PowerTools SPREAD for Windows Forms 10.0J > 開発者ガイド > セル型 > InputManセル > GcCharMask型セル > 書式の設定(GcCharMask型セル) |
GcCharMask型セルの書式設定について説明します。
入力可能な文字種をFormatString プロパティで制限することができます。FormatString プロパティに設定できるキーワードは、次の表のとおりです。
全角 | 半角 | 説明 |
---|---|---|
A | A | 大文字のアルファベット(A〜Z) |
a | a | 小文字のアルファベット(a〜z) |
K | K | カタカナ(促音・拗音の小書き表記あり) |
N | N | カタカナ(促音・拗音の小書き表記なし) |
9 | 9 | 数字(0〜9) |
# | # | 数字および数字関連記号(0〜9、+ - $ % \ , .) |
@ | @ | 記号(! " # $ % & ' ( ) - = ^ ~ \ | @ ` [ { ; + : * ] } , < . > / ? _ 。 「 」 、 ・) |
B | B | 2進数(0または1) |
X | X | 16進数(0〜9、A〜F) |
J | - | ひらがな(促音・拗音の小書き表記あり) |
G | - | ひらがな(促音・拗音の小書き表記なし) |
Z | - | すべての全角文字 |
D | - | 2バイト文字(サロゲート ペア文字を除いた全角文字) |
I | - | JIS X 0208文字で構成された文字 |
M | - | Shift JIS文字で構成された文字 |
- | H | すべての半角文字 |
- | ^ | 指定した書式に含まれないすべての文字 |
- | \ | エスケープ・シーケンス |
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次のコードは、半角大文字のアルファベット(A〜Z)と2進数(0, 1)のみを許可します。
C# |
コードのコピー
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GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcCharMaskCellType gcCharMask1 = new GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcCharMaskCellType(); gcCharMask1.FormatString = "AB"; fpSpread1.ActiveSheet.Cells[0, 0].CellType = gcCharMask1; |
Visual Basic |
コードのコピー
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Dim gcCharMask1 = New GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcCharMaskCellType() gcCharMask1.FormatString = "AB" FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).CellType = gcCharMask1 |
次の例では、半角大文字のアルファベットと数字(0〜9)が入力可能になります。キーワード"X"で指定した16進数は、別のキーワードの"A"と"9"に含まれているので、無視されます。
C# |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "AX9";
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Visual Basic |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "AX9"
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下のコードでは、すべての半角文字の入力が許可されます。キーワード"AaK9"で指定した文字種は"H"に包含されているので、この部分は無視されます。
C# |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "AaK9H";
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Visual Basic |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "AaK9H"
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次に示す2つの例は、どちらもスペースを含むすべての文字種を許可するものです。デフォルトでは、最初の例のように設定されていますので、2つ目の例のようにキーワード"ZH"を指定しなくても同じ動作となります。
C# |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = ""; gcCharMask1.AllowSpace = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.AllowSpace.Both; gcCharMask1.FormatString = "ZH"; gcCharMask1.AllowSpace = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.AllowSpace.Both; |
Visual Basic |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "" gcCharMask1.AllowSpace = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.AllowSpace.Both gcCharMask1.FormatString = "ZH" gcCharMask1.AllowSpace = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.AllowSpace.Both |
以下の2つのコードは、すべての文字種の入力を拒否します。スペースの入力も許可されません。この例が示すように、キーワード"^"は、その後に記述されたキーワードの補集合を表します。
C# |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "^"; gcCharMask1.AllowSpace = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.AllowSpace.None; gcCharMask1.FormatString = "^ZH"; gcCharMask1.AllowSpace = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.AllowSpace.None; |
Visual Basic |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "^" gcCharMask1.AllowSpace = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.AllowSpace.None gcCharMask1.FormatString = "^ZH" gcCharMask1.AllowSpace = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.AllowSpace.None |
また、入力可能な文字種から特定の文字種を除外することもできます。次のコードはすべての全角文字から絵記号だけを除外します。
C# |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "Z^E";
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Visual Basic |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "Z^E"
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特定の文字を書式に設定することも可能です。記号から「^、@、\、$」の4文字を除外するには以下のように記述します。
C# |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "@^\^\@\\$";
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Visual Basic |
コードのコピー
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gcCharMask1.FormatString = "@^\^\@\\$"
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AutoConvert プロパティをTrueに設定すると、FormatString プロパティの設定内容に基づいて、変換可能な文字はすべて自動的に変換されます。たとえば、FormatString プロパティで"A"キーワードが設定されていると、小文字を入力しても自動的に大文字に変換されます。また、全角文字だけが許可されている場合は、入力された半角文字は全角文字に変換されます。
コントロール内部で行われる自動変換の手順を以下に示します。
半角カタカナ、全角カタカナ、およびひらがなは、次のように変換されます。
AllowSpace プロパティは、FormatString プロパティの設定に依存せずに入力可能なスペースの種類を設定します。AllowSpace プロパティがAllowSpace.Wideに設定されている場合、FormatString プロパティにキーワード"H"のみが設定されていても、コントロールには全角のスペースのみ入力可能です。また、同様にAllowSpace プロパティがAllowSpace.Narrowに設定されている場合、キーワード"Z"のみが設定されていても、半角のスペースだけが入力可能になります。
AllowSpaceの値 | 説明 |
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Both | 半角、全角の両方のスペースが入力可能 |
Narrow | 半角のスペースのみ入力可能 |
Wide | 全角のスペースのみ入力可能 |
None | スペースの入力はできません |
既存のテキストにスペースが含まれているときに、AllowSpace をAllowSpace.Noneに設定すると、それらのスペースがすべて削除されます。 |