セルにハイパーリンクを追加することで、他の場所にある関連情報にアクセスできます。SPREAD for Windows Formsでハイパーリンクを追加して以下を実現できます。

• ウェブページのURLにアクセスできます。例えば：https://www.grapecity.co.jp/developer
• 受信者のメールアドレスでメールボックスを開きます。例えば：https://www.grapecity.co.jp/developer/support/technical
• 現在のワークブック内の範囲位置にアクセスします。例えば：Sheet2!A1:B2
• カスタム操作を実行します。例えば：URLに移動しないでポップアップを表示します。

ハイパーリンクの追加

IWorksheet.Hyperlinks.AddやIRange.Hyperlinks.Addメソッドのそれぞれを使用してシートまたは範囲にハイパーリンクを追加できます。

次のサンプルコードは、ハイパーリンクを追加して、ワークブック範囲、ウェブページやメールアドレスにアクセスする方法を示します。

// 範囲位置へのハイパーリンク
  fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B3", "", "Sheet1!A1", "クリックしてA1に移行", "セルA1に移行");

// ウェブURLへのハイパーリンク
   fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B5", "https://www.grapecity.co.jp/developer", "", "GrapeCityウェブサイトに移行", "GrapeCityウェブサイト");

// メールアドレスへのハイパーリンク
   fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B7", "mailto:spread.support@grapecity.com?subject=spread.support", "", "Spreadサポートにメール送信", "メール: Spreadサポート");

' 範囲位置へのハイパーリンク
fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B3", "", "Sheet1!A1", "クリックしてA1に移行", "セルA1に移行")

' ウェブURLへのハイパーリンク
fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B5", "https://www.grapecity.co.jp/developer", "", "GrapeCityウェブサイトに移行", "GrapeCityウェブサイト")
' メールアドレスへのハイパーリンク

fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B7", "mailto:spread.support@grapecity.com?subject=spread.support", "", "Spreadサポートにメール送信", "メール: Spreadサポート")

ハイパーリンクを追加したセルに他のハイパーリンクを設定すると、古いリンクが新しいリンクで置き換えられます。

次のサンプルコードは、ハイパーリンクのデフォルト動作を無効に設定してカスタム操作を実行する方法を示します。

// カスタム操作へのハイパーリンク
fpSpread1.HyperLinkClicked += FpSpread1_HyperLinkClicked;
 private void FpSpread1_HyperLinkClicked(object sender, HyperLinkClickedEventArgs e)
{
  // e.Linkをnullに設定してデフォルト動作を無効にします。
  e.Link = null;
}

'カスタム操作へのハイパーリンク
fpSpread1.HyperLinkClicked += AddressOf FpSpread1_HyperLinkClicked
Private Sub FpSpread1_HyperLinkClicked(ByVal sender As Object, ByVal e As HyperLinkClickedEventArgs)
    e.Link = Nothing
End Sub

次のサンプルコードは、組み込みの「ハイパーリンクの挿入」ダイアログを表示する方法を示します。

// ハイパーリンクフォームを表示します。
HyperlinkForm form = new HyperlinkForm(fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet);
form.ShowDialog();

' ハイパーリンクフォームを表示します。
Dim form As HyperlinkForm = New HyperlinkForm(fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet)
form.ShowDialog()

ハイパーリンクの自動的作成

リンクのような文字列値を入力して自動的にハイパーリンクに変換するには、AutoCreateHyperlinkプロパティをtrueに設定します。

• リンクのような文字列値がwwwで開始する場合、URLと見なされます。
• リンクのような文字列値がメールアドレスと一致しますが、「mailto:」で開始しない場合、URLと見なされます。
• リンクのような文字列値が「spread://」で開始するワークブック位置に一致する場合、URLと見なされます。

fpSpread1.Features.AutoCreateHyperlink = true;
 //リンクのような文字列値を入力すると、自動的にハイパーリンクに変換します。

fpSpread1.Features.AutoCreateHyperlink = True
'リンクのような文字列値を入力すると、自動的にハイパーリンクに変換します。

ハイパーリンクの編集

IWorksheet.Hyperlinks[index]やIRange.Hyperlinks[index]オブジェクトのそれぞれに設定を変更してシートや範囲内にハイパーリンクを編集できます。

次のサンプルコードは、セルB3 のハイパーリンクを編集する方法を示します。

// リンクを編集します。
fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B3", "", "Sheet1!A1", "クリックしてセルA1に移行", "セルA1に移行");
GrapeCity.Spreadsheet.IHyperlink hpl = fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Cells["B3"].Hyperlinks[0];
hpl.SubAddress = "Sheet1!A2";
hpl.TextToDisplay = "セルA2に移行";
hpl.ScreenTip = "クリックしてセルA2に移行";

