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シート、列、セルといったオブジェクトでは、書式やその他の属性を、個々のオブジェクトがその「親」から継承します。たとえばセルは、背景色などのいくつかの書式をシートから継承していることがあります。このシートで、ある列内の全セルに対してテキストの行揃えを設定すると、セルはこの設定も継承します。オブジェクト間のこのような親子関係によって、多くのプロパティやメソッドは、それぞれさまざまな方法でスプレッドシートの各部に適用されることがあります。
個々のセルが継承する書式を上書きすることもできますが、既定では、オブジェクトはそれぞれの親からの属性を継承します。したがって、通常はどのオブジェクトの設定も、このオブジェクトに適用される親の設定の組み合わせとなります。たとえば、文字色はセルレベルで設定されたセルでも、垂直方向の配置は行から、罫線の設定は列から、背景色はシートからそれぞれ継承するような場合もあります。背景色は、このようないくつかのレベルで設定されるので、優先順位に関する何らかの規則を適用する必要があります。
セルレベルに近いほど、優先順位も高くなります。つまり、セルの背景色を設定すると、親から継承した背景色の設定は上書きされます。次の一覧は、こうした属性の優先順位を表しています。セルレベルに近い(番号が小さい)ほど、優先順位が高くなります。