GcComboBoxCellは以下の要素から構成されています。

テキストボックス

リストから選択された項目や入力したテキストを表示し、画像とテキストを表示することができます。表示する項目や内容は、TextFormatプロパティで自由に設定することが可能です。またテキストボックスは、GcTextBoxCellと同様、Formatプロパティにより入力文字種を限定することができます。
テキストボックス部の利用方法については、「テキストボックスの使い方」で詳しく解説します。

リストボックス

GcComboBoxCellが保持する項目を表示する領域です。複数の列を表示することができ、また任意の列に画像を表示したり、項目ごとに異なるスタイルで表示したりすることも可能です。リストボックス部の利用方法については、「リストボックスの使い方」を参照してください。また、項目を設定する方法については、「項目の設定」を参照してください。

ヘッダ

項目のタイトルとしてリストの最上部に表示され、カラムの表示幅の変更や項目のソートに利用することができます。ヘッダは、ヘッダ全体の設定を行うヘッダ領域と、各カラムで個別の設定を行うカラムヘッダで構成されます。ヘッダの詳細については、「ヘッダの設定」を参照してください。

ステータスバー

コントロールの最下部に表示され、テキストを表示することができます。詳細は本ページの「ステータスバー」で解説しています。

スクロールバー

全カラムの幅の合計がセルよりも大きい場合や、リストの項目が多い場合等、水平と垂直方向にスクロールバーを表示できます。 スクロールバーの表示について、以下のプロパティで制御できます。

• ScrollBarModeプロパティ（スクロールバーを常時表示するか、自動表示するか）
• ScrollBarsプロパティ（表示するスクロールバーの種類）

セルに値を入力するには、ドロップダウンリストから項目を選択するか、テキストボックス部分に直接編集する方法があります。 DropDownStyleプロパティを使用して、GcComboBoxCellのテキストボックスでの編集を可能にするかどうかを設定します。 既定値はComboBoxStyle.DropDown です。

StatusBarプロパティを使うと、リストボックスの最下部にステータスバーを表示できます。StatusBarプロパティは、StatusBarクラスを参照し、StatusBarクラスのVisibleプロパティをTrueにするとステータスバーが表示されます。また、初期状態ではStatusBarクラスのTextプロパティに割り当てられた文字列がステータスバーに表示されます。マウスカーソルが項目の上にあるときには、ListDescriptionSubItemIndexプロパティで指定されているカラムの内容が表示されます。

また、ListDescriptionFormatプロパティを使用すると、カラムの内容に任意の文字列を組み合わせることができます。ListDescriptionFormatプロパティが設定されているとき、StatusBarクラスのTextプロパティの設定は無効になります。

なお、ListDescriptionFormatプロパティに設定する書式はTextFormatプロパティへ設定するものと同じです。

次のサンプルコードは、ステータスバーに0番目のカラムの内容と文字列を表示するよう、ListDescriptionFormatプロパティを設定する例です。

Imports GrapeCity.Win.MultiRow
Imports InputManCell = GrapeCity.Win.MultiRow.InputMan

Dim GcComboBoxCell1 As New InputManCell.GcComboBoxCell()
GcComboBoxCell1.ListDescriptionFormat = "[0]を選択します。"

GcMultiRow1.Template = Template.CreateGridTemplate(New Cell() {GcComboBoxCell1})

using GrapeCity.Win.MultiRow;
using InputManCell = GrapeCity.Win.MultiRow.InputMan;

InputManCell.GcComboBoxCell gcComboBoxCell1 = new InputManCell.GcComboBoxCell();
gcComboBoxCell1.ListDescriptionFormat = "[0]を選択します。";

gcMultiRow1.Template = Template.CreateGridTemplate(new Cell[] { gcComboBoxCell1 });