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テキストコントロールの Multiline プロパティを True に設定すると、テキストコントロールには複数行の入力が可能なマルチラインモードになります。このトピックでは、マルチラインモードの機能について解説します。
TextWrapping プロパティを TextWrapping.Wrap に設定することで、コントロールの幅よりも長いテキストが入力されたとき自動的に改行することができます。
GridLineBrush プロパティと GridLineStyle プロパティを使用して、行間に罫線を表示することができます。GridLineBrush プロパティで罫線の色を、GridLineStyle プロパティで罫線の線種をそれぞれ設定できます。
(図):罫線を表示した複数行テキスト
以下のサンプルコードは、複数行テキストに対して青色の点線による罫線を表示します。
' テキストを複数行で表示します。 GcTextBox1.Multiline = True ' 罫線の色を青色に設定します。 GcTextBox1.GridLineBrush = New SolidColorBrush(Colors.Blue) ' 罫線の線種を点線に設定します。 GcTextBox1.GridLineStyle = LineStyle.Dotted
// テキストを複数行で表示します。 GcTextBox1.Multiline = true; // 罫線の色を青色に設定します。 GcTextBox1.GridLineBrush = new SolidColorBrush(Colors.Blue); // 罫線の線種を点線に設定します。 GcTextBox1.GridLineStyle = GrapeCity.Windows.InputMan.LineStyle.Dotted;
<im:GcTextBox GridLineBrush="Blue" GridLineStyle="Dotted" Multiline="True" />
MaxLineCount プロパティを使用して、コントロールに入力可能な行数を制限することができます。MaxLineCount プロパティに 0 以外の値を設定した場合、設定した値よりも後の行には入力ができなくなります。値が 0 の場合は行数に制限はありません。
行数を制限する際には、CountWrappedLine プロパティで、ワードラップによる自動改行を考慮するかどうかを設定できます。このプロパティが True に設定された場合は、ワードラップによる自動改行は1行としてカウントされます。つまり、表示上の行数により入力が制限されるようになります。一方、CountWrappedLine プロパティが False に設定されている場合は、改行コードによる改行のみカウントされます。
コントロールに入力されているテキストの行数を取得するには、LineCount プロパティを使用します。このプロパティで取得できるのは、コントロールの表示上の行数です。つまり、ワードラップによる自動改行も1行としてみなされます。