MESCIUS SPREAD for ASP.NET 10.0J
セルレベルの設定のインポート

以下では、SPREADがExcel形式ファイルからデータをインポートする際に、セルに対する設定がどのように処理されるか説明します。

設定 インポートした設定の SPREAD での扱い
アクティブセル Excel でスプレッドシートをファイルに保存したときのアクティブ セルが SPREAD にも適用されます。
セルのブロック Excel でスプレッドシートをファイルに保存したときに選択されていたセル ブロックが、SPREAD にも適用されます。
罫線 Excel で使用される罫線のスタイルには、SPREAD ではサポートされないものがあります。 詳細については、「罫線スタイルの使用」を参照してください。
色とパターン Excelファイルで使用されていた色はSPREADに読み込まれます。色の各部への割り当ては、個々のセル、このセルの属する行、このセルの属する列、そして最後にスプレッドシートという優先順位に基づいて行われます。 SPREADでは背景パターンがサポートされず、Excelの背景パターンはすべて無視されます。
コメント Excel セル内のコメントは、SPREAD ではセル ノートとしてインポートされます。
フォントの種類、スタイル、サイズ Excelファイルで使用されていたフォント属性はSPREADに読み込まれます。フォント属性の各部への割り当ては、個々のセル、このセルの属する行、このセルの属する列、そして最後にスプレッドシートという優先順位に基づいて行われます。
フォントの下線属性 Excelファイルで使用されていたフォントの下線属性は、SPREADに読み込まれます。フォント属性の各部への割り当ては、個々のセル、このセルの属する行、このセルの属する列、そして最後にスプレッドシートという優先順位に基づいて行われます。 Excelで使用される下線属性のうち、「二重下線」「下線(会計)」「二重下線(会計)」の3種類はSPREADではサポートされません。 SPREADではこれらの設定に対し、FontUnderlineプロパティがTrueに設定されます。
セル型と書式設定 SPREADでは、Excelで文字列の書式設定がされている場合はテキスト型セル(TextCellType)としてインポートされます。その他のExcelセル書式は標準型セル(GeneralCellType)としてインポートされ、NumberFormat、DateTimeFormat、およびFormatStringプロパティの設定により、元の状態を最大限維持した書式が割り当てられます。※ SPREAD(または.NET Framework)にてサポートされていない書式設定(ユーザー定義)が設定されているExcelファイルはインポートできない場合があります。
数式 Excel ファイルのすべての数式は SPREAD にインポートされます。 インポートする Excel ファイルから、数式または関数が含まれるセルが検出されると、このセルに対応する SPREAD セルは、これに対応した適切なセル型に設定されます。 サポートされない数式が検出されると、SPREAD ではこのセルは空白のままになるか、またはエラー値が表示されます。 SPREAD でサポートされる関数の詳細については、「関数リファレンス」を参照してください。
関数 SPREADでは、Excelの関数の多くがサポートされます。 インポート中に、サポートされない関数を含むセルが検出されると、このセルに対してExcelからは何の値もインポートされません。 SPREADでサポートされる関数の詳細については、「関数リファレンス」を参照してください。
ハイパーリンクオブジェクト ハイパーリンクはSPREADにはインポートされません。
ロックされたセル Excel ファイルの各セルに設定された Locked プロパティは、SPREAD にインポートされます。 Excel では、全セルの Locked プロパティのデフォルト値が True であることに注意してください。 スプレッドシート レベルの設定での Protect プロパティも参照してください。
最大反復計算回数 Excel ファイルで使用されていた最大反復計算回数(数式の自動再計算を行う回数)は SPREAD にインポートされ、この値に基づき、スプレッドシートの MaximumIterations プロパティが設定されます。
1回の反復計算における変化の最大値 Excel ファイルで使用されていたこの設定値は SPREAD にインポートされ、この値に基づき、スプレッドシートの MaximumChange プロパティが設定されます。
結合されたセル SPREAD では、Excel ファイル内の結合されたに対応するセル範囲が結合されます。
演算子 論理演算子以外のすべての演算子は、SPREAD と Excel で同様に扱われます。 SPREAD でサポートされる演算子の詳細については、「関数リファレンス」を参照してください。
アウトライン ExcelのアウトラインはSPREADにはインポートされません。
数式の参照スタイル Excel ファイルで R1C1 参照スタイルが使用されている場合は、SPREAD の ColumnHeaderAutoText プロパティは、列ヘッダに番号を表示するように設定されます。
テキストの行揃え(水平および垂直方向) SPREAD では Excel ファイルの設定に基づき、セルのテキスト配置を定義する適切な列挙体(HorizontalAlign、VerticleAlign)が設定されます。

 

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