スピン機能は、スピンボタンの押下、[↑]キー、または[↓]キーによる操作が可能です。さらに、ショートカットエクステンダを使用して、指定のキーにスピン動作を割り当てることもできます。

(図)スピンボタンの表示
スピン機能を有効にするには、コントロールの
Spinプロパティが参照する
Spinオブジェクトの
EnabledプロパティをTrueに設定します。次に、スピンボタンを表示させる場合は
Visibleプロパティを設定します。
キーボードの[↑]キーと[↓]キーの操作を有効にするには、Spinオブジェクトの
SpinOnKeysプロパティをTrueに設定します。[↑]キーと[↓]キーを使ってスピン機能を利用する場合、ショートカットキーには、これらの上下矢印キーは割り当てないでください。割り当てた場合、ショートカットキーの動作が優先されます。
Spinオブジェクトの
WrapプロパティをTrueに設定すると、値が最大値に達した場合は最小値に、最小値に達した場合は最大値に、それぞれ自動的に値を変更します。
次のサンプルコードは、日付時刻コントロールにスピンボタンを設定する方法を示します。
Imports GrapeCity.Web.Input.Core
Imports GrapeCity.Web.Input.IMDate
GcDateTime1.Format.Pattern = "yyyy年 MM月 dd日"
GcDateTime1.CursorPosition = DateCursorPosition.Day
GcDateTime1.Spin.Delay = 100
GcDateTime1.Spin.Enabled = True
GcDateTime1.Spin.Increment = 1
GcDateTime1.Spin.Position = ButtonPosition.Inside
GcDateTime1.Spin.SpinOnKeys = True
GcDateTime1.Spin.Visible = True
GcDateTime1.Spin.Wrap = True
using GrapeCity.Web.Input.Core;
using GrapeCity.Web.Input.IMDate;
GcDateTime1.Format.Pattern = "yyyy年 MM月 dd日";
GcDateTime1.CursorPosition = DateCursorPosition.Day;
GcDateTime1.Spin.Delay = 100;
GcDateTime1.Spin.Enabled = true;
GcDateTime1.Spin.Increment = 1;
GcDateTime1.Spin.Position = ButtonPosition.Inside;
GcDateTime1.Spin.SpinOnKeys = true;
GcDateTime1.Spin.Visible = true;
GcDateTime1.Spin.Wrap = true;
日付時刻コントロールの
SpinPositionプロパティを使用すると、スピンボタンとドロップダウンボタンの両方を表示する場合、両ボタンの位置関係を設定できます。既定値は
SpinPosition.Leftです。
なお、SpinPositionプロパティの設定は、Spinオブジェクトの
Positionプロパティおよび
DropDownオブジェクトの
Positionプロパティが同じ設定値である場合にのみ有効です。
SpinPositionの値 |
説明 |
Left |
 |
スピンボタンがドロップダウンボタンの左 |
Right |
 |
スピンボタンがドロップダウンボタンの右 |
次のプロパティを使用することで、スピンボタンに任意のイメージ画像を指定することができます。
Spinオブジェクトの
Alignmentプロパティを使用すると、各スピンボタンの配置をカスタマイズすることが可能です。
Alignmentプロパティに設定できる値は以下のとおりで、既定値は
SpinButtonAlignment.Verticalです。
Alignmentプロパティの値 |
説明 |
BothSidesDownLeft |
 |
コントロールの両端にボタンを配置します。スピンダウンボタンが左側、スピンアップボタンが右側です。 |
BothSidesUpLeft |
 |
コントロールの両端にボタンを配置します。スピンアップボタンが左側、スピンダウンボタンが右側です。 |
HorizontalDownLeft |
 |
コントロールの右端にボタンを水平方向に隣接して配置します。スピンダウンボタンが左側、スピンアップボタンが右側です。 |
HorizontalUpLeft |
 |
コントロールの右端にボタンを水平方向に隣接して配置します。スピンアップボタンが左側、スピンダウンボタンが右側です。 |
Vertical |
 |
コントロールの右端にボタンを垂直方向に隣接して配置します。 |
また、AlignmentプロパティとSpinDownImage、SpinUpImageプロパティなど任意のイメージ画像を設定することで、次のようなカスタマイズが可能です。

(図)スピンボタンの配置と画像のカスタマイズ