この関数は、テーブルシートのグループ化の際に使用します。グループ化されたテーブルシートにおいて、グループごとではなく、データ全体の集計をすることができます。
書式
=CALCULATE (formula_string, expand_context)
引数
この関数は、以下の引数を持ちます。
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| formula_string | [必須]SUMやAVERAGEなど集計を行う数式を指定します。 |
| expand_context | [必須]REMOVEFILTERS関数を使用して、集計を除外するグループフィールドを指定します。除外するフィールドがない場合は、REMOVEFILTER関数の引数を空に設定します。 |
解説
CALCULATE関数は、groupByメソッド内のsummaryFieldsオプションのformulaプロパティでのみ使用します。グループレベルで集計を行うには、formulaプロパティにCALCULATE関数以外の集計関数を設定します。
データ型
数値を返します。
サンプル
Category、Product、Officeというレコードでグループ化され、それぞれQuantityが集計されている場合、CALCULATE関数およびREMOVEFILTER関数の使用方法は以下のとおりです。
- Productグループの合計値からOfficeグループの合計値の割合を集計
=SUM([Quantity]) / CALCULATE( SUM([Quantity]), REMOVEFILTERS("Office")) - Categoryグループの合計値からOfficeグループの合計値の割合を集計
=SUM([Quantity]) / CALCULATE( SUM([Quantity]), REMOVEFILTERS("Office", "Product")) - 全レコードの合計値からOfficeグループの合計値の割合を集計
=SUM([Quantity]) / CALCULATE( SUM([Quantity]), REMOVEFILTERS())
