DioDocs for PDF
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このクイックスタートでは、初めて DioDocs for PDF ライブラリを使用する際の方法を学習できます。.NET Core コンソールアプリケーションまたは .NET Framework Windows フォームアプリケーションを使用して、1 ページだけの簡単な PDF ドキュメントを作成し、それに指定されたフォントで文字列を描画する方法を説明しています。

以下の手順に従って、.NET Core コンソールアプリケーションを作成します。なお、詳細な手順は Visual Studio 2022(v17.4.4)を使用した例となっています。

  1. 新しい .NET Core コンソールアプリケーションの作成
  2. NuGetパッケージのインストール
  3. プログラムコードの追加
  4. プロジェクトのビルドと実行

手順 1:新しい .NET Core コンソールアプリケーションの作成

  1. Visual Studio を開くと表示されるスタートウィンドウにて、[新しいプロジェクトの作成]を選択します。
    Visual Studio が既に開いている場合、メニューバーにて[ファイル]>[新規作成]>[プロジェクト]の順に選択します。
  2. [新しいプロジェクトの作成]ページにて、検索ボックスに「コンソール」と入力後、言語のリストから[C#]を選択し、プラットフォームのリストから[Windows]を選択します。
    表示されたテンプレートの中から、[コンソール アプリ]テンプレートを選択し、[次へ]をクリックします。
  3. [新しいプロジェクトの構成]ページにて、[プロジェクト名]ボックスにプロジェクト名(例:DioDocsPdf)を入力し、[次へ]をクリックします。
  4. [追加情報]ページにて、[.NET 6.0(長期的なサポート)]を選択し、[作成]をクリックします。
    これにより、Visual Studio のプロジェクトが作成され、プロジェクトの構造とコードが確認できるようになります。

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手順 2:NuGetパッケージのインストール

  1. Visual Studio の[ソリューションエクスプローラー]にて[依存関係]を右クリックし、[NuGetパッケージの管理]を選択します。([ソリューションエクスプローラー]が表示されていない場合は、メニューバーにて[表示]>[ソリューションエクスプローラー]を選択します。)
  2. 表示される [NuGetパッケージマネージャー]の[パッケージソース]にて、[nuget.org]を選択します。
  3. 参照]タブを選択し、「diodocs.pdf」を検索します。
  4. 表示されるパッケージの中から[DioDocs.Pdf.ja]を選択し、[インストール]をクリックします。                        

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手順 3:プログラムコードの追加

  1. ソリューションエクスプローラー]にて[Program.cs]をダブルクリックし、表示します。
  2. 名前空間を使用するために、[Program.cs]の上部にディレクティブを追加します。
    Program.cs
    コードのコピー
    using GrapeCity.Documents.Pdf;
    using GrapeCity.Documents.Text;
    using System.Drawing;
    

  3. 既定のコード[Console.WriteLine("Hello World!");]を削除し、そこに GcPdfDocument のインスタンスを使用して新しい PDF ドキュメントを作成し、文字列を描画するためのテキスト書式を定義するコードを追加します。
    Program.cs
    コードのコピー
    // 新しい PDF ドキュメントを作成します。
    GcPdfDocument doc = new GcPdfDocument();
    // ページを追加し、描画に使用する Graphics オブジェクトを取得します。
    GcPdfGraphics g = doc.NewPage().Graphics;
    // 「Hello World!」文字列のテキスト書式を作成します。
    TextFormat tf = new TextFormat();
    // 標準の Times フォントを使用します。
    tf.Font = StandardFonts.Times;
    // フォントサイズを選択します。
    tf.FontSize = 14;
    

  4. GcGraphics クラスの DrawString メソッドを使用して、文字列を描画するコードを追加します。
    Program.cs
    コードのコピー
    //ページの左上から(1",1")の位置に文字列を描画します
    //(72 dpi は PDF グラフィックのデフォルトの解像度です)
    g.DrawString("Hello, World!", tf, new PointF(72, 72));
    

  5. GcPdfDocument クラスの Save メソッドを使用して、PDF ドキュメントを保存するコードを追加します。
    Program.cs
    コードのコピー
    // PDFドキュメントを保存します
    doc.Save("HelloWorld.pdf");
    

  6. 最終的に、[Program.cs]の内容は以下のようになります。
    Program.cs
    コードのコピー
    using GrapeCity.Documents.Pdf;
    using GrapeCity.Documents.Text;
    using System.Drawing;
    
