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Visual Studio 2019 バージョン 16.8 以降では、 [発行] ツールを使用して、.NET Core 3.1、またはそれ以降の Windows デスクトップアプリケーションを ClickOnce を使って発行することができます。
ここでは、ClickOnce を使用した .NET アプリケーションの配布について、発行、配置、実行、更新、削除の一連のプロセスを説明します。
以下の手順では、外部記録媒体(USB メモリなど)にてインストーラを配布することを想定しています。Web サイトなどほかの場所への配置方法を含む ClickOnce の詳細については、「Visual Studio での配置に関するドキュメント」を参照してください、 |
はじめに、ClickOnce インストーラの実行ファイルを作成するための発行プロファイルを作成します。発行プロファイルを作成するには、次の手順を実行します。
Visual Studio を起動し、ClickOnce で配布するプロジェクトを開きます。
ソリューションエクスプローラにて対象となるプロジェクトのコンテキストメニューを開き、[発行] を選択します。発行プロファイルがまだ作成されていない場合は、プロファイルを作成するためのウィザードが起動します。
既に発行プロファイルが作成されている場合は、[新規]ボタンをクリックすることでウィザードが起動します。 |
[ターゲット] タブにて、インストーラのターゲットとして「ClickOnce」を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
[発行場所] タブにて、インストーラの発行場所となるローカルフォルダまたはファイル共有へのパスを指定し、[次へ] ボタンをクリックします。既定では、プロジェクトフォルダ内の bin\publish\
フォルダが発行場所となります。
[インストール場所] タブにて、どの場所からアプリケーションをインストールするかを指定し、[次へ] ボタンをクリックします。ここでは、「CD、DVD、または USB ドライブから」を選択します。
[設定] タブにて、インストーラの動作および発行するバージョンを指定します。
[設定] タブの上部にある「アプリケーションファイル」リンクをクリックし、アプリケーションで参照している InputMan for WPF のランタイムファイルがすべて含まれていることを確認します。アプリケーションで参照していないテーマテンプレート dll や XML ドキュメントファイル(GrapeCity.WPF.InputMan.xml)が一覧内に含まれている場合は、それらに対する「発行の状況」設定を「除外」に変更します。
確認および変更が完了したら、[アプリケーションファイル]ダイアログを閉じます。
また、必要に応じて、[設定] タブの上部にある「必須コンポーネント」「オプション」リンクをクリックし、アプリケーションの実行に必要な必須コンポーネントの追加やアプリケーションの説明などを設定します。それぞれ設定を行ったら [次へ] ボタンをクリックします。
[マニフェストの署名] タブにて、必要に応じてマニフェストへの署名設定を行い、[次へ] ボタンをクリックします。
[構成]タブにて、アプリケーション構成を指定します。
全ての項目を設定したら、[完了] ボタンをクリックします。実行プロファイルの作成が正常に行われたら、[閉じる] ボタンをクリックしてダイアログを閉じてください。
ClickOnce インストーラを作成するには、次の手順を実行します。
Visual Studio を起動し、ClickOnce で配布するプロジェクトを開きます。
ソリューションエクスプローラにて対象となるプロジェクトのコンテキストメニューを開き、[発行]を選択します
[公開] タブにて、前述の「発行プロファイルの作成 」で作成したプロファイルが選択されていることを確認し、[発行] ボタンをクリックします。
発行に成功すると、事前に指定した発行場所に ClickOnce インストーラの実行ファイルおよび関連ファイルが生成されます。
前述の「インストーラの作成」を実行することで生成された実行ファイルおよび関連ファイルは、発行プロファイルで指定された発行場所(既定では、プロジェクトフォルダ内の bin\publish\
フォルダ)にあります。この場所にあるファイルをすべて、配布に使用する媒体(ネットワークフォルダ、外部記録媒体など)にコピーします。
外部記録媒体などを介して、生成されたインストーラおよび関連ファイルをセットアップ先に配布し、ファイルに含まれる「setup.exe」を実行します。インストーラが起動するので [インストール] ボタンをクリックしてインストールを実行します。インストールが完了すると、アプリケーションが起動します。
上記の例では、アプリケーションが署名されていないため、セキュリティの警告が表示されます。アプリケーションが署名されている場合、表示される画面は上記とは異なります |
配置したアプリケーションは Windows のスタートメニューから実行できます。
発行プロファイルにて更新プログラムの確認を有効にすることで、アプリケーションの新しいバージョンが公開されている場合、自動的に新しいバージョンをインストールすることができます。この時、アプリケーションの実行前(もしくは後)に、利用可能な更新があることを通知するメッセージが表示されます。[OK] ボタンをクリックすると、アプリケーションが更新されます。
また、アプリケーションを更新した後に以前のバージョンに戻すには、「アプリと機能」を開き、配置したアプリケーションを選択して[アンインストール]ボタンをクリックします。アプリケーションの保守画面が表示されるので、「アプリケーションを以前の状態に復元します」を選択して [OK] ボタンをクリックことで、アプリケーションを以前のバージョンに復元できます。
配置したアプリケーションを削除するには、、「アプリと機能」を開き、配置したアプリケーションを選択して[アンインストール]ボタンをクリックします。アプリケーションの保守画面が表示されるので、「このコンピュータからアプリケーションを削除します」を選択して [OK] ボタンをクリックことで、アプリケーションを削除できます。