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JPAddress を使用したアプリケーションでは、ランタイムファイルの他に辞書ファイルが必要です。そのため、JPAddress を使用したアプリケーションを配布する場合、辞書ファイルをアプリケーションやランタイムファイルと共に配布する必要があります。
JPAddress の辞書ファイルは、 [%インストール フォルダ%]\Dataフォルダにインストールされる zip 形式の圧縮ファイル(JPAddressDB.zip)に含まれています。辞書ファイルを直接配布する場合は、このファイルを解凍してご利用ください。開発したアプリケーションをインストーラや ClickOnce で配布する場合は、ブートストラッパを利用することも可能です。ブートストラッパを利用する場合は、これらの辞書ファイルが既定のフォルダに自動的に配布されます。圧縮ファイル内の辞書ファイルを配布する必要はありません。
既定のフォルダについての説明や必要な辞書ファイルについては、「辞書ファイルについて」をご確認ください。
Windows フォームアプリケーションの場合、辞書ファイルは以下のいずれかのフォルダに配置します。
既定のフォルダに配置する
アプリケーションの EXE と同じフォルダに配置する
任意のフォルダをアプリケーション構成ファイルに指定して配置する
辞書ファイルの配布方法にはいくつかのシナリオが考えられます。
次のフローチャートは、アプリケーションの配布形態に応じた辞書ファイルの配布シナリオを表しています。辞書ファイルの更新の方法、または辞書ファイルの配置場所の違いに応じて辞書ファイルの適切な配布方法が異なります。
(図) 辞書ファイルの配布シナリオ
以下では、各配布シナリオについて解説します。
Update メソッドによる最新の辞書ファイルへの自動更新機能を使用する場合、アプリケーションと共に辞書ファイルを配布する必要はありません。アプリケーションの実行環境に辞書ファイルが存在しない場合は、自動更新機能により最新の辞書ファイルが指定のフォルダにダウンロードされます。
辞書ファイルを手動で更新するケースでは、アプリケーションの配布と共に辞書ファイルを実行環境に配布する必要があります。または、辞書ファイルを実行環境ではなくネットワーク上の共有のフォルダで共有するような場合では、共有先のフォルダに辞書ファイルを配置する必要があります。
アプリケーションの実行環境に辞書ファイルを配置しない場合など、既定のフォルダ([%CommonApplicationData%]\GrapeCity\JPAddress)以外に配置する場合は、辞書ファイルのブートストラッパーによる配布は利用できません。また、この場合、アプリケーション構成ファイル(App.config)に辞書ファイルの配置位置を設定する必要があります。
辞書ファイルをアプリケーションと共に配布する場合には、製品に付属するWindowsインストーラブートストラッパを使用する方法と直接コピーする方法の2種類があります。
辞書ファイルを JPAddress の辞書ファイルの既定フォルダ([%CommonApplicationData%]\GrapeCity\JPAddress)に配置する場合は、ブートストラッパを使用して辞書ファイルを配布する方法を推奨します。
ブートストラッパ(bootstrapper)とは、アプリケーションのインストールの前にそのアプリケーションの実行に必要なランタイムファイルをインストールするインストーラの総称です。JPAddress がインストールされた開発環境には、JPAddress 専用のランタイムブートストラッパと辞書ファイル用のブートストラッパが用意されており、セットアッププロジェクトまたは ClickOnce へ簡単に組み込むことが可能です。
セットアッププロジェクトまたは ClickOnce に辞書ファイルのブートストラッパを組み込むには、「ランタイムファイルの配布方法」の手順に従います。
辞書ファイルをアプリケーションと共に配布する場合で、かつ既定のフォルダ([%CommonApplicationData%]\GrapeCity\JPAddress)以外の位置に配置する場合は、アプリケーションの配布と共に辞書ファイルの配布も必要になります。もしくは、ネットワーク上の共有のフォルダで辞書ファイルを共有するような場合では、共有先のフォルダに辞書ファイルを配置する必要があります。
この場合、ブートストラッパによる配布は利用できません。また、アプリケーション構成ファイル(App.config)に辞書ファイルの配置位置を設定する必要があります。
製品のインストールによって開発環境にコピーされる辞書ファイルは再配布可能なファイルです。この辞書ファイルは、JPAddress を使用して開発されたアプリケーションと共に配布される場合に限って数量の制限なく配布できます。
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