MESCIUS InputMan for WPF 3.0J
定義済みショートカットコマンド一覧

このトピックでは、定義済みのショートカットコマンドについて解説します。

ショートカットコマンド

定義済みのショートカットコマンドには、WPF 標準のコントロールでも使用できるものと、InputMan for WPF の特定のコントロールでのみ使用できるものがあります。

それぞれの定義済みショートカットコマンドの一覧を以下にまとめます。

ショートカットコマンド一覧
コントロールナビゲーションコマンド

コントロールナビゲーションコマンドは、キーボード操作によってフォーカスを移動するためのナビゲーション関連コマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、ControlNavigationCommands クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:一部のWPF 標準のコントロール、GcTextBoxGcMaskGcDateTimeGcNumberGcComboBoxGcListBox

プロパティ 説明
NextControl 次のコントロールにフォーカスを移動します。
PreviousControl 前のコントロールにフォーカスを移動します。

コントロールナビゲーションコマンドに対応しているWPF標準コントロールは以下のとおりです。

  • Button、RepeatButton、Calendar、DatePicker、CheckBox、ComboBox、ListBox、RadioButton、Slider、TextBox、RichTextBox、PasswordBox

なお、これらのコントロールを構成するTemplateを変更すると、コマンドが正常に動作しない場合があります。

テキストコントロールのショートカットコマンド

テキストコントロールのショートカットコマンドは、テキストコントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcTextBox クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcTextBox

プロパティ 説明
ApplyRecommendedValueCommand 入力候補値を適用します。
ClearCommand すべてのテキストをクリアします。
マスクコントロールのショートカットコマンド

マスクコントロールのショートカットコマンドは、マスクコントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcMask クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcMask

プロパティ 説明
ApplyRecommendedValueCommand 入力候補値を適用します。
日付コントロールのショートカットコマンド

日付コントロールのショートカットコマンドは、日付コントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcDateTime クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcDateTime

プロパティ 説明
ApplyRecommendedValueCommand 入力候補値を適用します。
SetNowCommand 今日の日付を入力値として設定します。
SwitchDropDownCommand ドロップダウンカレンダーの表示/非表示を切り替えます。
数値コントロールのショートカットコマンド

数値コントロールのショートカットコマンドは、数値コントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcNumber クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcNumber

プロパティ 説明
ApplyRecommendedValueCommand 入力候補値を適用します。
SetZeroCommand 現在の値を 0 に設定します。
SwitchDropDownCommand ドロップダウン電卓の表示/非表示を切り替えます。
SwitchSignCommand 値の符号を切り替えます。
ThreeZeroCommand 現在の値の後に 0 を 3 個追加します。
コンボコントロールのショートカットコマンド

コンボコントロールのショートカットコマンドは、コンボコントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcComboBox クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcComboBox

プロパティ 説明
ClearCommand 値をクリアします。
SpinDownCommand リストボックス内の次の項目を選択します。
SpinUpCommand リストボックス内の前の項目を選択します。
SwitchDropDownCommand ドロップダウンリストの表示/非表示を切り替えます。
リストコントロールのショートカットコマンド

リストコントロールのショートカットコマンドは、リストコントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcListBox クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcListBox

プロパティ 説明
MoveDownCommand 選択項目を次の項目に移動します。
MoveToEndCommand 選択項目を最後の項目に移動します。
MoveToHomeCommand 選択項目を最初の項目に移動します。
MoveUpCommand 選択項目を前の項目に移動します。
ドロップダウン電卓のショートカットコマンド

ドロップダウン電卓のショートカットコマンドは、ドロップダウン電卓の機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、GcDropDownCalculator クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcNumberGcDropDownCalculator

プロパティ 説明
ProcessCommand コマンドパラメーターで指定された操作を処理します。コマンドパラメータに指定できる値は、CalculatorOperation 列挙体のメンバ名に基づきます。例えば、CalculatorOperation.Equal 操作を行う場合のコマンドパラメータは、CommandParameter="Equal" のように指定します。
フィールド編集コマンド

フィールド編集コマンドは、フィールドに特化した編集操作のコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、FieldsEditingCommands クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcDateTimeGcMaskGcNumber

プロパティ 説明
Clear 入力値をクリアします。
DeleteNextCharacter キャレット位置の次に位置する文字を削除します。
DeleteNextCharactersByField キャレット位置の次に位置する文字からフィールドの末尾までの文字を削除します。
DeletePreviousCharacter キャレット位置の前に位置する文字を削除します。
DeletePreviousCharactersByField キャレット位置の前に位置する文字からフィールドの先頭までの文字を削除します。
MoveLeftByCharacter キャレット位置を1文字分左へ移動します。
MoveLeftByField 現在のキャレット位置が先頭以外の場合はそのフィールドの先頭へ、先頭の場合は1つ前の編集可能なフィールドの先頭へキャレットを移動します。
MoveRightByCharacter キャレット位置を1文字分右へ移動します。
MoveRightByField 現在のキャレット位置が末尾以外の場合はそのフィールドの末尾へ、末尾の場合は1つ後の編集可能なフィールドの末尾へキャレットを移動します。
MoveToFirst 編集可能な最初のフィールドの先頭位置にキャレットを移動します。
MoveToFirstFieldStart 最初のフィールドの先頭位置にキャレットを移動します。
MoveToLast 編集可能な最後のフィールドの末尾位置にキャレットを移動します。
MoveToLastFieldEnd 最後のフィールドの末尾位置にキャレットを移動します。
NextField キャレットを1つ後の編集可能なフィールドの先頭位置へ移動します。
NextFieldThenControl キャレットを1つ後の編集可能なフィールドの先頭位置へ移動します。移動前のキャレット位置が編集可能な最後のフィールドの時は、次のコントロールへ移動します。
PreviousField キャレットを1つ前の編集可能なフィールドの先頭位置へ移動します。
PreviousFieldThenControl キャレットを1つ前の編集可能なフィールドの先頭位置へ移動します。移動前のキャレット位置が編集可能な最初のフィールドの時は、前のコントロールへ移動します。
SelectLeftByCharacter キャレット位置を1文字分左へ移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectLeftByField 現在のキャレット位置が先頭以外の場合はそのフィールドの先頭へ、先頭の場合は1つ前の編集可能なフィールドの先頭へキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectRightByCharacter キャレット位置を1文字分右へ移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectRightByField 現在のキャレット位置が末尾以外の場合はそのフィールドの末尾へ、末尾の場合は1つ後の編集可能なフィールドの末尾へキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectToFirst 編集可能な最初のフィールドの先頭位置にキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectToFirstFieldStart 最初のフィールドの先頭位置にキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectToLast 編集可能な最後のフィールドの末尾位置にキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SelectToLastFieldEnd 最後のフィールドの末尾位置にキャレットを移動し、移動範囲を選択状態にします。
SpinDown DateSpinModeSpinIncrementSpinIncrementValue の各プロパティ値に基づいて値を減少させます。
SpinUp DateSpinModeSpinIncrementSpinIncrementValue の各プロパティ値に基づいて値を増加させます。
DropDownWindow クラスのショートカットコマンド

DropDownWindow クラスのショートカットコマンドは、ドロップダウン子コントロールの機能に特化したコマンドのセットです。これらのショートカットコマンドは、DropDownWindow クラスのプロパティとして定義されています。

対象コントロール:GcDateTimeGcNumber

プロパティ 説明
SubmitCommand ドロップダウン子コントロールの値をサブミットします。
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