MESCIUS SPREAD for ASP.NET 10.0J
CallBack メソッド

概要

ページのコールバックを行います。

書式

[JavaScript]

FpSpread1.CallBack(cmd);

引数

cmd
コマンド名を表す文字列。製品で予約されているコマンド名については、以下を参照してください。

製品で予約されるコマンド名

下記のコマンド名は製品が使用する文字列です。これらの文字列は製品によって予約されています、アプリケーション独自のコールバック処理にこれらの文字列を使用しない様に注意してください。アプリケーション独自のコールバック処理にこれらの文字列を使用しても製品はそれらの処理を無視し、あらかじめ製品で定められた処理を実行します。

予約済みコマンド名 対応するFpSpreadクラスのイベント 説明
ActiveSpread - - Spreadをアクティブなコンポーネントに指定します(低レベルブラウザ向けに製品が内部的に使用します。アプリケーション側で使用できるイベントは発生しません)。
Add InsertCommand 行を追加します。イベントが発生します。
Cancel CancelCommand 操作をキャンセルします。イベントが発生します。
CellClick CellClick マウスの左ボタンでセルをクリックした時の動作です、イベントが発生します。
Chart - - チャートで使用されます。
ChildView ChildViewCreated HierarchicalViewプロパティがFalseに設定されている場合に指定された親行の子階層を表示します。イベントが発生します。
Color AutoFilteredColumn  AutoFilteringColumn フィルタリングで使用されます。
ColumnHeaderClick ColumnHeaderClick 列ヘッダがクリックされた時の動作です、イベントが発生します。
Date AutoFilteredColumn AutoFilteringColumn フィルタリングで使用されます。
Delete DeleteCommand 行を削除します。イベントが発生します。
Edit EditCommand 編集ボタンをクリックした時の動作です、イベントが発生します。
ExpandView ChildViewCreated 指定した行を展開、または縮小します。行を展開し子階層を表示する場合はChildViewCreatedイベントが発生します。
Filter$reset - - フィルタをクリアします。
First TopRowChanged 先頭ページに移動します。
GC$InsertRow - - タッチツールバーの行の挿入メニューで、選択した行の上に行を挿入します。選択した行数と等しい行数が挿入されます。
GC$DeleteRow - - タッチツールバーの行の削除メニューで、選択した行を削除します。
GC$HideRow - - タッチツールバーの行の非表示メニューで、選択した行を非表示にします。
GC$UnhideRow - - タッチツールバーの行の再表示メニューで、選択範囲の非表示行を再表示します。
GC$InsertColumn - - タッチツールバーの列の挿入メニューで、選択した列範囲の前に列を挿入します。
GC$DeleteColumn - - タッチツールバーの列の削除メニューで、選択した列を削除します。
GC$HideColumn - - タッチツールバーの列の非表示メニューで、選択した列を非表示にします。
GC$UnhideColumn - - タッチツールバーの列の再表示メニューで、選択範囲の非表示列を再表示します。
Group Grouped Grouping グループ化します。
GroupBar Grouped グループバーで使用します。
Icon AutoFilteredColumn AutoFilteringColumn フィルタリングで使用されます。
Insert InsertCommand 指定された位置に行を挿入します。イベントが発生します。
Last TopRowChanged 最終ページに移動します。
LoadOnDemand - - 行をロードします。
Menu MenuItemClicked コンテキストメニューで使用されます。
MoveCol - - 列を移動します。
MultiValues AutoFilteredColumn AutoFilteringColumn フィルタリングで使用されます。
Next TopRowChanged シートの次のページを表示します。
Number AutoFilteredColumn AutoFilteringColumn フィルタリングで使用されます。
Page TopRowChanged シートの指定されたページを表示します。
Prev TopRowChanged シートの1つ前のページを表示します。
Print PrintSheet シートを印刷します。
PrintPDF PrintPDF PDFファイルにエクスポートします。
RefreshChart - - チャートで使用されます。
Regroup Grouped Grouping 行を再びグループします。
RetrieveFilterBarMenus - - フィルタリングで使用されます。
RowHeaderClick RowHeaderClick 行ヘッダをクリックした時の動作です。
ScrollDownToPage TopRowChanged 下方ページに移動します。
ScrollUpToPage TopRowChanged 上方ページに移動します。
Select ActiveRowChanged 指定された行を選択します(低レベルブラウザ向けに製品が内部的に使用します。アプリケーション側で使用できるイベントは発生しません)。
SelectView ActiveSheetChanged 指定されたシートを表示します。
SortAZ - - 昇順でソートします。
SortColumn SortColumnCommand 指定した列に対して行をソートします。
SortZA - - 降順でソートします。
TabLeft - - 1つ前のスプレッドシートタブを左に表示します。
TabRight - - 次のスプレッドシートのタブを右に表示します。
Text AutoFilteredColumn AutoFilteringColumn フィルタリングで使用されます。
Top10 AutoFilteredColumn AutoFilteringColumn フィルタリングで使用されます。
Ungroup Ungrouped グループ化を解除します。
Update UpdateCommand 変更を確定します。
UpdateValues - - FpSpread.ClientAutoCalculation が True に設定されているときに使用されます。セルの値が更新された場合にSPREADが更新します。

