GcNumber型セルには、ドロップダウン電卓が搭載されています。
ドロップダウン電卓は、メモリ機能付きの四則演算を搭載し視覚的な数値入力を可能にする入力補助機能です。電卓の外観スタイルはカスタマイズが可能で、DropDownCalculator プロパティが参照するDropDownCalculatorInfo オブジェクトで設定できます。
電卓の表示スタイル
ドロップダウン電卓全体スタイルと表示領域のスタイルを変更するために以下のDropDownCalculatorInfo クラスのプロパティが用意されています。
| プロパティ | 説明 |
|---|---|
| BorderStyle | ドロップダウンウィンドウの境界線のスタイルを設定します。 |
| ContentAlignment | テキストの配置を設定します。 |
| FlatStyle | ドロップダウンウィンドウの外観スタイルを設定します。 |
| Output | 出力に関連するボタンのボタンスタイル（文字色、背景色、文字スタイル）を設定します。 |
| OutputHeight | 出力領域の高さを設定します。 |
| Padding | ドロップダウン電卓内部の余白を設定します。 |
| ShowOutput | 出力領域を表示するかどうかを設定します。 |
ボタンの変更
ドロップダウン電卓のButtonText プロパティを使えば、デフォルトで設定されているボタン表示をすべて変更できます。
ButtonTextプロパティが参照するButtonTextCollectionInfo クラスには、ボタンを識別するための名前であるキーと、そのボタンに表示する文字が組になって保存されます。このButtonTextCollectionInfo クラスには、カスタマイズされたボタン表示だけが保存されます。デフォルトで設定されているボタン表示は、このコレクションには含まれていません。
次のサンプルコードは、ButtonTextプロパティを使って、デフォルトで「*」に設定されている乗算ボタンの表示を「×」に変更する例を示しています。
| C# |
コードのコピー
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|---|---|
GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcNumberCellType gcNumberCell1 = new GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcNumberCellType(); gcNumberCell1.DropDownCalculator.ButtonText.Add("*", "×"); fpSpread1.ActiveSheet.Cells[0, 0].CellType = gcNumberCell1; |
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| Visual Basic |
コードのコピー
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|---|---|
Dim gcNumberCell1 As New GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcNumberCellType() gcNumberCell1.DropDownCalculator.ButtonText.Add("*", "×") FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).CellType = gcNumberCell1 |
|
ボタンスタイル
ボタンのスタイルは、以下の表に示した種類ごとに設定できます。
| プロパティ | ボタンの種類 | ボタンのキー |
|---|---|---|
| EditButtons プロパティ | 編集ボタン | BS |
| MathButtons プロパティ | 演算ボタン | /, *, -, +, SQRT, %, ,1/x, = |
| MemoryButtons プロパティ | メモリボタン | MC, MR, MS, M+ |
| MemoryStatus プロパティ | メモリインジケータ | キーはありません。 |
| NumericButtons プロパティ | 数値ボタン | 0〜9, +/-, .（ピリオド） |
| ResetButtons プロパティ | リセットボタン | C, CE |
ボタンのスタイルを設定するには、CalculatorButtonStyleInfo オブジェクトを使用して、上記のプロパティに直接設定します。
次のコードは、演算ボタンのスタイルを設定する例です。
| C# |
コードのコピー
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|---|---|
GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcNumberCellType gcNumberCell1 = new GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcNumberCellType(); Color colorBC = Color.Blue; Color colorFC = Color.Red; GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.TextEffect newTE = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.TextEffect.Inset; gcNumberCell1.DropDownCalculator.MathButtons = new GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.CalculatorButtonStyleInfo(colorFC, colorBC, newTE); fpSpread1.ActiveSheet.Cells[0, 0].CellType = gcNumberCell1; |
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| Visual Basic |
コードのコピー
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|---|---|
Dim gcNumberCell1 As New GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.GcNumberCellType() Dim colorBC As Color = Color.Blue Dim colorFC As Color = Color.Red Dim newTE As GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.TextEffect = GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.TextEffect.Inset gcNumberCell1.DropDownCalculator.MathButtons = New GrapeCity.Win.Spread.InputMan.CellType.CalculatorButtonStyleInfo(colorFC, colorBC, newTE) FpSpread1.ActiveSheet.Cells(0, 0).CellType = gcNumberCell1 |
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キーボードからの操作
ドロップダウン電卓は、キーボードで操作することができます。以下にその操作方法をまとめます。
| ボタン | 操作 | 説明 |
|---|---|---|
| ＜0〜9＞ | ［0〜9］ | 数字を挿入します。 |
| ＜+/-＞ | ［F9］ | 数値の符号を切り替えます。 |
| ＜.＞ | ［.］または［,］ | 小数点を挿入します。 |
| ＜+＞ | ［+］ | 加算を行います。 |
| ＜-＞ | ［-］ | 減算を行います。 |
| ＜*＞ | ［*］ | 乗算を行います。 |
| ＜/＞ | ［/］ | 除算を行います。 |
| ＜√＞ | ［@］ | 平方根を算出します。 |
| ＜%＞ | ［%］ | 除算の結果を百分率で表示します。 |
| ＜1/x＞ | ［r］ | 逆数を計算します。 |
| ＜=＞ | ［=］または［Enter］ | 計算を実行します。 |
| ＜MC＞ | ［Ctrl］＋［L］ | メモリ内の数値をクリアします。 |
| ＜MR＞ | ［Ctrl］＋［R］ | メモリ内の数値を呼び出します。 |
| ＜MS＞ | ［Ctrl］＋［M］ | 数値をメモリ内に格納します。 |
| ＜M+＞ | ［Ctrl］＋［P］ | メモリ内の数値に加算します。 |
| ＜BS＞ | ［BS］ | 最後の桁をクリアします。 |
| ＜CE＞ | ［Del］ | 現在の数値をクリアします。 |
| ＜C＞ | ［Ctrl］＋［Del］または［Esc］ | 計算をクリアします。 |
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