    
    // 新しい PDF ドキュメントを作成します。
    GcPdfDocument doc = new GcPdfDocument();
    // ページを追加し、描画に使用する Graphics オブジェクトを取得します。
    GcPdfGraphics g = doc.NewPage().Graphics;
    // 「Hello World!」文字列のテキスト書式を作成します。
    TextFormat tf = new TextFormat();
    // 標準の Times フォントを使用します。
    tf.Font = StandardFonts.Times;
    // フォントサイズを選択します。
    tf.FontSize = 14;
    
    //ページの左上から(1",1")の位置に文字列を描画します
    //(72 dpi は PDF グラフィックのデフォルトの解像度です)
    g.DrawString("Hello, World!", tf, new PointF(72, 72));
    
    // PDFドキュメントを保存します
    doc.Save("HelloWorld.pdf");
    

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手順 4:プロジェクトのビルドと実行

  1. プロジェクトをビルドするには、メニューバーにて[ビルド]>[ソリューションのビルド]を選択します。
  2. F5]キーを押してプロジェクトを実行します。
  3. プロジェクトが実行されると、コンソールウィンドウが表示され、HelloWorld.pdf ファイルが指定された場所に作成されます。

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以下の手順に従って、.NET Framework Windows フォームアプリケーションを作成します。なお、詳細な手順は Visual Studio 2022(v17.4.4)を使用した例となっています。

  1. 新しい .NET Framework Windows フォームアプリケーションの作成
  2. NuGetパッケージのインストール
  3. フォームへのコントロールの追加
  4. フォームへのコードの追加
  5. プロジェクトのビルドと実行

手順 1:新しい .NET Framework Windows フォームアプリケーションの作成

  1. Visual Studio を開くと表示されるスタートウィンドウにて、[新しいプロジェクトの作成]を選択します。
    Visual Studio が既に開いている場合、メニューバーにて[ファイル]>[新規作成]>[プロジェクト]の順に選択します。
  2. [新しいプロジェクトの作成]ページにて、検索ボックスに「Windows フォーム」と入力後、言語のリストから[C#]を選択し、プラットフォームのリストから[Windows]を選択します。
    表示されたテンプレートの中から、[Windows フォーム アプリケーション (.NET Framework)]テンプレートを選択し、[次へ]をクリックします。
  3. [新しいプロジェクトの構成]ページにて、[プロジェクト名]ボックスにプロジェクト名(例:DioDocsPdf)を入力し、フレームワークのリストから[.NET Framework 4.6.2]以降を選択し、[作成]をクリックします。
    これにより、Visual Studio のプロジェクトが作成され、プロジェクトの構造とコードが確認できるようになります。

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手順 2:NuGetパッケージのインストール

  1. Visual Studio の[ソリューションエクスプローラー]にて[参照]を右クリックし、[NuGetパッケージの管理]を選択します。([ソリューションエクスプローラー]が表示されていない場合は、メニューバーにて[表示]>[ソリューションエクスプローラー]を選択します。)
  2. 表示される [NuGetパッケージマネージャー]の[パッケージソース]にて、[nuget.org]を選択します。
  3. 参照]タブを選択し、「diodocs.pdf」を検索します。
  4. 表示されるパッケージの中から[DioDocs.Pdf.ja]を選択し、[インストール]をクリックします。                        

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手順 3:フォームへのコントロールの追加

  1. ツールボックス]を選択して、ツールボックスのウィンドウを開きます。([ツールボックス]が表示されていない場合は、メニューバーにて[表示]>[ツールボックス]を選択します。)
  2. ツールボックス]ウィンドウにて[コモン コントロール]>[Button]コントロールを選択後、[Form1.cs [デザイン]]ウィンドウ上にドラッグしボタンを追加します。
  3. プロパティ]ウィンドウにて、追加したボタンの[Text]プロパティの値を「Button1」から「クリック」に変更し、[Enter]キーを押します。([プロパティ]ウィンドウが表示されていない場合は、追加したボタンを右クリックし、[プロパティ]を選択します。)
  4. 同様に、追加したボタンの[(Name)]プロパティの値を「Button1」から「btnClick」に変更し、[Enter]キーを押します。
  5. ツールボックス]ウィンドウにて[コモン コントロール]>[Label]コントロールを選択後、[Form1.cs [デザイン]]ウィンドウにて[クリック]ボタンの上のスペースをクリックしラベルを追加します。
  6. プロパティ]ウィンドウにて、追加したラベルの[Text]プロパティの値を「label1」から「PDFを保存」に変更し、[Enter]キーを押します。
  7. 同様に、追加したラベルの[(Name)]プロパティの値を「label1」から「lblMessage」に変更し、[Enter]キーを押します。

