旧形式の条件付き書式

バージョン7.0J以降で、現在の形式の「ルールによる条件付き書式」の機能が追加されました。新しい形式の条件付き書式は新しいクラス構造から成り立っており、バージョン5.0J以前の旧形式の条件付き書式と互換性（関連）はありません。

バージョン7.0J以降のバージョンで新規に条件付き書式を使用する場合は、「ルールによる条件付き書式」の利用をおすすめします。既存アプリケーションにおいて、既にバージョン5.0J以前の旧形式の条件付き書式を利用している場合は、継続して旧形式の条件付き書式を利用することを推奨します。

以下に記載されている条件付き書式の機能は後方互換性を維持する目的で残されている旧形式の条件付き書式です。バージョン7.0J以降でも問題なく動作しますが、古い形式として扱われす。

セル内に条件付き書式を設定して、条件付きステートメントの結果に応じてセルの書式を決定することができます。条件付きステートメントが有効だった場合、つまり処理結果が条件を満たした場合に、名前付きスタイルを使用してさまざまな書式（罫線、色など）を適用できます。

たとえば、セル値に基づきセルの背景色を変更するとします。セル値が100未満の場合は、背景色を赤に変更します。この場合の条件付きステートメントは「less than 100」であり、比較演算子は「less than」、条件（この場合は単一の定数）は100です。条件には、定数（文字列として表現）または式を使用できます。条件付きステートメントが、2つの条件と1つの演算子から成る場合もあります。たとえば、セル値が0～100の場合に背景色を変更するとします。この場合の比較演算子は「between」であり、1番目の条件は0、2番目の条件は100となります。演算の種類の一覧については、ComparisonOperator 列挙体で定義されています。式の種類の一覧については、Expression クラスを参照してください。有効なスタイル設定の詳細については、「名前付きスタイル」を参照してください。

1つのセルに2つの条件付き書式を設定した場合は、2番目の条件付き書式が適用されます。

設定方法

SheetView クラスのSetConditionalFormat メソッドを使用して、条件付き書式を作成します。

サンプルコード

次のサンプルコードは、値が14を超える場合に、セルの色を変更します。

C#
Visual Basic

FarPoint.Web.Spread.NamedStyle ns = new FarPoint.Web.Spread.NamedStyle();
ns.BackColor = Color.Crimson;
ns.Name = "mystyle";
FpSpread1.NamedStyles.Add(ns);
FpSpread1.Sheets[0].SetConditionalFormat(0, 0, ns, FarPoint.Web.Spread.ComparisonOperator.GreaterThan, "14");

Dim ns As New FarPoint.Web.Spread.NamedStyle
ns.BackColor = Drawing.Color.Azure
ns.Name = "mystyle"
FpSpread1.NamedStyles.Add(ns)
FpSpread1.Sheets(0).SetConditionalFormat(0, 0, ns, FarPoint.Web.Spread.ComparisonOperator.GreaterThan, "14")