サウンドによる通知（SoundNotify）

SoundNotifyを使用すると、検証エラーをサウンドで通知できます。サウンドは、システムに関連付けられた次のいずれかの効果音を再生できます。また、SoundNotify.SoundLocationプロパティを使用して、指定したサウンドで検証エラーを通知することができます。

Asterisk
Beep
Exclamation
Hand
Question

SoundNotify.SoundLocationプロパティの値が空のとき、SoundNotify.SoundTypeプロパティに設定されているサウンドが使用されます。
SoundNotify.SoundLocationプロパティはwavファイルのみが利用可能です。
SoundNotify.SoundLocationプロパティに設定されたファイルが存在しない場合、サウンドは再生されません。

デザイナによる設定

デザイナでセルの検証と共にSoundNotifyを使用するには、次のように操作します。

値を検証するセルを選択する。(例: textBoxCell1)
プロパティウィンドウでValidatorsプロパティを選択し、［...］ボタンをクリックする。
表示されたCellValidatorコレクションエディタで左上のコンボボックスから「RequiredFieldValidator」を選択し、［追加］をクリックする。
画面右のプロパティグリッドでActionsプロパティを選択し、［...］ボタンをクリックする。
表示されたCellValidateActionコレクションエディタでSoundNotifyを追加する。
［OK］ボタンをクリックしてCellValidateActionコレクションエディタを閉じる。
［OK］ボタンをクリックしてCellValidatorコレクションエディタを閉じる。
デザイナのドキュメントウィンドウのタブを「実行時」に切り替える。
textBoxCell1を変更せずに次のセルに移動して検証エラーが表示されることを確認する。

コーディングによる設定

次のコードは、文字列型セルの値が空白のとき検証エラーとしてサウンドを再生します。

Visual Basic
C#

Imports GrapeCity.Win.MultiRow

Dim TextBoxCell1 As New TextBoxCell()
Dim RequiredFieldValidator1 As New RequiredFieldValidator()
RequiredFieldValidator1.Actions.Add(New SoundNotify())
TextBoxCell1.Validators.Add(RequiredFieldValidator1)

Dim cells As Cell() = {TextBoxCell1}
GcMultiRow1.Template = Template.CreateGridTemplate(cells)
GcMultiRow1.RowCount = 10

using GrapeCity.Win.MultiRow;

TextBoxCell textBoxCell1 = new TextBoxCell();
RequiredFieldValidator requiredFieldValidator1 = new RequiredFieldValidator();
requiredFieldValidator1.Actions.Add(new SoundNotify());
textBoxCell1.Validators.Add(requiredFieldValidator1);

Cell[] cells = { textBoxCell1 };
gcMultiRow1.Template = Template.CreateGridTemplate(cells);
gcMultiRow1.RowCount = 10;

トラブルシューティング

サウンドが再生されない場合、次の点を確認してください。

コントロールパネルでシステムのサウンドが割り当てられているかどうか。
Windowsにサウンドデバイスがインストールされているかどうか。
Windowsのサウンドがミュートに設定されていないか。
Windowsのサウンドの音量が低すぎないか。
コンピュータにスピーカーが接続されているかどうか。
スピーカー（ハードウェア）がミュートに設定されていないか。
スピーカーの音量が低すぎないか。