GcCharacterTypeValidatorコントロールを使用して、ユーザーがコントロールに入力した文字の文字種を検証することができます。
GcCharacterTypeValidatorクラスの
CharacterSetプロパティで、検証対象コントロールに入力可能な文字種を設定します。CharacterSetプロパティに設定できるキーワードは、次の表のとおりです。ここで指定された以外の文字種が入力されると、ErrorMessageプロパティで設定したエラーメッセージテキストが表示されます。
全角 |
半角 |
説明 |
A |
A |
大文字のアルファベット(A~Z) |
a |
a |
小文字のアルファベット(a~z) |
K |
k |
カタカナ(促音・拗音の小書き表記あり) |
N |
N |
カタカナ(促音・拗音の小書き表記なし) |
9 |
9 |
数字(0~9) |
# |
# |
数字および数字関連記号(0~9、+ - $ % \ , .) |
@ |
@ |
記号 |
B |
B |
2進数(0または1) |
X |
X |
16進数(0~9、A~F) |
S |
S |
空白文字 |
J |
- |
ひらがな(促音・拗音の小書き表記あり) |
G |
- |
ひらがな(促音・拗音の小書き表記なし) |
Z |
- |
空白文字以外のすべての全角文字 |
T |
- |
サロゲート ペア文字 |
I |
- |
JIS X 0208で構成された文字 |
M |
- |
Shift JISで構成された文字 |
V |
- |
IVS(Ideographic Variation Sequence)文字 |
D |
- |
空白文字以外の2バイト文字(サロゲート ペア文字、IVS文字、空白文字を除いた全角文字) |
- |
H |
空白文字以外のすべての半角文字 |
- |
^ |
指定した書式に含まれないすべての文字 |
次のサンプルコードは、大文字アルファベットと数字以外の入力に対してエラーメッセージを表示する方法を示します。
GcCharacterTypeValidator1.CharacterSet = "A9"
GcCharacterTypeValidator1.ErrorMessage = "不正な入力です。"
GcCharacterTypeValidator1.ControlToValidate = "TextBox1"
GcCharacterTypeValidator1.CharacterSet = "A9";
GcCharacterTypeValidator1.ErrorMessage = "不正な入力です。";
GcCharacterTypeValidator1.ControlToValidate = "TextBox1";
GcTextLengthValidatorコントロールを使用して、ユーザーがコントロールに入力した文字数が、範囲内にあるかどうか検証することができます。
GcTextLengthValidatorクラスの
MaximumLengthプロパティと
MinimumLengthプロパティで、入力可能な文字数の範囲を指定することができます。範囲外の文字数が入力されると、ErrorMessageプロパティで設定したエラーメッセージテキストが表示されます。
また、
LengthAsByteプロパティを使用すると、入力可能な文字数をバイト単位か文字単位かを指定することができます。
次のサンプルコードは、テキストコントロールに入力された文字数が範囲内にあるかどうか検証する方法を示します。
GcTextLengthValidator1.MaximumLength = 15
GcTextLengthValidator1.MinimumLength = 5
GcTextLengthValidator1.LengthAsByte = True
GcTextLengthValidator1.ControlToValidate = "GcTextBox1"
GcTextLengthValidator1.ErrorMessage = "入力文字数が不正です。"
GcTextLengthValidator1.MaximumLength = 15;
GcTextLengthValidator1.MinimumLength = 5;
GcTextLengthValidator1.LengthAsByte = true;
GcTextLengthValidator1.ControlToValidate = "GcTextBox1";
GcTextLengthValidator1.ErrorMessage = "入力文字数が不正です。";
GcDateRangeValidatorコントロールを使用して、ユーザーがコントロールに入力した日付が、範囲内にあるかどうか検証することができます。
GcDateRangeValidatorクラスの
MaximumDateプロパティと
MinimumDateプロパティで、入力可能な日付の範囲を指定することができます。範囲外の日付が入力されると、ErrorMessageプロパティで設定したエラーメッセージテキストが表示されます。
次のサンプルコードでは、日付コントロールに入力された日付が範囲内にあるかどうか検証する方法を示します。
GcDateRangeValidator1.MaximumDate = DateTime.Parse("2013/12/31")
GcDateRangeValidator1.MinimumDate = DateTime.Parse("2013/01/01")
GcDateRangeValidator1.ControlToValidate = "GcDate1"
GcDateRangeValidator1.ErrorMessage = "入力日付は範囲外です。"