FpSpreadクラスのイベントに対応するコマンド名を引数に指定してCallBackメソッドを実行すると、SPREADのコマンドバーの各ボタンを押した時と同じ動作を得ることができます。

例えば、ChildViewコマンドは次の様になります。ここで指定するrelationnameは表示する階層を表すリレーションの名称です。

FpSpread("FpSpread1").CallBack("ChildView,relationname");

ExpandViewコマンドは次の様になります。ここで指定するrownumは0から開始する行インデックスです。例えば「2」を指定した場合、親シートの3行目を展開し子階層を表示します。親以下の階層の行を展開したい場合、その階層におけるシート名を指定する必要があります。

FpSpread("FpSpread1").CallBack("ExpandView,rownum");

次のコードは、指定した階層の4行目を展開します。

function DoCallBack() { var ss = event.spread; ss.CallBack("ExpandView,3"); }

Pageコマンドは次の様になります。ここで指定するpagenumは、アクティブシートにおける0から開始するページ番号です。例えば「2」を指定した場合、アクティブシートを3ページ目まで移動します。

FpSpread("FpSpread1").CallBack("Page,pagenum");

注意: Spreadコントロールでイベント発生中にCallBackメソッドを使用すると、無効な状態となる可能性があります。この事態を防止するには、次のようなコードを試してみてください。

JavaScript
コードのコピー
function SelectionChanged(e) {
 setTimeout(function() {
  spread.Callback("Update");
 }, 0);
}

アプリケーション独自のコマンド名

製品で予約されていない文字列を CallBack メソッドのコマンド名に指定すると、サーバー側でButtonCommand イベントが発生します。コマンド名に指定した文字列はイベント引数SpreadCommandEventArgs クラスのCommandName プロパティから取得できます。つまり、アプリケーション独自のコマンド名を指定することでButtonCommand イベントの中で各コールバックを識別することができます。

protected void FpSpread1_ButtonCommand(object sender, FarPoint.Web.Spread.SpreadCommandEventArgs e)
{
    if(e.CommandName == "MyCommand")
        FpSpread1.Sheets[0].Cells[0, 0].Text = "My Command Worked";
    }
}
Private Sub FpSpread1_ButtonCommand(ByVal sender As Object, ByVal e As FarPoint.Web.Spread.SpreadCommandEventArgs) Handles FpSpread1.ButtonCommand
    If e.CommandName = "MyCommand" Then
        FpSpread1.Sheets(0).Cells(0, 0).Text = "My Command Worked"
    End If
End Sub

JavaScriptの記述

function ButtonClick() {
    FpSpread("FpSpread1").CallBack("MyCommand");
}

戻り値

なし

サンプル

次に、組み込みコマンドの1つとともにこのメソッドを使用したサンプルコードを示します。 このメソッドを含むクライアント側スクリプトは、次のようになります。

function SortIt() {
    FpSpread("FpSpread1").CallBack("SortColumn");
}

ここでは製品で予約されたコマンド名「Update」を指定してCallBackメソッドを実行します。サーバー側ではUpdateCommand イベントが発生します。

function window.onload() {
    var spread = FpSpread("FpSpread1");
        if (spread.addEventListener) {
        spread.addEventListener("onDataChanged", DoCallBack, false);
    }
    else {
        spread.onDataChanged = DoCallBack;
    }
}

function DoCallBack() {
    var spread = FpSpread("FpSpread1");
    spread.UpdatePostbackData();
    spread.CallBack("Update");
}
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