日付時刻型セルとGcDateTime型セルにおける和暦表示の設定について解説します。
日付時刻型セルおよびGcDateTime型セルで使用する和暦表示における年号は、アプリケーション構成ファイルにより独自に定義することができます。アプリケーション構成ファイルで年号を定義した場合、日付時刻型セルおよびGcDateTiime型セルでは定義されている年号の設定が優先されます。また、定義した構成ファイルは、アプリケーションに含めて配布することができます。さらに、エンドユーザーもこの構成ファイルを変更することが可能で、アプリケーションを配布した後でも自由に設定を変更することができます。製品内で和暦を使用する際は「アプリケーション構成ファイル」を使用して和暦を定義する方法をお勧めします。
構成ファイルの詳細については、MSDNの「アプリケーション構成ファイル」を参照してください。
アプリケーション構成ファイルは、配布するアプリケーションと同じフォルダに配置されます。構成ファイルは、アプリケーション名に拡張子 .config を付けた名前になります。たとえば、myApp.exe という名前のアプリケーションがある場合、構成ファイルは myApp.exe.config という名前になります。構成ファイルは以下の手順で作成することができます。
年号を設定する構成ファイルは、構成セクションスキーマで構成されます。構成セクションスキーマの詳細についてはMSDNの「構成セクションスキーマ 」を参照してください。
アプリケーション構成ファイルに以下の要素が記述されない場合、コントロールに表示される年号は既定の値が表示されます。
要素 | 説明 |
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<configuration> | アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。 |
<configSections> | 構成セクションと名前空間の宣言を指定します。 |
<section> | 構成セクションの宣言を指定します。 |
<GrapeCityEra> | <add>要素が含まれています。 |
<add> | 年号の名前、開始日およびショートカットを指定します。下記参照。 |
add要素の属性
属性 | 説明 |
---|---|
key |
年号の開始日です。年月日を前ゼロを付けて半角スペース区切りで設定します。 |
value |
以下の設定をアンダーバー区切りで設定します。 ・年号の正式名称。ex)明治,大正,昭和,平成,令和 ・年号の日本語略称。ex)明,大,昭,平,令 ・年号のアルファベット略称。ex)M,T,S,H,R ・入力時のショートカットキー (数字、アルファベットを設定します。複数のキーワードはカンマ区切りで設定します。) |
以下に、年号の設定例を示します。
コード |
コードのコピー
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<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <configuration> <configSections> <section name="GrapeCityEra" type="System.Configuration.NameValueSectionHandler"/> </configSections> <GrapeCityEra> <add key="1868 09 08" value="明治_明_M_1,M"/> <add key="1912 07 30" value="大正_大_T_2,T"/> <add key="1926 12 25" value="昭和_昭_S_3,S"/> <add key="1989 01 08" value="平成_平_H_4,H"/> <add key="2019 05 01" value="令和_令_R_5,R"/> </GrapeCityEra> </configuration> |
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