PowerTools InputMan for ASP.NET 8.0J
DisplayFormat プロパティ (GcDateTime)
使用例 

表示用の日付時刻書式を示すDateDisplayFormatオブジェクトを取得または設定します。
構文
Public Property DisplayFormat As DateDisplayFormat
public DateDisplayFormat DisplayFormat {get; set;}

プロパティ値

既定値:GrapeCity.Web.Input.IMDate.DateDisplayFormat("yyy/M/d H:mm:ss")
解説
日付時刻コントロールの表示書式は、DisplayFormatプロパティが参照するDateDisplayFormatオブジェクトを使って設定します。このオブジェクトのDateDisplayFormat.Patternプロパティにキーワードとリテラル文字列を設定することで、表示書式を作成します。

DateDisplayFormat.Patternプロパティを空の文字列(""またはString.Empty)に設定すると、Formatプロパティが参照するDateFormatオブジェクトのDateFormat.Patternプロパティに設定された書式が適用されます。

日付時刻コントロールの表示書式を設定するDateDisplayFormatオブジェクトのPatternプロパティでは、以下のキーワードまたは書式指定子が使えます。キーワードはカスタム書式を設定するときに使用し、書式指定子は既定の書式を呼び出すときに使用します。

日付に関するキーワード

キーワード 説明
A 紀元後を表す" A.D.(Anno Domini)"を表示
g 年号の頭文字をアルファベットで表示(M、T、S、H)
gg 年号の頭文字を漢字で表示(明、大、昭、平)
ggg 年号の正式名称を漢字で表示(明治、大正、昭和、平成)
e 和暦年を2桁で表示(先頭に0を付けない)
ee 和暦年を2桁で表示(先頭に0を付ける)
E 和暦年を2桁で表示し開始年をと表示(先頭に0を付けない)(例:平成元年)
EE 和暦年を2桁で表示し開始年をと表示(先頭に0を付ける)(例:平成元年)
y 年を2桁で表示(先頭に0を付けない)
yy 年を2桁で表示(先頭に0を付ける)
yyy 年を4桁で表示(先頭に0を付けない)
yyyy 年を4桁で表示(先頭に0を付ける)
M 月を2桁の数字で表示(先頭に0を付けない)
MM 月を2桁の数字で表示(先頭に0を付ける)
MMM 月を省略形で表示
(DateTimeFormatInfo.AbbreviatedMonthNames() で指定された形式)
MMMM 月を正式名称で表示
(DateTimeFormatInfo.MonthNames()で指定された形式)
d 日を表示(先頭に0を付けない)
dd 日を表示(先頭に0を付ける)
ddd 曜日を省略形で表示
(DateTimeFormatInfo.AbbreviatedDayNames()で指定された形式)
dddd 曜日を正式名称で表示
(DateTimeFormatInfo.DayNames()で指定された形式)
\(Chr(92)) キーワードをリテラル文字として表示

キーワード"e"または"ee"を使用する場合は、元号を表すキーワード"g"、"gg"、または"ggg"を必ず併用してください。元号の設定を省くと、日付時刻コントロールは年を特定できず、正常に動作できなくなります。

時刻に関するキーワード

以下の時刻に関するキーワードは、日付コントロール(GcDateクラス)ではサポートされません。

キーワード 説明
t 12時間制で時刻を表示するときに午前(AMDesignatorプロパティで設定)または午後(PMDesignatorプロパティで設定)を表す文字列の最初の1文字を表示
tt 12時間制で時刻を表示するときに午前(AMDesignatorプロパティで設定)または午後(PMDesignatorプロパティで設定)を表す文字列を表示
h 時を12時間制で表示(先頭に0を付けない)
hh 時を12時間制で表示(先頭に0を付ける)
H 時を24時間制で表示(先頭に0を付けない)
HH 時を24時間制で表示(先頭に0を付ける)
m 分を表示(先頭に0を付けない)
mm 分を表示(先頭に0を付ける)
s 秒を表示(先頭に0を付けない)
ss 秒を表示(先頭に0を付ける)
\(Chr(92)) キーワードをリテラル文字として表示

