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PROPERTY
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PROPERTY関数は、プロパティ別にオブジェクトを解析します。ユーザーがオブジェクトの値を返すためにプロパティのパスを指定できます。

PROPERTY関数は、戻りオブジェクトを有効なプロパティ値に解析します。例えば、この関数はドロップダウンマルチピッカーの設定に使用します。

書式

PROPERTY(data_expression, property_path)

引数

有効な引数は次のとおりです。

引数 説明
data_expression オブジェクトデータを参照し、値がオブジェクトまたはオブジェクト関数の結果であるセル参照を受け入れます。
property_path オブジェクト内のプロパティのパスを参照します。

解説

「property_path」がオブジェクトに見つからない場合、または「data_expression」がオブジェクトでない場合、#N/Aエラーを発生します。

データ型

文字列データを受け入れます。

サンプル

JavaScript
コードのコピー
<script>
        $(document).ready(function () {
            // スプレッドシートを初期化します。
            var spread = new GC.Spread.Sheets.Workbook(document.getElementById('ss'), { sheetCount: 1 });
            // アクティブシートを取得します。
            var sheet = spread.getActiveSheet();
            // データソースは配列です。
            let dataSource = [
                {
                    "NAME": "James Smith",
                    "POSITION": "AVP",
                    "OFFICE": "Fox Studios",
                    "EXTN": 71,
                    "START_DATE": '3/08/2008',
                    "JOINING_YEAR": 2008
                }
            ];
            let colInfos = [
                { name: "NAME", displayName: "NAME", size: "2*" },
                { name: "POSITION", displayName: "POSITION", size: "*" },
                { name: "OFFICE", size: "*" },
                { name: "EXTN", size: "*" },
                { name: "START_DATE", size: 100 },
                { name: "JOINING_YEAR", size: 100 }
            ];
            // スタイルを作成します。
            var style = new GC.Spread.Sheets.Style();
            style.cellButtons = [
                {
                    imageType: GC.Spread.Sheets.ButtonImageType.dropdown,
                    command: "openMultiColumn",
                    useButtonStyle: true,
                }
            ];
            style.dropDowns = [
                {
                    type: GC.Spread.Sheets.DropDownType.multiColumn,
                    option: {
                        width: 600,
                        height: 150,
                        dataSource: dataSource,
                        bindingInfos: colInfos
                    }
                }
            ];
            // スタイルのフォーマッタを設定します。
            style.formatter = '=PROPERTY(@, "OFFICE")';
            // スタイルを設定します。
            sheet.setStyle(0, 1, style);
            // テキストを設定します。
            sheet.setText(0, 0, "DataSource is array, return data parsed to the value of property 'OFFICE'.");
            // ワードラップを設定します。
            sheet.getCell(0, 0).wordWrap(true);
            sheet.getCell(0, 1).wordWrap(true);
            // 列の幅を設定します。
            sheet.setColumnWidth(0, 200);
            sheet.setColumnWidth(1, 400);
            // 行の高さを設定します。
            sheet.setRowHeight(0, 70);
        });
    </script>

ドット演算子

SpreadJSでは、PROPERTY関数の省略形としてドット演算子「.」を使用できます。本機能は、PROPERTY関数を単純化し、コードを読みやすくするのに役立ちます。

ドット演算子には2つの値が必要です。左側の値はオブジェクトで、右側の値はオブジェクトのフィールドです。また、” “(空白文字)や”#”などの特殊文字が含まれる場合は、右側の値を引用符で囲む必要があります。

メモ: ドット演算子は、PROPERTY数式関数と同様に、大文字と小文字が区別されます。

サンプル

次に、PROPERTY関数とドット演算子の使用法の比較を示します。

ドット演算子を使用する場合、左側の値はオブジェクトまたはオブジェクトの参照、右側の値はオブジェクトのフィールドです。

関連トピック

HLOOKUP | LOOKUP