ページにショートカットキーを追加

ここではWebページ全体にショートカットキーを割り当てる方法について解説します。ショートカットエクステンダのShortcutKeysプロパティに追加されているキーが押されと、どのコントロールがフォーカスを保持しているかどうかに関わらず、クライアント側でShortcutKeyDownイベントが発生します。ShortcutKeyDownイベントには、実行する動作を実装します。複数のキーがショートカットキーとして追加されている場合も、ShortcutKeyDownイベントのイベントパラメータからキーコードを判別し、それぞれのキーが押された場合の個別の処理を実装することが可能です。
なお、ショートカットエクステンダやショートカットキー機能により処理が行われるコントロールがUpdatePanel上に配置されている場合は、サーバー側でShortcutKeyDownイベントが発生します。

個々のコントロールにショートカットキー機能を設定するには、「コントロールにショートカットキーを追加」の項目を参照してください。

デザイン画面からショートカットキーを追加する

ShortcutKeysプロパティへのショートカットキーの追加は、専用のエディタを使用して容易に設定することができます。

ショートカットエクステンダのスマートタグまたは、プロパティグリッドの「ShortcutKeys」プロパティから

をクリックすると、「Keys コレクションエディター」を起動できます。

以下の手順では、ショートカットキーエクステンダに、テキストコントロールの背景色を変更するショートカットキーを設定します。

「ショートカットキーの編集」エディタを起動し、〈追加〉ボタンをクリックします。［メンバ］ペインのリストに「Keys」が追加されます。
［Keys プロパティ］ペインの「Value」プロパティに「B」を指定します。「キーボード入力」をチェックしてキーボードから入力するか、「キーを選択」をチェックして選択します。
〈追加〉ボタンをクリックし、「Value」プロパティに「G」を指定します。
〈追加〉ボタンをクリックし、「Value」プロパティに「R」を指定します。
〈OK〉ボタンをクリックします。

次に、クライアント側のShortcutKeyDownイベントを設定します。

ショートカットキーのプロパティグリッドの「ClientEvents」-「ShortcutKeyDown」のドロップダウンリストから、「新しいハンドラを追加」を選択します。
追加するイベントハンドラの名前を「GcShortcut1_ShortcutKeyDown」と入力し、〈OK〉ボタンをクリックします。

*.aspxファイルに追加されたShortcutKeyDownイベントを次のように実装します。

JavaScript

function GcShortcut1_ShortcutKeyDown(sender, eArgs)
{
    if( eArgs.keyCode == 66 ){
        // [B]キーが押されたとき、テキストコントロールの背景色を青にします。
        FindIMControl("GcTextBox1").SetBackColor("blue");
    }
    else if( eArgs.keyCode == 71 ){
        // [G]キーが押されたとき、テキストコントロールの背景色を緑にします。
        FindIMControl("GcTextBox1").SetBackColor("green");
    }
    else if( eArgs.keyCode == 82 ){
        // [R]キーが押されたとき、テキストコントロールの背景色を赤にします。
        FindIMControl("GcTextBox1").SetBackColor("red");
    }
}

コードでショートカットキーを追加する

コードでショートカットキーを追加するには、ShortcutKeysプロパティにKeys列挙体を追加し、ShortcutKeyDownイベントを実装します。

次のサンプルコードでは、テキストコントロールの背景色を変更するショートカットキーを設定する方法を示します。これは、実行時には前項での設定と同じ動作となります。

Visual Basic
C#

Imports GrapeCity.Web.Input.Core

' ショートカットキーとして［B］［G］［R］の各キーを追加します。
GcShortcut1.ShortcutKeys.Add(Keys.B)
GcShortcut1.ShortcutKeys.Add(Keys.G)
GcShortcut1.ShortcutKeys.Add(Keys.R)

' ShortcutKeyDownクライアントイベントを設定します。
GcShortcut1.ClientEvents.ShortcutKeyDown = "GcShortcut1_ShortcutKeyDown"

using GrapeCity.Web.Input.Core;

// ショートカットキーとして［B］［G］［R］の各キーを追加します。
GcShortcut1.ShortcutKeys.Add(Keys.B);
GcShortcut1.ShortcutKeys.Add(Keys.G);
GcShortcut1.ShortcutKeys.Add(Keys.R);

// ShortcutKeyDownクライアントイベントを設定します。
GcShortcut1.ClientEvents.ShortcutKeyDown = "GcShortcut1_ShortcutKeyDown";

JavaScript

function GcShortcut1_ShortcutKeyDown(sender, eArgs)
{
    if( eArgs.keyCode == 66 ){
        // [B]キーが押されたとき、テキストコントロールの背景色を青にします。
        FindIMControl("GcTextBox1").SetBackColor("blue");
    }
    else if( eArgs.keyCode == 71 ){
        // [G]キーが押されたとき、テキストコントロールの背景色を緑にします。
        FindIMControl("GcTextBox1").SetBackColor("green");
    }
    else if( eArgs.keyCode == 82 ){
        // [R]キーが押されたとき、テキストコントロールの背景色を赤にします。
        FindIMControl("GcTextBox1").SetBackColor("red");
    }
}

参照

ショートカットエクステンダ

キー動作の割り当て

コントロールにショートカットキーを追加

GcShortcut クラス（リファレンス）