リッチテキストコントロールはテキストを入力するテキストボックスと、書式を設定するツールバーから構成されます。 ユーザはテキストボックスに対して入力を行い、ツールバーのボタンを用いて書式設定などを行います。

(図)ツールバーとテキストボックス
フォームデザイン画面でスマートタグのメニューから「ツールバー項目の編集...」を選択すると、ツールバー項目を編集する ダイアログが開きます。ダイアログの「メンバ:」ペインでツールバーの項目を編集することができます。

コントロールに設定されているデータをRTF形式で保存するには、以下の2通りの方法があります。
- ツールバー項目に「
名前を付けて保存」 を追加してこのボタンを押下し、保存場所を指定する。
- コードでSaveFile メソッドを呼び出す。
ファイルを読み込むには、以下の2通りの方法があります。
- ツールバー項目に「
開く」 を追加してこのボタンを押下し、ファイルを指定する。
- コードでLoadFile メソッドを呼び出す。
テキストボックスに図を挿入するには、以下の2通りの方法があります。
- ツールバー項目に「
画像の挿入」 を追加してこのボタンを押下し、ファイルを指定する。
- クリップボードに図をコピーし、ツールバー項目「
貼り付け」 を押下するか、Ctrl + Vキーを押す。
DetectUrls プロパティをTrueに設定すると、 入力された文字列を自動的に解析し、URL文字列と判断された文字列にリンクを設定します。
設定されたリンクがクリックされると LinkClicked イベントが発生します。 このイベントをハンドルすることで、クリックされたURL文字列に応じた処理を行うことができます。 以下のサンプルコードでは、クリックされたURL文字列をシステムの既定のブラウザで開きます。
Imports System.Diagnostics
Public Class Form1
Public Sub New
' フォームに配置されたGcRichTextBox1が初期化されます。
' この呼び出しは、Windows フォーム デザイナで必要です。
InitializeComponent()
' InitializeComponent() 呼び出しの後で初期化を追加します。
End Sub
Private Sub Form1_Load( ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) _
Handles MyBase.Load
' URLの自動検出を有効にします。
' 注意:デフォルトではTrueに設定されています。
GcRichTextBox1.DetectUrls = True
' URL文字列を入力します。
GcRichTextBox1.Text = "http://www.grapecity.com/tools/"
' LinkClickedイベントのハンドラを設定します。
AddHandler GcRichTextBox1.LinkClicked, AddressOf GcRichTextBox1_LinkClicked
End Sub
Private Sub GcRichTextBox1_LinkClicked( ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.Windows.Forms.LinkClickedEventArgs)
' クリックされたURL文字列を開きます。
' このコードでは、URLがシステムの既定のブラウザで開かれます。
Dim p As Process = New Process()
p.StartInfo.FileName = e.LinkText
p.Start()
End Sub
End Class
using System.Diagnostics;
public partial class Form1 : Form
{
public Form1()
{
// フォームに配置されたgcRichTextBox1が初期化されます。
InitializeComponent();
}
private void Form1_Load( object sender, EventArgs e )
{
// URLの自動検出を有効にします。
// 注意:デフォルトではtrueに設定されています。
gcRichTextBox1.DetectUrls = true;
// URL文字列を入力します。
gcRichTextBox1.Text = "http://www.grapecity.com/tools/";
// LinkClickedイベントのハンドラを設定します。
gcRichTextBox1.LinkClicked += new LinkClickedEventHandler( gcRichTextBox1_LinkClicked );
}
void gcRichTextBox1_LinkClicked( object sender, LinkClickedEventArgs e )
{
// クリックされたURL文字列を開きます。
// このコードでは、URLがシステムの既定のブラウザで開かれます。
Process p = new Process();
p.StartInfo.FileName = e.LinkText;
p.Start();
}
}