GcDateRangeValidator1.MaximumDate = DateTime.Parse("2013/12/31");
GcDateRangeValidator1.MinimumDate = DateTime.Parse("2013/01/01");
GcDateRangeValidator1.ControlToValidate = "GcDate1";
GcDateRangeValidator1.ErrorMessage = "入力日付は範囲外です。";
GcDateDifferenceValidatorコントロールを使用して、ユーザーがコントロールに入力した日付を、別のコントロールに入力された日付または、 指定日付のいずれかと比較することができます。
ControlToCompareプロパティを使用して比較対象となるコントロールを指定できます。
DateToCompareプロパティを使用すると、比較対象となる日付を指定できます。
また、
Differenceプロパティでは、比較対象である2つの日付の差を指定することができます。
比較範囲外の日付が入力されると、ErrorMessageプロパティで設定したエラーメッセージテキストが表示されます。
次のサンプルコードは、指定した日付と日付コントロールの入力日付の差が3日より大きい場合にエラーメッセージを表示する方法を示します。
GcDateDifferenceValidator1.DateToCompare = DateTime.Parse("2013/12/31")
GcDateDifferenceValidator1.ControlToValidate = "GcDate1"
GcDateDifferenceValidator1.Difference = 3
GcDateDifferenceValidator1.ErrorMessage = "日付の差が3日を超えています。"
GcDateDifferenceValidator1.DateToCompare = DateTime.Parse("2013/12/31");
GcDateDifferenceValidator1.ControlToValidate = "GcDate1";
GcDateDifferenceValidator1.Difference = 3;
GcDateDifferenceValidator1.ErrorMessage = "日付の差が3日を超えています。";
GcForbiddenTextValidatorコントロールを使用して、ユーザーがコントロールへの入力を禁止する文字列を入力したかどうかを検証することができます。
GcForbiddenTextValidatorクラスの
ForbiddenListプロパティで、検証対象コントロールに入力禁止文字列の配列を設定します。ここで指定されたテキストが入力されると、ErrorMessageプロパティで設定したエラーメッセージテキストが表示されます。
次のサンプルコードは、テキストコントロールに入力を禁止する文字列を設定する方法を示します。
GcForbiddenTextValidator1.ForbiddenList = New String() {"select", "update", "delete", "insert"}
GcForbiddenTextValidator1.ErrorMessage = "入力が禁止されている文字列が含まれています。"
GcForbiddenTextValidator1.ControlToValidate = "GcTextBox1"
GcForbiddenTextValidator1.ForbiddenList = new String[] {"select", "update", "delete", "insert"};
GcForbiddenTextValidator1.ErrorMessage = "入力が禁止されている文字列が含まれています。";
GcForbiddenTextValidator1.ControlToValidate = "GcTextBox1";
GcDataTypeValidatorコントロールを使用して、ユーザーがコントロールに入力した文字のデータ型を検証することができます。
GcDataTypeValidatorクラスのExpectedTypeプロパティで、入力可能な文字のデータ型を指定することができます。 ExpectedTypeプロパティに設定可能なデータ型は以下のとおりです。
- Byte型
- DateTime型
- Decimal型
- Integer型
- TimeSpan型
指定以外のデータ型の文字が入力されると、ErrorMessageプロパティで設定したエラーメッセージテキストが表示されます。
次のサンプルコードは、日付型以外の入力に対してエラーメッセージを表示する方法を示します。
GcDataTypeValidator1.ExpectedType = GrapeCity.Web.Input.Core.ExpectedType.DateTime
GcDataTypeValidator1.ErrorMessage = "正しい日付型ではありません。"
GcDataTypeValidator1.ControlToValidate = "TextBox1"
GcDataTypeValidator1.ExpectedType = GrapeCity.Web.Input.Core.ExpectedType.DateTime;
GcDataTypeValidator1.ErrorMessage = "正しい日付型ではありません。";
GcDataTypeValidator1.ControlToValidate = "TextBox1";