksheet = workbook.Worksheets[0]; // Sort メソッドを使用して、値によって並べ替えます _worksheet.Range["A2:C20"].Sort(_worksheet.Range["A2:A20"], orientation: SortOrientation.Columns); // グループを作成し、Subtotal メソッドを使用してグループ化された値を小計します _worksheet.Range["$A$1:$D$20"].Subtotal(1, ConsolidationFunction.Sum, new[] { 2, 3 }); // ワークシートを保存します workbook.Save("OutlineSubtotal.xlsx"); |
IRangeインタフェースのRemoveSubtotalメソッドを使用して、アウトライン小計を削除できます。
アウトライン小計を削除する方法については、次のサンプルコードを参照してください。
C# |
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Workbook workbook = new Workbook(); workbook.Open("OutlineSubtotal.xlsx"); IWorksheet _worksheet = workbook.Worksheets[0]; // 小計を削除し、小計と合計行を含むセル範囲を渡します _worksheet.Range["$A$1:$C$26"].RemoveSubtotal(); // ワークシートを保存します workbook.Save("OutlineNoSubtotal.xlsx"); |