GcTextBoxCellでは、入力可能な文字数やパスワード入力を設定することが可能です。ここではGcTextBoxCellが提供する入力機能について解説します。
GcTextBoxCell は、Format プロパティにより書式を設定することで入力可能な文字種を制限することができます。また、AutoConvertプロパティを使用して指定の書式に自動的に変換することも可能です。
GcTextBoxCellに設定可能な文字種等の詳細については、「書式の設定」で解説します。
MaxLengthUnitプロパティを使えば、MaxLengthプロパティでセルへの入力可能文字数を設定する際に文字のカウント方法を指定することができます。MaxLengthUnit プロパティは、LengthUnit 列挙体を使用して次の3つ値を設定できます。
MaxLengthUnitの値 | 説明 |
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Char | 文字単位でカウントしますが、サロゲート ぺア文字やIVS(Ideographic Variation Sequence)文字の異体字セレクタ(Variation Selector)は2文字としてカウントされます。 |
Byte | バイト単位で文字をカウントします。 |
TextElement | 文字単位でカウントします。サロゲート ぺア文字やIVS文字は1文字としてカウントされます。 |
なお、バイト単位の処理では、各文字のバイト数を識別に使用するエンコードは、MaxLengthCodePageプロパティで設定します。
IVS文字はIVSの親となる漢字(以下、親字)の文字コードの後ろに異体字セレクタが付加された構造のため、MaxLengthプロパティの設定値によっては異体字セレクタが削除される場合があります。
以下はMaxLengthプロパティを「8」に設定し、親字「噌」を持つIVS文字「」を入力可能な最大文字数を入力した場合の動作例です。
MaxLengthUnitの値 | 動作例 |
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Char | 「」は親字1文字、異体字セレクタ2文字の合計3文字としてカウントされます。よって、3文字目は親字のみの1文字が入力され、異体字セレクタ以降は削除されます。 |
Byte | 「」は親字2バイト、異体字セレクタ4バイトの合計6バイトとしてカウントされます。よって、2文字目は親字のみの2バイトが入力され、異体字セレクタ以降は削除されます。 |
TextElement | IVS文字は1文字としてカウントされるため、8文字のIVS文字がすべて入力されます。 |
AcceptsCrLfの値 | 説明 |
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NoControl | 改行コードはそのままでコピー、貼り付けを行います。 |
Filter | 全ての改行コードを削除しコピー、貼り付けを行います。 |
Cut | 最初の改行コード以降の文字列を削除します。標準コントロールと同じ動作です。 |
AcceptsTabCharの値 | 説明 |
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NoControl | タブ文字はそのままでコピー、貼り付けを行います。 |
Filter | 全てのタブ文字を削除しコピー、貼り付けを行います。 |
Cut | 最初のタブ文字以降の文字列を削除します。 |
以下のいずれかの設定を行うと、GcTextBoxCellはパスワード専用の入力フォームとして動作します。
また、PasswordRevelationModeプロパティを使用すると入力中のパスワード文字列を一時的に表示することが可能です。PasswordRevelationModeプロパティに設定可能な値は以下のとおりです。
PasswordRevelationModeの値 | 説明 |
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None | パスワード文字列を表示しません。 |
ShowEyeButton | パスワードを入力すると、コントロールの右端に目のアイコンが表示されこのアイコンのクリックでパスワード文字列を表示します。 |
ShowLastTypedChar | 最後に入力した文字だけ数秒間表示します。 |
ExitOnLastCharプロパティをTrueに設定すると、入力された文字列が、MaxLengthプロパティで設定した最大文字数に達したときに、自動的に次のコントロールへフォーカスを移動できます。