PowerTools SPREAD for Windows Forms 10.0J
グループ化の制限事項

グループ化により、シートの表示が変化します。グループ化では、グループ化されていないシートを操作するための機能が、動作するようには設計されていません。グループ化が実行されると、シートのデータモデルには、グループ化専用の新しいデータモデル(GroupDataModelオブジェクト)が適用されます。グループ化の影響を受けずに動作する機能もありますが、以下に示す機能は、グループ化されたシートでの動作が想定されていません。概して、シート、または列の外観や操作に関する機能は、グループ化による影響を受ける傾向にあり、グループ化の制限に抵触しないか、確認が必要です。

以下は、グループ化と併用できない機能を表しています。

併用できない機能 説明
1行おきの行 併用できません。グループ化を実行すると行の並び順が変更されるため、1行おきの行の表示は意味をなさなくなります。
条件付き書式 併用できません。条件付き書式を設定するには、既定のデータモデルが必要です。
行フィルタリング 併用できないので、フィルタリングを実行している場合、FpSpreadクラスのGroupingイベントでフィルタをクリアしてください。
数式 併用できません。数式を実行するには、既定のデータモデルが必要です。
アウトライン 併用できません。
並べ替え 列ヘッダをクリックすると、並べ替えではなくグループ化が実行されます。そのため、シートの従来の並べ替えとは併用できません。
階層表示 併用できません。
エラーアイコン 併用できません。エラーアイコンを設定するには、既定のデータモデルが必要です。

以下は、グループ化で注意を要する機能を表しています。

注意を要する機能 説明
書式設定 書式の設定には、グループ化で有効なものもありますが、これらは、グループ化の実行後に適用する必要があります。セルの書式(色、ロック属性など)は、グループ化の実行後に適用してください。
行および列数の変更 グループ化の実行後、行および列数を変更することはできません。グループ化したデータを表すGroupDataModelオブジェクトは、行および列数の変更に対応していません。
行または列の追加や削除を行うには、シートの既定のデータモデルのメンバを使用します。GroupDataModelクラスのTargetModelプロパティで、シートの既定のデータモデルを参照できます。
列の非表示 グループ化と併用できます。
入力マップおよびアクションマップ グループ化と併用できます。
その他 グループ化は、表示に関する動作に影響します。エクスポートや印刷といった処理には影響はありません。
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