書式指定子

書式指定子 説明
d 短い形式の日付
(例:2015/11/01)
D 長い形式の日付
(例:2015年11月1日)
t 短い形式の時刻
(例:10:30)
T 長い形式の時刻
(例:10:30:00)
f 長い形式の日付と短い形式の時刻
(例:2015年11月1日 10:30)
F 長い形式の日付と長い形式の時刻
(例:2015年11月1日10:30:00)
g 短い形式の日付と短い形式の時刻
(例:2015/11/01 10:30)
G 短い形式の日付と長い形式の時刻
(例:2015/11/01 10:30:00)
Mまたはm 月日の表示
(例:11月1日)
Rまたはr RFC1123の形式
(例:Fri, 01 Nov 2015 10:30:00 GMT)
S ISO 8601準拠の形式
(例:2015-11-01T10:30:00)
u ユニバーサル形式
(例:2015-11-01 10:30:00Z)
U 世界協定時刻
(例:2015年11月1日1:30:00)
Yまたはy 年月の表示
(例:2015年11月)

書式指定子による書式は、コントロールパネルの[地域のオプション]の設定やスレッドに関連付けられているカルチャによって異なります。カルチャに依存しない書式を設定するには、上記のキーワードを使ってカスタム書式を作成します。

書式指定子の中には、キーワードとしても定義されている文字があります。これらを1文字だけ設定すると、書式指定子と解釈されます。キーワードとして認識させる場合は、エスケープ文字である「\(Chr(92))」をその文字の前に配置します。

旧式のプロパティ

DateDisplayFormatクラスのNullプロパティとEmptyErasプロパティは、8.0J以降で旧式(obsolate)のメンバとなりました。これらのプロパティと同等の機能を実現するには、Watermarkプロパティを使用して、未入力時の表示文字を設定します。
使用例
最初のサンプルコードは、FormatプロパティとDisplayFormatプロパティを使って日付と時刻の書式を設定する方法を示します。

下のサンプルコードは、同じ設定をDateFormatオブジェクトと DateDisplayFormatオブジェクトを明示的に生成することで行います。
' 日付の書式を設定します。
GcDateTime1.Format.Pattern = "ggg ee年 MM月 dd日"
GcDateTime1.DisplayFormat.Pattern = "ggg ee年 MM月 dd日"

' 時刻の書式を設定します。
GcDateTime1.AMDesignator = "午前"
GcDateTime1.PMDesignator = "午後"
GcDateTime1.Format.Pattern = "tt hh時 mm分"
GcDateTime1.DisplayFormat.Pattern = "tt hh時 mm分"
// 日付の書式を設定します。
GcDateTime1.Format.Pattern = "ggg ee年 MM月 dd日";
GcDateTime1.DisplayFormat.Pattern = "ggg ee年 MM月 dd日";

// 時刻の書式を設定します。
GcDateTime1.AMDesignator = "午前";
GcDateTime1.PMDesignator = "午後";
GcDateTime1.Format.Pattern = "tt hh時 mm分";
GcDateTime1.DisplayFormat.Pattern = "tt hh時 mm分";
Imports GrapeCity.Web.Input.IMDate

' 日付の書式を設定します。
GcDateTime1.Format = New DateFormat("ggg ee年 MM月 dd日")
GcDateTime1.DisplayFormat = New DateDisplayFormat("ggg ee年 MM月 dd日")

' 時刻の書式を設定します。
GcDateTime1.AMDesignator = "午前"
GcDateTime1.PMDesignator = "午後"
GcDateTime1.Format = New DateFormat("tt hh時 mm分")
GcDateTime1.DisplayFormat = New DateDisplayFormat("tt hh時 mm分")
using GrapeCity.Web.Input.IMDate;

// 日付の書式を設定します。
GcDateTime1.Format = new DateFormat("ggg ee年 MM月 dd日");
GcDateTime1.DisplayFormat = new DateDisplayFormat("ggg ee年 MM月 dd日");

// 時刻の書式を設定します。
GcDateTime1.AMDesignator = "午前";
GcDateTime1.PMDesignator = "午後";
GcDateTime1.Format = new DateFormat("tt hh時 mm分");
GcDateTime1.DisplayFormat = new DateDisplayFormat("tt hh時 mm分");
参照

GcDateTime クラス
GcDateTime メンバ
DateDisplayFormat クラス
Format プロパティ
AMDesignator プロパティ
PMDesignator プロパティ

 

 


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