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PlusPak for Windows Forms 7.0Jで追加された機能および、PlusPak for Windows Forms 6.0Jから7.0Jの変更点について解説します。
以下の新環境に対応しました。
タッチデバイスでの操作に適した機能やユーザー インターフェイスを追加しました。これに伴い、タッチ操作に最適化した以下の機能を追加しました。
タッチ操作に最適化された動作を提供
タッチでスクロールや長押しなどの操作が行われた場合に最適化された動作を提供します。
- タッチスクロール
GcTabControlコントロールのタブページ、GcFontPickerコントロールのドロップダウンリストをタッチ操作でスクロールできます。
- ボタンの長押し
長押しした際にボタンを繰り返しタップすることなく、連続した処理を行うことができます。
対象コントロール:GcButtonコントロール、GcCalendar コントロールのナビゲーションボタンおよびスクロールボタン、GcTabControl コントロールのナビゲーションボタン、サイドボタン(SpinButton、SymbolButtonおよびSideButton)
- ピンチおよびストレッチ
GcCalendar コントロールでは、ピンチ・ストレッチ操作によりカレンダータイプを切り替えることができます。
コンテキストメニューの自動的に拡大表示
タッチ操作により表示されるコンテキストメニューを自動的に拡大表示できるようになりました。また、そのときの拡大倍率を設定するTouchContextMenuScaleプロパティを各コントロールに追加しました。
対象コントロール:GcCalendarコントロール、GcColorPicker コントロール、GcFontPicker コントロールサイドボタンのスピン機能
サイドボタンにスピン機能を割り当てるプロパティを追加しました。サイドボタンやシンボルボタンを利用して、タッチ操作しやすいスピン操作を実現できます。
対象コントロール:GcFontPicker コントロールタッチキーボードの制御
IME モードや、タッチキーボードに表示するキーボードの種類を設定できる InputScope プロパティを追加しました。(GcColorPicker コントロール、GcFontPicker コントロール)
対象コントロール:GcColorPicker コントロール、GcFontPicker コントロール
3種類のコンポーネントと6種類のコントロールおよび1種類のアドインを追加しました。
コンポーネント/コントロール/アドイン | 説明 |
---|---|
GcGlobalHookコンポーネント | マウスとキーボードのグローバルフックを可能にして、システム全体に対する操作を制御できるコンポーネント |
GcResizeコンポーネント | フォームをリサイズしたときに元のレイアウトの縦横比を保持して、フォーム上に配置されているコントロールをリサイズするコンポーネント |
GcApplicationResizeコンポーネント | スタートアップフォームに配置することで、プロジェクトに含まれるすべてのフォームでリサイズ機能が利用できるコンポーネント |
GcAccordionContainerコントロール | ヘッダ付きのコンテナを項目として持つコンテナコントロール |
GcHeadingContainerコントロール | ヘッダ付きのコンテナコントロール |
GcPostalBarcodeコントロール | 郵便バーコード(カスタマバーコード)の生成専用のバーコードコントロール |
GcResizePanelコントロール | GcResizeコンポーネントと同じ機能を持つパネルコントロール |
GcTableLayoutContainerコントロール | 行と列で構成されたテーブルレイアウトを構成するコンテナコントロール |
GcTrackBarコントロール | 複数のスライダーの配置、目盛りのカスタマイズ、背景の透過などの機能を提供するコントロール |
PropertyListアドイン | 複数のコントロールのプロパティをリスト表示し、設定値の比較や一括変更をすることができるアドイン |
既存のコントロールに、次の新しい機能を追加しました。
GcBarCodeコントロール
次のバーコード規格をサポートします。
バーコード規格 説明 Aztec DataMatrixと同様、IATAで規定した航空機搭乗券で使用する2次元バーコードの1つ DataMatrix チップスや小型部品などに使用する2次元バーコード GS1DataBar Limited 小物商品の流通用バーコード IMB アメリカ郵政公社の必要とするバーコード Micro PDF417 PDF417を基本にして、情報化密度の向上とサイズの小型化を図ったバーコード GS1 DataBar合成シンボル 製品コードの情報を持つ1次元シンボルの上に、有効期限やロット番号の情報を持つ2次元シンボルを配置した構造のバーコード GcCalendarコントロール
- 日付にもメモを追加できるようになりました。
- マウスホイールによるカレンダーのページの切り替えの動作を指定できるようになりました。
- ヘッダをクリックしたときに表示するナビゲーションチップのフォントサイズが GcCalendar.HeaderStyle プロパティのフォントサイズにあわせて変更されるようになりました。
GcClassicFunctionKeyコントロール
コントロールおよびボタンにフォーカスを移動できるようになりました。
GcComboFrameコントロール
設計時にドロップダウンパネルを開くことができるようになり、ドロップダウンパネルに配置したコントロールの設定が簡単に行えるようになりました。
GcDropDownButtonコントロール
ドロップダウンの矢印の配置および向きを設定できるようになりました。
GcLabelコントロール
次の表示機能を追加しました。
- すべての文字が表示されるように文字数に合わせてフォントサイズを自動調整
- 文字の間隔の定義
- 文字幅の拡大/縮小
- 縦中横
- 文字の下線/取り消し線/枠線
- 文字の影付き
- 中抜き
- アーチおよび円の表示
GcSplitButtonコントロール
ドロップダウンの矢印の配置および向きを設定できるようになりました。
GcTabControlコントロール
アクティブなタブをマウスホイールで変更できるようになりました。また、特定のタブを固定して、固定したタブを常にコントロール上に表示させておくことができるようになりました。
無効なコントロールの前景色を設定できるDisabledForeColorプロパティを追加しました。
対象コントロール:GcAccordionContainer、GcTabControl、GcTrackBar、GcProgressBar、GcRadioGroupBox、GcCheckedGroupBox、GcRadioButton、GcHeadingContainer、GcCheckBox、GcButton、GcLabel
DPI スケーリングによる拡大について、125%のWindows XP形式のスケーリングをサポートします。OS側のDPI設定が変更されると、製品のコントロールサイズなどを自動調整し、アプリケーションのレイアウトが崩れるのを防ぎます。
7.0Jでは、以下のコントロールも.NET Frameworkの標準コントロールからPlusPakコントロールに置き換えができるようになりました。
標準コントロール | 移行先のコントロール |
---|---|
Panel | GcContainer GcResizePanel |
FlowLayoutPanel | GcFlowLayoutContainer |
TableLayoutPanel | GcTableLayoutContainer |
TrackBar | GcTrackBar |
GroupBox | GcHeadingContainer GcAccordionContainer |
設計時に、次のコントロール間で子コントロールを移動またはコピーする場合、子コントロールに設定されているキャプションも移動先に引き継がれるように動作を改善しました。
バージョン | イメージ |
---|---|
6.0J | |
7.0J |