MESCIUS SPREAD for Windows Forms 15.0J
データバールール

データバールールでは、各セルの背景として表示されるバーを使用します。 バーの長さは、ワークシート内の他のデータとの相対的なデータサイズを表します。 データバーが長いほど、セル内の値が大きいことを意味します。

次の図は、セル範囲に設定されたデータバーを示します。

条件付き書式で比較する基準となる値の型、および値を指定できます。ConditionalFormattingValueクラスのTypeプロパティで値の型を、Valueプロパティで値を指定します。値の型は、ConditionalFormattingValueType列挙体の値で指定します。

ConditionalFormattingValueTypeの値 説明
AutoMax 条件付き書式ルールを適用するセル範囲内の最大値とゼロのどちらか大きいほうの値です。
AutoMax 条件付き書式ルールを適用するセル範囲内の最小値とゼロのどちらか小さいほうの値です。
Formula 数式の結果により、ルールが適用されるセル範囲の最小値または最大値が決定されます。 演算結果が数値でない場合は、ゼロとして扱われます。
Max 条件付き書式ルールを適用するセル範囲内の最大値です。
Min 条件付き書式ルールを適用するセル範囲内の最小値です。
Number 条件付き書式ルールを適用するセル範囲内の数値、日付、または時刻の値です。
Percent 条件付き書式ルールを適用するセル範囲内の最小値に、このセル範囲内の最大値と最小値との差のXパーセントを加算した値です。 たとえば、セル範囲内の最小値が1、最大値が10であり、Xが10である場合は、値は1.9となります。
Percentile 範囲に適用された百分位関数の結果です。
  • 有効な百分位数は0(ゼロ)〜100です。セル範囲内のデータ点数が8,191を超える場合は、百分位を使用することはできません。
  • 百分位は、一方のデータバーによって大きな値のグループ(上位20位など)を、もう一方のデータバーによって小さな値のグループ(下位20位など)を表示する場合に使用します。 極端に大きな、または小さな値が含まれ、データ表示に歪みが生じる恐れがあるような場合に便利な機能です。
  • 有効なパーセント値は0(ゼロ)〜100です。パーセント値にパーセント記号は使用しません。 パーセント値は、値の分布が比例的である場合に、すべての値を比例的に表示するために使用します。
  • 数式には、先頭に等号(=)を付けます。 数式が無効だと、書式は適用されません。

データバールールの最大値は、DatabarConditionalFormattingRuleクラスのMaximumプロパティに、最小値はMinimumプロパティに、それぞれConditionalFormattingValueクラスのインスタンスを作成して設定します。最大値と最小値で、Typeの値が違っていてもかまいません。ただし、最大値のTypeをMin、またはAutoMinに設定することはできません。同様に最小値のTypeをMax、またはAutoMaxに設定することはできません。いずれの場合も例外が発生します。

DatabarConditionalFormattingRuleクラスの各プロパティを設定し、データバーの罫線、色、軸を指定することもできます。

設定方法

DatabarConditionalFormattingRuleクラスを使用します。

サンプルコード

次のサンプルコードは、データバールールを作成し、SheetViewクラスのSetConditionalFormattingメソッドを使用して、このルールを適用します。

C#
コードのコピー
private void Form1_Load(object sender, EventArgs e)
{
    fpSpread1.Sheets[0].Cells[0, 0].Value = 3;
    fpSpread1.Sheets[0].Cells[1, 0].Value = 2;
    fpSpread1.Sheets[0].Cells[2, 0].Value = 10;
    fpSpread1.Sheets[0].Cells[3, 0].Value = 1;
}
private void button1_Click(object sender, EventArgs e)
{
    FarPoint.Win.Spread.DatabarConditionalFormattingRule d = new FarPoint.Win.Spread.DatabarConditionalFormattingRule();
    d.BorderColor = Color.Red;
    d.ShowBorder = true;
    d.Minimum = new FarPoint.Win.Spread.ConditionalFormattingValue(0, FarPoint.Win.Spread.ConditionalFormattingValueType.Number);
    d.Maximum = new FarPoint.Win.Spread.ConditionalFormattingValue(15, FarPoint.Win.Spread.ConditionalFormattingValueType.Max);
    fpSpread1.ActiveSheet.SetConditionalFormatting(0, 0, 4, 1, d);
}
Visual Basic
コードのコピー
Private Sub Form1_Load(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load
    FpSpread1.Sheets(0).Cells(0, 0).Value = 3
    FpSpread1.Sheets(0).Cells(1, 0).Value = 2
    FpSpread1.Sheets(0).Cells(2, 0).Value = 10
    FpSpread1.Sheets(0).Cells(3, 0).Value = 1
End Sub
Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
    Dim d As New FarPoint.Win.Spread.DatabarConditionalFormattingRule()
    d.BorderColor = Color.Red
    d.ShowBorder = True
    d.Minimum = New FarPoint.Win.Spread.ConditionalFormattingValue(0, FarPoint.Win.Spread.ConditionalFormattingValueType.Number)
    d.Maximum = New FarPoint.Win.Spread.ConditionalFormattingValue(15, FarPoint.Win.Spread.ConditionalFormattingValueType.Max)
    FpSpread1.ActiveSheet.SetConditionalFormatting(0, 0, 4, 1, d)
End Sub

SPREADデザイナの使用

  1. 作業領域で、条件付き書式を設定する1つまたは複数のセルを選択します。
  2. [ホーム]メニューの[スタイル]セクションから[条件付き書式]アイコンを選択し、[データバー]オプションを選択して、色のセットを選択します。
  3. [ファイル]メニューから[適用して終了]を選択し、変更をコンポーネントに適用してSPREADデザイナを終了します。
参照

 

 


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