PowerTools MultiRow for Windows Forms 8.0J
ランタイム ファイルの配布方法

ランタイム ファイルの配布方法には、製品に付属するWindowsインストーラ ブートストラッパを使用する方法とランタイム ファイルを直接コピーする方法の2種類があります。

ブートストラッパを使用したランタイム ファイルの配布(推奨)

ブートストラッパ(bootstrapper)とは、アプリケーションのインストールの前にそのアプリケーションの実行に必要なランタイム ファイルをインストールするインストーラの総称です。MultiRowがインストールされた開発環境には、MultiRow専用のランタイムブートストラッパが用意されており、セットアップ プロジェクトまたはClickOnceへ簡単に組み込むことが可能です。

  • MultiRow for Windows Forms 8.0Jのブートストラッパでは、InputManCellを使用するために必要なInputMan for Windows Forms 8.0Jのランタイムファイルも配布します。
  • MultiRow for Windows Forms 8.0Jのブートストラッパでは、PlusPakCellを使用するために必要なPlusPak for Windows Forms 8.0Jのランタイムファイルも配布します。
インストーラへのブートストラッパの組み込み
  1. セットアッププロジェクトをVisual Studioで開き、〈プロジェクト〉メニューから〈プロパティ〉を表示します。
  2. 「発行」タブをクリックします。
  3. 〈必須コンポーネント〉ボタンをクリックし、必須コンポーネントのリストにある「MultiRow for Windows Forms Runtime 8.0.yyyy.mmdd」にチェックを入れます。

  4. 必須コンポーネントのインストール場所を指定します。「必須コンポーネントをコンポーネントの開発元のWebサイトからダウンロードする」にすると、セットアップ起動時に開発元のWebサイトからランタイムのブートストラッパをダウンロードします。「アプリケーションと同じ場所から必須コンポーネントをダウンロードする」にすると、プロジェクトのビルド時に、ランタイムのブートストラッパがプロジェクト内にコピーされます。

    補足:

    「アプリケーションと同じ場所から必須コンポーネントをダウンロードする」を指定してビルドを行うと、セットアップ プログラムにブートストラッパが組み込まれます。アプリケーション配信前にランタイムの事前インストールを行いたい場合には、この方法を利用してランタイム ファイルのみを配布するインストーラを作成することができます。

                   
  5. これでMultiRowのランタイム ブートストラッパの組み込みは完了です。あとは通常の手順に従ってインストーラを作成します。
ClickOnceへのブートストラッパの組み込み
  1. アプリケーションのプロジェクトをVisual Studioで開き、〈プロジェクト〉メニューから〈プロパティ〉を表示します。
  2. 「発行」タブにある〈必須コンポーネント〉ボタンをクリックし、セットアップ プロジェクトの場合と同様に、必須コンポーネントのリストにある「MultiRow for Windows Forms Runtime 8.0.yyyy.mmdd」にチェックを入れます。
  3. セットアップ プロジェクトの場合と同様に、必須コンポーネントのインストール場所を選択します。
  4. これで MultiRowのランタイム ブートストラッパの組み込みは完了です。あとは[発行ウィザード]あるいは[今すぐ発行]ボタンをクリックして、通常の手順に従ってアプリケーションを発行します。
ブートストラッパの特長ならびに注意点

ブートストラッパによるランタイムの配布には、次に示す特長があります。

補足:

  • グローバル アセンブリ キャッシュにインストールされるアセンブリはすべてのアプリケーションで共有されるため、特に必要性がない場合はアンインストールする必要はありません。MultiRow のアップデートにより新しいバージョンのアセンブリをインストールする必要がある場合、新しいバージョンをインストールするためのブートストラッパを追加できます。
  • GACへインストールするため、インストーラの実行には管理者権限が必要になります。
       
  • ブートストラッパには次のインストール条件が組み込まれていますが、この条件はブートストラッパのmsiファイルを直接実行する場合には適用されないため、直接実行はお勧めしません。
  • 管理者権限の有無を事前にチェックし、ユーザーが管理者でない場合にメッセージを表示する。
  • 同じバージョンのアセンブリがグローバル アセンブリ キャッシュに既にインストールされている場合はインストールをスキップする。
  • 組み込むブートストラッパのバージョンと使用しているランタイム ファイル(本体コンポーネント GrapeCity.Win.MultiRow.v80.dll)のバージョンは同じである必要があります。
参照

 

 


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