MESCIUS JPAddress for .NET 2.0J
辞書ファイルを最新の内容に更新する

「JPAddress辞書データ作成ツール」を使用することで、最新の郵便番号データおよび住所情報にて、JPAddressの辞書ファイルを作成することができます。本ツールは、最新のサービスパックインストーラを弊社Webサイトからダウンロードした際に、ダウンロードzip内に含まれています。あるいは、「アップデート版」ページから個別にダウンロードすることができます。

実行ファイル(JPAddressDataGenerationTool.exe)を直接起動することでGUIモードで動作するほか、引数を渡すことでコマンドモードで実行することができます。また、configファイルを編集することで、ツールの動作をカスタマイズできます。

GUI で使用する

GUIモードにて辞書データを更新する場合は、以下の手順に従います。

  1. 実行ファイル(JPAddressDataGenerationTool.exe)を引数なしで起動します。
  2. 必要に応じて、「ファイルのバックアップを作成します」オプションのOn/Offを切り替えます。

    既定では、更新前の辞書データのバックアップファイルを作成します。バックアップを作成しない場合は、このオプションのチェックをオフにします。

    作成したバックアップファイルは、JPAddressのRollback()メソッドで使用することができます。

  3. [開始]ボタンをクリックします。既定では、JPAddressをインストールした場合と同じ[%CommonApplicationData%]\GrapeCity\JPAddressフォルダにある辞書データが更新されます。

    ASP.NET用のSP6以降をご利用の場合は、[%CommonApplicationData%]\MESCIUS\JPAddressフォルダにある辞書データが更新されます。

  4. 「ファイルの更新は完了しました。」のメッセージが表示されれば処理終了です。画面右上の[X]をクリックしてツールを終了します。
コマンドラインで使用する

コマンドラインモードにて辞書データを更新する場合は、以下の手順に従います。

  1. コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
  2. cdコマンドで、JPAddressDataGenerationTool.exe を保存したフォルダに移動します。
  3. コマンドラインで以下のコードを実行します。既定では、JPAddressをインストールした場合と同じ[%CommonApplicationData%]\GrapeCity\JPAddressフォルダにある辞書データが更新されます。
    JPAddressDataGenerationTool.exe -s
    

    既定では、更新前の辞書データのバックアップファイルを作成します。バックアップを作成しない場合は、以下のようにbackupオプションを指定します。

    JPAddressDataGenerationTool.exe -s --backup=false
    

    作成したバックアップファイルは、JPAddressのRollback()メソッドで使用することができます。

    ASP.NET用のSP6以降をご利用の場合は、[%CommonApplicationData%]\MESCIUS\JPAddressフォルダにある辞書データが更新されます。

config ファイルの編集

JPAddressDataGenerationTool.exe.configファイルのappSettingsセクションを使用して、いくつかのオプションを追加できます。

以下の記載例では、value引数の値として既定値を示しています。それぞれ、実際の環境に合わせて変更してください。

以下にconfigファイルの設定例を示します。

appSettings>
  <add key="outputDir" value="./data" />
  <add key="logDir" value="./log" />
  <add key="backupDir" value="./backup" />
</appSettings>
タスクスケジューラーを使用した辞書ファイルの自動更新

応用的な使い方として、Windows10 のタスクスケジューラにて「JPAddress 辞書データ作成ツール」を定期的なタスクとして実行することで、辞書ファイルを常に最新の内容に自動更新することができます。

この方法で辞書ファイルを自動更新するには、以下の手順に従います。

  1. Windowsのスタートボタンを右クリックして「コンピューターの管理」を表示し、システムツールの「タスクスケジューラ」を選択します。
  2. 「タスクスケジューラ」のコンテキストメニューもしくは右側の操作メニューから「タスクの作成」をクリックします。
  3. 「タスクの作成」の「全般」タブを開き、作成するタスクに名前を設定します。次に、「セキュリティ オプション」内の「最上位の特権で実行する」のチェックをOnにします。
  4. 「トリガー」タブを開き、「新規」ボタンをクリックして新しいトリガーを作成し、タスクを実行するタイミングを指定します。以下の例では、毎月1日の0:00にタスクを実行するよう設定しています
  5. 「操作」タブを開き、「新規」ボタンをクリックして新しい操作を作成します。「プログラム/スクリプト」に「JPAddress辞書データ作成ツール」の実行ファイル(JPAddressDataGenerationTool.exe)のパスを指定し、「引数の追加」に「-s」を指定します。
  6. 必要に応じて「設定」タブ内のオプションを変更し、[OK]ボタンをクリックしてタスクを登録。

以上の設定により、指定した日時にツールを実行して、辞書ファイルを自動的に作成することができます。

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