 ' リンクを編集します。
 fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B3", "", "Sheet1!A1", "クリックしてセルA1に移行", "セルA1に移行")
 Dim hpl As GrapeCity.Spreadsheet.IHyperlink = fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Cells("B3").Hyperlinks(0)
 hpl.SubAddress = "Sheet1!A2"
 hpl.TextToDisplay = "セルA2に移行"
 hpl.ScreenTip = "クリックしてセルA2に移行"

ハイパーリンクの削除

IWorksheet.Hyperlinks [index] .DeleteまたはIRange.Hyperlinks [index] .Deleteメソッドを使用して、セルテキストを保持したままハイパーリンクを削除できます。IWorksheet.Hyperlinks.DeleteまたはIRange.Hyperlinks.Deleteメソッドを使用することでシートや範囲内のすべてのリンクを一気に削除できます。

次のサンプルコードは、セルB3のハイパーリンクを削除する方法を示します。

// リンクを削除します。
fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B3", "", "Sheet1!A1", "クリックしてセルA1に移行", "セルA1に移行");
fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Cells["B3"].Hyperlinks[0].Delete();

' リンクを削除します。
fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Hyperlinks.Add("B3", "", "Sheet1!A1", "クリックしてセルA1に移行", "セルA1に移行")
fpSpread1.AsWorkbook().ActiveSheet.Cells("B3").Hyperlinks(0).Delete()

ハイパーリンクスタイルの設定

デフォルトでは、組み込みのハイパーリンクスタイルが一緒に追加されます。リンクをクリックすると、リンクのテキストがFollowedHyperlinkスタイルの前景色でペイントされます。ただし、HyperlinkおよびFollowedHyperlinkの組み込みスタイルの設定を変更することにより、ハイパーリンクスタイルをカスタマイズできます。

次のサンプルコードは、組み込みハイパーリンクスタイルを変更する方法を示します。

// HyperlinkおよびFollowedHyperlinkの組み込みスタイルの設定を変更します。
fpSpread1.AsWorkbook().Styles[GrapeCity.Spreadsheet.BuiltInStyle.Hyperlink].Font.Color = GrapeCity.Spreadsheet.Color.FromKnownColor(GrapeCity.Core.KnownColor.Red);
fpSpread1.AsWorkbook().Styles[GrapeCity.Spreadsheet.BuiltInStyle.FollowedHyperlink].Font.Color = GrapeCity.Spreadsheet.Color.FromKnownColor(GrapeCity.Core.KnownColor.Cyan);

' HyperlinkおよびFollowedHyperlinkの組み込みスタイルの設定を変更します。
    fpSpread1.AsWorkbook().Styles(GrapeCity.Spreadsheet.BuiltInStyle.Hyperlink).Font.Color = GrapeCity.Spreadsheet.Color.FromKnownColor(GrapeCity.Core.KnownColor.Red)
    fpSpread1.AsWorkbook().Styles(GrapeCity.Spreadsheet.BuiltInStyle.FollowedHyperlink).Font.Color = GrapeCity.Spreadsheet.Color.FromKnownColor(GrapeCity.Core.KnownColor.Cyan)

UI動作

UI操作でハイパーリンクが次の動作を表示します。

• ハイパーリンクを含むセルのペイント領域は、（ハンドカーソルを表示して）ターゲット位置に移動するために使用されます。
• 以下のすべてが設定されている場合、他の領域にクロスカーソルが表示されます。
  • 水平方向の配置は、左、右、中央のいずれかです。
  • 垂直方向の配置は、上、下、中央のいずれかです。
  • TextRotationは0です。
  • WrapTextはFalseです。
• ツールチップは、マウスがハイパーリンクセルテキストの上にあるときに表示され、マウスがハイパーリンクセルテキストから離れると非表示になります。
• 対象場所に移動せずにセルを選択するには、セルをクリックして、カーソルがクロスカーソルとして表示されるまでしばらく押し続けます。
• ハイパーリンクは数式をサポートしています。ただし、実際のハイパーリンクのような訪問済みの状態はサポートされていません。
• ハイパーリンクはオーバーフローをサポートしていますが、オーバーフローした内容をリンクとしてクリックすることはできません。
• フォーマットされたURLをセルに直接入力して[Enter]キーを押すと、セルの編集アクションが終了します。リンクは、別のリンク作成アクションによって自動的に作成されます。これで、undoコマンドまたは[CTRL] + [Z]を使用すると、リンクのみがセルから削除されますが、URLのテキストは保持されます。元に戻すコマンドまたは[CTRL] + [Z]を再度実行すると、テキストURLがセルから削除されます。
  

制限

• ハイパーリンクは、RichClipboardプロパティがtrueに設定されている場合のみコピーできます。
• ハイパーリンクがドラッグ・アンド・フィルで対応されていません。

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