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手順 4:フォームへのコードの追加

  1. Form1.cs [デザイン]]ウィンドウにて、[クリック]ボタンをダブルクリックして[Form1.cs]ウィンドウを開きます。
  2. 名前空間を使用するために、[Form1.cs]の上部のディレクティブの記載を以下のとおりになるように修正します。
    Form1.cs
    コードのコピー
    using System;
    using System.Drawing;
    using System.Windows.Forms;
    using GrapeCity.Documents.Pdf;
    using GrapeCity.Documents.Text;
    

  3. btnClick_Click メソッド内にて GcPdfDocument のインスタンスを使用して新しい PDF ドキュメントを作成し、文字列を描画するためのテキスト書式を定義するコードを追加します。
    Form1.cs
    コードのコピー
    // 新しい PDF ドキュメントを作成します。
    GcPdfDocument doc = new GcPdfDocument();
    // ページを追加し、描画に使用する Graphics オブジェクトを取得します。
    GcPdfGraphics g = doc.NewPage().Graphics;
    // 「Hello World!」文字列のテキスト書式を作成します。
    TextFormat tf = new TextFormat();
    // 標準の Times フォントを使用します。
    tf.Font = StandardFonts.Times;
    // フォントサイズを選択します。
    tf.FontSize = 14;
    

  4. GcGraphics クラスの DrawString メソッドを使用して、文字列を描画するコードを追加します。
    Form1.cs
    コードのコピー
    //ページの左上から(1",1")の位置に文字列を描画します
    //(72 dpi は PDF グラフィックのデフォルトの解像度です)
    g.DrawString("Hello, World!", tf, new PointF(72, 72));
    

  5. GcPdfDocument クラスの Save メソッドを使用して、PDF ドキュメントを保存するコードを追加します。
    Form1.cs
    コードのコピー
    // PDFドキュメントを保存します
    doc.Save("HelloWorld.pdf");
    

  6. ラベルのテキストを変更するコードを追加します。
    Form1.cs
    コードのコピー
    // ラベルのテキストを変更します
    lblMessage.Text = "HelloWorld.pdf が保存されました";
    

  7. 最終的に、[Form1.cs]の内容は以下のようになります。
    Form1.cs
    コードのコピー
    using System;
    using System.Drawing;
    using System.Windows.Forms;
    using GrapeCity.Documents.Pdf;
    using GrapeCity.Documents.Text;
    
    namespace DioDocsPdf
    {
        public partial class Form1 : Form
        {
            public Form1()
            {
                InitializeComponent();
            }
           
            private void btnClick_Click(object sender, EventArgs e)
            {
                // 新しい PDF ドキュメントを作成します。
                GcPdfDocument doc = new GcPdfDocument();
                // ページを追加し、描画に使用する Graphics オブジェクトを取得します。
                GcPdfGraphics g = doc.NewPage().Graphics;
                // 「Hello World!」文字列のテキスト書式を作成します。
                TextFormat tf = new TextFormat();
                // 標準の Times フォントを使用します。
                tf.Font = StandardFonts.Times;
                // フォントサイズを選択します。
                tf.FontSize = 14;
               
                //ページの左上から(1",1")の位置に文字列を描画します
                //(72 dpi は PDF グラフィックのデフォルトの解像度です)
                g.DrawString("Hello, World!", tf, new PointF(72, 72));
               
                // PDFドキュメントを保存します
                doc.Save("HelloWorld.pdf");
               
                // ラベルのテキストを変更します
                lblMessage.Text = "HelloWorld.pdf が保存されました";
            }
        }
    }
    

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手順 5:プロジェクトのビルドと実行

  1. プロジェクトをビルドするには、メニューバーにて[ビルド]>[ソリューションのビルド]を選択します。
  2. F5]キーを押してプロジェクトを実行します。
  3. プロジェクトが実行されると、[Form1]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには、[クリック]ボタンと「PDFを保存」というテキストが表示されます。
    [クリック]ボタンをクリックすると、 テキストが「HelloWorld.pdf が保存されました」 に変更され、HelloWorld.pdf ファイルが指定された場所に作成されます。

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