GrapeCity InputMan for Windows Forms 10.0J
視覚的な補助

キャラクタボックスコントロールでは様々な視覚的な補助機能を提供しています。この章ではそれらの機能について解説します。

入力候補値の表示

ShowRecommendedValue プロパティを使用すると、キャラクタボックスコントロールで値が未入力のとき、入力候補となる値をグレー表示することができます。
入力候補として表示されたキャラクタボックスの値は、表示された候補値のまま適用するか、全ての値を変更して入力値として適用することができます。
入力候補として表示される値は、RecommendedValue プロパティで設定します。

候補として表示された値を確定するには、ショートカットコンポーネントのショートカットキーとして定義されている[Ctrl]+[Enter]キーを押下します。
ApplyRecommendedValue メソッドを使って入力値として適用することもできます。

テキストコントロール、キャラクタボックスコントロール、数値コントロール、コンボコントロールでは候補値の一部の値だけを変更することはできません。



(図) 入力候補値を変更せずに値を確定
ハイライト表示

HighlightText プロパティを使用すると、フォーカスを受け取ったときに、コントロールのすべてのテキストを選択状態にできます。

コントロールからフォーカスが移動した後もコントロールのハイライト表示を保持するには、HideSelection プロパティを使用します。

コントロールの一部分のみ選択状態にするには、SelectionStart プロパティとSelectionLength プロパティを組み合わせて使用します。
次のサンプルコードは、コントロールがフォーカスを受け取った時にコントロール内の最初の文字列から3文字を選択する例です。

Private Sub GcCharMask1_Enter(ByVal sender As Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles GcCharMask1.Enter
    GcCharMask1.SelectionStart = 0
    GcCharMask1.SelectionLength = 3
End Sub
private void GcCharMask1_Enter(object sender, EventArgs e)
{
    GcCharMask1.SelectionStart = 0;
    GcCharMask1.SelectionLength = 3;
}

Enter イベント内でのSelectionStartとSelectionLengthの各プロパティを使ってテキスト選択した場合は、これらのプロパティの設定がHighlightText プロパティの設定よりも優先されます。

参照

 

 


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