ここでは、SPREAD デザイナによって簡単なスプレッドシートを作成する手順を1つずつ説明します。 ここで作成するのは、在庫の中で最も売れ行きの良い製品を調べるためのスプレッドシートです。 このサンプル スプレッドシートは、スタンドアロン モードの SPREAD デザイナで使用することも、Visual Studio などの開発環境内で使用することもできます。
まず、SPREAD デザイナを起動する必要があります。
- SPREAD デザイナを起動します。
次に、スプレッドシートのセットアップを行います。
- スプレッドシートのサイズを設定します。 シートコーナーのセルをクリックして、シート全体を選択します。 プロパティ リストを下にスクロールして、Layout プロパティを表示します。 ここでは、行数と列数がいずれも 500 になっているはずです。 この値をクリックして編集モードにし、それぞれの値を 10 に変更します。
- 次に、意味のあるラベルをヘッダに設定します。 行ヘッダをクリックして、1つの行を選択します。 右クリックして、コンテキストメニューから「ヘッダ」を選択し、 ヘッダエディタを開きます。 列幅を60に変更し、[OK]をクリックします。 この変更をヘッダセクション全体に適用するかどうかを尋ねるポップアップメッセージが表示されるので、これに対して[はい]を選択します。
- 次に、列Aのラベル「A」を右クリックします。 ヘッダを選択し、プロパティリストのTextプロパティを設定して、ラベルを「Product」に変更します。
- プロパティリストを使用して背景色を黄に変更し、ダイアログの[OK]、[はい]を順にクリックします。 列ヘッダを再度右クリックし、[列幅]を選択して、列幅を「75」に変更します。[OK]を選択します。 列Bのラベル「B」をクリックします。同じ手順を使用して、このラベルを「# Produced」に変更します。 選択した列を右クリックして[セル型]メニューオプションを選択し、このセル型を数値型に変更します。 列幅を「75」に変更します。列Cのラベル「C」をクリックして、ラベルを「# Sold」に変更します。 セル型を数値型に変更し、列幅は75に変更します。
- 次に、列Dのラベル「D」をクリックします。 このラベルテキストは「Price」に変更します。 セル型は通貨型に変更し、 列幅は75に変更します。
- 列Eのラベル「E」をクリックします。このラベルは「Income」に変更します。 セル型は通貨型に変更し、 前景色(テキスト色)は青に設定します。 セル範囲E1〜E4を選択します。 数式バーで[=]をクリックし、数式テキストボックスに「C1*D1」と入力します。 [適用]、[OK]の順に選択します。 lockedオプションをtrueに設定します(ヘッダを右クリックして[ヘッダ]を選択し、プロパティリストでLockedプロパティを設定)。 列幅を85に設定します。
- 列Fのラベル「F」をクリックします。このラベルを「Product Status」に変更します。 セル型はコンボボックス型に変更します(選択した列を右クリックし、[セル型]メニューから[コンボボックス型]を選択し、[アイテム]タブをクリック)。
- [アイテム]タブで、1行目には「Continue」、2行目には「Discontinue」とそれぞれ入力します。 [OK]をクリックします。 この列幅は85に変更します。次に、行5のラベル「5」をクリックして、行ヘッダのテキストを「Total」に変更します。 行6のラベルは「Average」に変更します。
- 「# produced」列と「Total」行の交差点となるセルに、数式「SUM(B1:B4)」を入力します。 「# Sold」列と「Total」行の交差セルに、数式「SUM(C1:C4)」を入力します。 各数式セルには値0が表示されます。 「Total」行と「income」列の交差セルに、数式「SUM (E1:E4)」を入力します。
- 最後に、「Average」行と「income」列の交差セルに、数式「Average(E1:E4)」を入力します。 これで、収益の平均値が得られます。 販売品目の数に応じて、平均収益も変更されます。SPREADデザイナを使用すると、このような複雑な機能を簡単に実現できます。
これらの変更を実際に適用します。
- 変更を適用するには、SPREADデザイナを終了するだけです。SPREADデザイナを終了すると元のスプレッドシートに戻りますが、このスプレッドシートは、SPREADデザイナで作成したとおりのアプリケーションに変更されています。
- このスプレッドシートで、# Soldセルまたは# Producedセルに数値を入力すると、収益の合計値が変更されます。 また、価格を変更しても、収益値が変わることを確認できます。
次に、アプリケーションをビルドします。
- アプリケーションをビルドするには、メイン ツールバーのビルド ヘッダをクリックし、下にスクロールして「Buildfilename」を表示します。
- Visual Studioによって実行可能ファイルが作成され、Visual Studioのプロジェクトフォルダに保存されます。
次に、ファイルを保存して終了します。
- メイン ツールバーから[ファイル]、[保存]の順に選択して、プロジェクトを保存します。
参照