PowerTools SPREAD for ASP.NET 8.0J
旧バージョンからの移行

SPREAD for ASP.NETの以前のバージョン(SPREAD for .NET Web Forms Ed. 1.0J/2.0J/2.5J/3.0JおよびSPREAD for ASP.NET 5.0J/7.0J)、あるいはサービスパック適用前のSPREAD for ASP.NET 8.0Jを使用して作成したWebアプリケーションやWebサイトを本バージョンで使用する場合は、次の手順でプロジェクトを移行する必要があります。

メモ:

  • 移行ツールを使用して旧バージョンに移行することはできません。
  • 移行作業の対象となるファイルは、licenses.licxファイルと、プロジェクトの*.aspxファイルです(Visual Studio 2003で作成したプロジェクトを移行する場合のみ、*. aspxファイルも書き換えの対象となります)。
  • プロジェクトのサブフォルダにあるファイルも移行する際には移行ツールのオプション「サブフォルダを含める」をチェックしてください。
  • 本製品に付属する移行ツールは、InputMan for ASP.NET 8.0Jに付属する移行ツールと同様のものです。移行対象となるWebアプリケーションで、旧バージョンのInputManが使用されている場合も本ツールを使用して一括で移行することができます。
  • InputMan for ASP.NET 8.0Jの移行後に必要となる作業については、InputManのヘルプを参照してください。

ASP.NET Webアプリケーションプロジェクトの場合

プロジェクトの移行:

  • 異なるバージョンのVisual Studioに移行する際は、移行ツールの実行前に以下の手順でVisual Studioを変換する必要があります。
  • 移行したプロジェクトのプロジェクトファイル(*.vbproj、*.csproj)、またはソリューションファイル(*.sln)を移行先のバージョンのVisual Studioで開きます。「Visual Studio 変換ウィザード」が開始されるので画面の指示に従ってプロジェクトを変換します。
  • 変換中に「.NET Framework 2.0 の Web サイトが見つかりました」というダイアログが表示される場合、〈はい〉ボタンをクリックして、.NET Framework 4.0以上へアップグレードします。
  1. 作業前に移行するプロジェクトのバックアップを作成してください。
  2. 「移行ツール(MigrationTool.exe)」を起動します。
  3. [移行の対象]を指定します。そして移行するプロジェクト、もしくはプロジェクトが含まれるフォルダを指定します。
  4. [実行]ボタンをクリックします。プロジェクトの移行が成功すると”移行が完了しました。”というメッセージが表示されます。
  5. 次に移行したプロジェクトを開きます。

    Visual Studioで開く
    移行したプロジェクトを Visual Studioで開きます。

    1. Visual StudioのソリューションエクスプローラでWeb.configを開き、次の記述を削除してください(この記述が存在する場合、WebサイトはGACに登録されたアセンブリを検索します。 製品アセンブリはGACに登録されません 。この状態で実行するとビルドエラーが発生します)。

      削除する記述:
      <add assembly="FarPoint.CalcEngine, Version=X.X.XXXX.XXXX, Culture=neutral, PublicKeyToken=A5FA960294D899E7"/>
      <add assembly="FarPoint.Excel, Version=X.X.XXXX.XXXX, Culture=neutral, PublicKeyToken=A5FA960294D899E7"/>
      <add assembly="FarPoint.Web.SpreadJ, Version=X.X.XXXX.XXXX, Culture=neutral, PublicKeyToken=A5FA960294D899E7"/>
    2. Visual Studioのメニューから[プロジェクト|参照の追加]を選択します。
    3. 参照の追加ダイアログが開いたら[.NET]タブを選択し、以下のアセンブリを追加してください。本リリースバージョンで使用する各アセンブリのバージョンは以下の通りです (この作業によりアセンブリがアプリケーションのBinフォルダ以下にコピーされます)。
      • FarPoint.Web.SpreadJ (8.0.4002.2010)
      • FarPoint.Excel              (8.0.4002.2010)
      • FarPoint.CalcEngine     (8.0.4002.2010)
      • FarPoint.PDF                (8.0.4002.2010)
      • FarPoint.Web.Chart     (8.0.4002.2010)

    4. Web.configの中でfp_clientフォルダの場所を指定している場合、fp_clientフォルダに最新のスクリプト、およびイメージファイルをコピーしてください。

      例えば、Web.configに次のように記述している場合:

                  <?xml version="1.0"?>
                    <configuration>
                     <appSettings>
                      <add key="fp_client" value="~/fp_client" />
                     </appSettings>
                          :
                    </configuration>
                 
      
      Webサイトのルートフォルダの下にfp_clientフォルダが存在します。このフォルダを削除し、本バージョンで提供されるfp_clientフォルダをコピーします。fp_clientフォルダは 開発環境の <Program Files Folder>\Common Files\FarPoint Technologies\SpreadNETWebv8 にインストールされています。
    5. 最後に、Visual Studioのメニューからプロジェクトをリビルドし、ビルドエラーが発生しないことを確認します。

以上でプロジェクトの移行は完了です。
移行後のプロジェクトが問題なく動作することをご確認ください。



ASP.NET Webサイトの場合

  1. 作業前に移行するWebサイトのバックアップを作成してください。
  2. <インストールフォルダ> (デフォルト:[Program Files\SpreadASPNET8])\Bin 以下にインストールされているSPREADのアセンブリファイルをWebサイトのBinフォルダ以下にコピーします。

    • FarPoint.Web.SpreadJ.dll/FarPoint.Web.SpreadJ.xml
    • FarPoint.Excel.dll/FarPoint.Excel.xml
    • FarPoint.CalcEngine.dll/FarPoint.CalcEngine.xml
    • FarPoint.PDF.dll
    • FarPoint.Web.Chart.dll/FarPoint.Web.Chart.xml

  3. 次にVisual StudioでWebサイトを開きます。

    1. Web.configの中でfp_clientフォルダの場所を指定している場合、fp_clientフォルダに最新のスクリプト、およびイメージファイルをコピーしてください。

      例えば、Web.configに次のように記述している場合:

                  <?xml version="1.0"?>
                    <configuration>
                     <appSettings>
                      <add key="fp_client" value="~/fp_client" />
                     </appSettings>
                          :
                    </configuration>
                 
      
      Webサイトのルートフォルダの下にfp_clientフォルダが存在します。このフォルダを削除し、本バージョンで提供されるfp_clientフォルダをコピーします。fp_clientフォルダは 開発環境の <Program Files Folder>\Common Files\FarPoint Technologies\SpreadNETWebv8 にインストールされています。
    2. ライセンスファイル(licenses.licx)のバージョン情報を次のように修正します。
      ※ライセンスファイル(licenses.licx)のバージョン情報は、移行ツールで修正することもできます。

      FarPoint.Web.Spread.FpSpread, FarPoint.Web.SpreadJ, Version=8.0.XXXX.XXXX, Culture=neutral, PublicKeyToken=a5fa960294d899e7
      

      XXXX.XXXXの部分にはご利用のSPREADのバージョン番号を設定します。

    3. ライセンスをビルドします。ソリューションエクスプローラで「licenses.licx」ファイルを右クリックし[ビルド]-[ランタイムライセンスのビルド(またはランタイム ライセンスの作成)]を選択します(この作業によりBinフォルダにApp_Licenses.dllが生成されます)。
    4. 最後に、Visual Studioのメニューから[ビルド|Webサイトのリビルド]を実行し、ビルドエラーが発生しないことを確認します。

以上でWebサイトの移行は完了です。
移行後のWebサイトが問題なく動作することをご確認ください。

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