MESCIUS SPREAD for Windows Forms 15.0J
セルノート

セルまたはセル範囲にセルノートを追加できます。セルノートには、コメント、質問、またはセル値の出所の説明などのテキストを表示できます。セルノートが設定された各セルには、セル内の右上隅に、セルノートインジケータ(デフォルトでは小さな赤い四角形)が表示されます。セルノートが設定されたセルのインジケータにマウスポイントを合わせると、このセルの横に、セルノートテキストが表示されたボックスが表示されます。また、ポインタをインジケータ上に移動したときだけでなく、セルノートが常に表示されるように設定することもできます。ポップアップノートとして設定したセルノートは、テキストチップとほぼ同様に表示されます。マウスポインタがセルノートインジケータ上に置かれると、セルノートテキストが表示されます。これは、次の図のようになります。

セルノート

セルの右上隅の赤い四角形が、このセルにセルノートが設定されていることを示しています (下図参照)。FpSpreadクラスの CellNoteIndicatorVisibleプロパティを使用すると、マウスポインタがセルノートインジケータ上に置かれたときに、セルノートインジケータを非表示にできます。CellクラスのNoteIndicatorPositionプロパティを使用すると、セルノートの場所を設定できます。

セルノートインジケータ

セルノートの動作のカスタマイズ

セルノートを、付箋紙のように常に表示させることもできます。 この場合、セルノートはセルの横に表示され、セルとセルノートは伸縮可能な引き出し線でつながれます。ユーザーはこのセルノートを自由に移動できます。 次の例は、選択された状態の付箋紙型セルノートを示します。 この機能を有効にするには、CellクラスのNoteStyleプロパティをNoteStyle列挙体のStickyNoteに設定します。 この場合の付箋紙は、移動可能なシェイプです。

Stickスタイルノート

セルノートを移動するには、セルノート上にポインタを置き、クリックしてこれを選択し、任意の場所にドラッグします。マウス ボタンを離すと、この場所にセルノートが配置されます。 セルノート インジケータと付箋紙をつなぐ引き出し線は、セルノートをどこに移動しても、移動に合わせて伸縮します。

セルノートを常に表示させる場合、セルノートの編集をユーザーに許可できます。 ユーザーに編集を許可するには、SheetViewクラスの AllowNoteEditプロパティを設定します。これにより、このシート上のすべての付箋紙が、ユーザーによって編集可能になります。

セルノートには、補足的な情報を、人間が読むことのできる形式で表示できます。任意の情報をセルノートに貼付することをユーザーに許可することもできます。 エンドユーザーにとって有用なものであれば、どのような情報でもかまいません。たとえば、セルノートを使用して、セル値の出所を示す情報を示すこともできます(たとえば、「消費者レポートからの引用」など)。

これ以外にも、セルノートは以下のカスタマイズが可能です。

セルノートの外観のカスタマイズには、StickyNoteStyleInfoクラスを使用します。

制限事項

セルノートの使用と表示に関しては、以下の制限事項があります。

セルノートインジケータのカスタマイズ

セルノートインジケータのサイズおよび色を変更できます。セルノートインジケータのサイズは、デフォルトで3x3の正方形ですが、幅と高さをそれぞれ任意の正の数に変更できます。また、セルノートインジケータはデフォルトで赤色ですが、任意の色値を割り当てることができます。次の図は、デフォルト値を使用したインジケータと、値をカスタマイズしたインジケータの例を示します。カスタム値を設定するには、CellクラスのNoteIndicatorColorおよびNoteIndicatorSizeプロパティを使用します。

セルノートインジケータ例

セルノートの詳細については、CellクラスのNoteプロパティを参照してください。セルノートの印刷については、「セルノートを含む印刷」を参照してください。

セルタグについては、「タグの使用(セル)」を参照してください。

設定方法

CellクラスのNoteプロパティを設定します。

サンプルコード

次のサンプルコードは、編集可能なセルノートをセル範囲に設定し、セルノートインジケータの色を、デフォルトの赤から緑に変更します。

C#
コードのコピー
fpSpread1.Sheets[0].AllowNoteEdit = true;
fpSpread1.Sheets[0].Cells[1, 1, 3, 3].Note = "test";
fpSpread1.Sheets[0].Cells[1, 1, 3, 3].NoteIndicatorColor = Color.Green;
fpSpread1.Sheets[0].Cells[1, 1, 3, 3].NoteStyle = FarPoint.Win.Spread.NoteStyle.StickyNote;
Visual Basic
コードのコピー
FpSpread1.Sheets(0).AllowNoteEdit = True
FpSpread1.Sheets(0).Cells(1, 1, 3, 3).Note = "test"
FpSpread1.Sheets(0).Cells(1, 1, 3, 3).NoteIndicatorColor = Color.Green
FpSpread1.Sheets(0).Cells(1, 1, 3, 3).NoteStyle = FarPoint.Win.Spread.NoteStyle.StickyNote

SPREAD デザイナの使用

  1. 作業領域で、セルノートを設定する1つまたは複数のセルを選択します。
  2. プロパティ リストの「その他」カテゴリから Note プロパティを選択し、セルノートとして表示するテキストを入力します。この方法の代わりに、Cells プロパティを選択して、ボタンをクリックしてセル、列、および行エディタを表示し、エディタ内でセルを選択して編集することもできます。
  3. [ファイル]メニューから[適用して終了]を選択し、変更をコンポーネントに適用して SPREAD デザイナを終了します。
参照

 

 


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