GrapeCity InputMan for Windows Forms 10.0J
オートコンプリート

オートコンプリート機能を利用すると入力文字列を自動的に補完することが可能です。URL、住所、ファイル名、コマンドなどを頻繁に入力する場合に特に有効です。

オートコンプリート機能の設定

AutoCompleteSourceAutoCompleteModeAutoCompleteCustomSourceの各プロパティを利用して、オートコンプリート機能を利用することが可能です。オートコンプリート機能は入力された文字を管理されたソース内のすべての文字列を検索して入力文字列を自動的に補完します。

オートコンプリートウィンドウのスタイル

AutoCompleteクラスを利用すると、オートコンプリート機能で表示されるリストのスタイルを設定することが可能です。



(図) 候補リスト内のフォントと検索文字列のハイライトを設定したテキストコントロール
検索モードの設定

AutoCompleteクラスには、オートコンプリート機能で利用する検索モードを設定するMatchingModeプロパティがあり、AutoCompleteMatchingMode 列挙体を参照します。以下の6種類の検索方法から選択することが可能です。

MatchingModeの値 説明
MatchStartWith 前方一致 大文字/小文字の区別なし 全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別あり で検索します
MatchAll 部分一致 大文字/小文字の区別なし 全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別あり で検索します
AmbiguousMatchStartWith 前方一致 大文字/小文字の区別なし 全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別なし で検索します
AmbiguousMatchAll 部分一致 大文字/小文字の区別なし 全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別なし で検索します
ExactMatchStartWith 前方一致 大文字/小文字の区別あり 全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別あり で検索します
ExactMatchAll 部分一致 大文字/小文字の区別あり 全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別あり で検索します

AutoCompleteMatchingModeプロパティのうち、部分一致を行うMatchAll、AmbiguousMatchAll、およびExactMatchAllはAutoCompleteMode プロパティがAutoCompleteMode.SuggestAppend、Appendのときにはサポートされません。
AutoCompleteMatchingModeプロパティとAutoCompleteModeプロパティの設定がサポートされない組み合わせの場合、次のような動作が行われます。

  • AutoCompleteModeプロパティが先に設定され、その後AutoCompleteMatchingModeプロパティが設定された場合は、 AutoCompleteModeプロパティがNoneに設定されます。
  • AutoCompleteMatchingMode プロパティが先に設定され、その後AutoCompleteModeプロパティが設定された場合は、 例外が発生します。
検索モードの実行例

それぞれの検索モードを実行した場合の結果例は下記のようになります。

候補リスト MatchStartWith MatchAll
前方一致
大文字/小文字の区別なし
全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別あり
部分一致
大文字/小文字の区別なし
全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別あり
AmbiguousMatchStartWith AmbiguousMatchAll
前方一致
大文字/小文字の区別なし
全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別なし
部分一致
大文字/小文字の区別なし
全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別なし
ExactMatchStartWith ExactMatchAll
前方一致
大文字/小文字の区別あり
全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別あり
部分一致
大文字/小文字の区別あり
全角/半角/ひらがな/カタカナ/カタカナの区別あり

候補リスト内に同じ候補が存在した場合には、あとの候補が検索対象になります。

参照

 

 


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