GrapeCity SPREAD for Windows Forms 12.0J 移行ガイド
フィルター

フィルターに関する変更点は、次のとおりです。

1行おきの行の色 11.0Jでは、カラーフィルターのロジックにNullBackColorおよびNullForeColorは含まれません。これらは、外観ビュー(Appearanceクラス)に属します。
MultiValuesFilterItem 11.0Jでは、Date FilterItemおよびText FilterItemとともにMultivaluesFilterItemを適用する場合、Date FilterItemに一致しないセル値は、Text FilterItemにも一致しません。この動作は、よりExcelに近いものです(Text FilterItemではスペース[“ “]は文字とみなされます)。
列のフィルター

10.0Jでは、どの列をフィルタリングする場合でも、アクティブなフィルターを保持する列はフィルタリングされませんでした。
11.0Jでは、アクティブフィルターを保持する列もすべて、再フィルタリングされます。これにより、すべての適切なデータが常にフィルタリングされます。

TextCellType.PasswordChar

11.0Jでは、CustomFilterItemおよびTop10FilterItemロジックのフィルター結果が無視されません。したがって、フィルター結果に含まれるのは有効なデータを保持するセルであり、これらのセルにはTextCellType.PassWordCharが設定されます。

FilterColumnDefinitionCollection

public int Add(FilterColumnDefinition fcd) 10.0Jでは、FilterColumnDefinitionがFilterColumnDefinitionCollectionに追加されると、新規アイテムはコレクションの最後に追加されました。
11.0Jでは、新規アイテムは適切な位置に追加されます。このため、列インデックスを大きくすることで、並べ替えられたコレクションへの追加も適切に行われます。
MoveFilters(int fromRow, int fromColumn, int toRow, int toColumn, int rowCount, int columnCount) この関数は廃止されました。
void AddFilteredOutRow(int rowIndex) この関数は廃止されました。

フィルターセル範囲の重複

10.0Jでは、テーブル内に、フィルターの設定された列と重なり合うセル範囲が含まれる可能性がありました。
11.0Jでは、この動作はExcel同様の動作に変更されています。行フィルターを作成した後、このフィルターの範囲と重複するテーブルを追加しようとすると、エラーがスローされます。ただし、フィルター範囲と重複しない他の範囲には、テーブルを適用できます。
色によるフィルター 10.0Jでは、セルに明示的に色を設定していない既定色もフィルター候補に表示されていました。11.0Jでは、既定色はフィルター項目に表示されず、明示的に設定された色と「自動」という文字が表示されます。次のようなコードを実装することで、明示的に色の候補を表示することが可能です。
FpSpread1.ActiveSheet.Columns(0, FpSpread1.ActiveSheet.ColumnCount -1).ForeColor = SystemColors.WindowText
GetFilteredOutRowList フィルタリング操作を行っていない状態の場合、10.0JではCountが0のArrayListを返しましたが、11.0Jではnull/Nothingを返します。

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