日付コントロールのDropDown プロパティが参照するDateTimeDropDown クラスのDropDownType プロパティをDateDropDownType.Picker に設定すると、ドロップダウンボタンの押下により日付を選択できるピッカーが表示されます。

日付ピッカーでは、値を変更したい年、月、日などの各領域をスクロールすることで、値を変更し〈OK〉ボタンの押下で値が確定しドロップダウン部分が閉じられます。 値選択のスクロールは、マウスホイールまたはタッチによるスワイプ操作の両方が可能です。

下図は、"2015/05/01"と入力されていた値を"2015/06/15"に変更する例です。月領域を「06」、日領域を「15」に変更し、〈OK〉ボタンを押下します。

日付ピッカーのスタイルを変更するには、日付コントロールのDropDownPicker プロパティが参照するDateDropDownPicker オブジェクトを使用します。

日付ピッカー全体のフォントや背景色、文字色のほか、以下の特定の領域のスタイルを設定することが可能です。

選択領域

選択領域に表示されている値が、OKボタン押下時にコントロールに適用されます。この領域は以下の設定が可能です。

• 背景色（SelectedBackColor プロパティ）
• 境界線色（SelectedBorderColor プロパティ）
• 文字色（SelectedForeColor プロパティ）
• 背景色の適用方法（SelectionRenderMode プロパティ）

SelectionRenderMode プロパティは、背景を塗りつぶしや境界線色の表示方法を設定できます。

ボタン

OKボタンの押下で値をコントロールに設定します。ボタンには以下の設定が可能です。

• ボタンスタイル（FlatStyle プロパティ）
• 背景色（ButtonBackColor プロパティ）
• 文字色（ButtonForeColor プロパティ）

ボタンの背景色の設定は、FlatStyle プロパティがFlat またはPopup のときに有効になります。

次のサンプルコードは、日付ピッカーのスタイルを設定する例です。

' ドロップダウンオブジェクトに日付ピッカーを指定します。
GcDate1.DropDown.DropDownType = GrapeCity.Win.Editors.DateDropDownType.Picker

' 日付ピッカーの背景色、文字色を設定します。
GcDate1.DropDownPicker.BackColor = Color.Beige
GcDate1.DropDownPicker.ForeColor = Color.DarkGoldenrod

' 選択領域のスタイルを設定します。
GcDate1.DropDownPicker.SelectedBackColor = Color.Pink
GcDate1.DropDownPicker.SelectedForeColor = Color.Navy
GcDate1.DropDownPicker.SelectedBorderColor = Color.Red
GcDate1.DropDownPicker.SelectionRenderMode = GrapeCity.Win.Editors.SelectionRenderMode.BorderWithFill

// ドロップダウンオブジェクトに日付ピッカーを指定します。
gcDate1.DropDown.DropDownType = GrapeCity.Win.Editors.DateDropDownType.Picker;

// 日付ピッカーの背景色、文字色を設定します。
gcDate1.DropDownPicker.BackColor = Color.Beige;
gcDate1.DropDownPicker.ForeColor = Color.DarkGoldenrod;

// 選択領域のスタイルを設定します。
gcDate1.DropDownPicker.SelectedBackColor = Color.Pink;
gcDate1.DropDownPicker.SelectedForeColor = Color.Navy;
gcDate1.DropDownPicker.SelectedBorderColor = Color.Red;
gcDate1.DropDownPicker.SelectionRenderMode = GrapeCity.Win.Editors.SelectionRenderMode.BorderWithFill;