MESCIUS SPREAD for Windows Forms 15.0J 移行ガイド
DefaultSheetStyleModel

DefaultSheetStyleModelに関する変更点は、次のとおりです。

DefaultSheetStyleModel.GetDirectInfo(int, int, FarPoint.Win.Spread.StyleInfo) このメソッドがnullパラメータで呼び出されると、古いオブジェクトスタイルへの参照は返されません。
DefaultSheetStyleModel.SetDirectInfo(int, int, FarPoint.Win.Spread.StyleInfo) 10.0Jでは、このメソッドを使用してStyleInfoオブジェクトをStyleモデルに設定することができました。

11.0Jでは、このメソッドはStyleInfoオブジェクトへの参照を保持しません。
DefaultSheetStyleModel.SetDirectAltRowInfo(int, FarPoint.Win.Spread.StyleInfo) 10.0Jでは、このメソッドを使用してStyleInfoオブジェクトをStyleモデルに設定することができました。

11.0Jでは、このメソッドはStyleInfoオブジェクトへの参照を保持しません。
DefaultSheetStyleModelの親

11.0Jは、StyleModelの親の変更をサポートしません。

以下のコードを10.0Jで実行すると、StyleModelのParentプロパティを使って親のオブジェクトの変更が可能です。その結果、シートの背景色が赤に変化します。一方で、11.0Jで実行すると赤は適用されません。これは親の変更がサポートされていないためです。

C#
コードのコピー
private void Form1_Load(object sender, EventArgs e){
    FarPoint.Win.Spread.StyleInfo s1 = new FarPoint.Win.Spread.StyleInfo();
    s1.BackColor = System.Drawing.Color.Red;
    s1.CellType = new FarPoint.Win.Spread.CellType.GeneralCellType();
    fpSpread1.ActiveSheet.Models.Style = new FarPoint.Win.Spread.Model.DefaultSheetStyleModel(500, 500);
    fpSpread1.ActiveSheet.DefaultStyle = null;
    ((FarPoint.Win.Spread.Model.DefaultSheetStyleModel)fpSpread1.ActiveSheet.Models.Style).Parent = new FarPoint.Win.Spread.Model.DefaultSheetStyleModel(500, 500);
    ((FarPoint.Win.Spread.Model.DefaultSheetStyleModel)fpSpread1.ActiveSheet.Models.Style).Parent.SetDirectInfo(-1, -1, s1);
}
                                                
リファレンス 11.0Jでは、DefaultSheetStyleModelをSheetViewモデルに割り当てる場合は、参照が保持されません。つまり、DefaultSheetStyleModelがSheetViewの新しいモデルに割り当てられている場合、ユーザーはコピー操作のみを実行できます。また、割り当てられたモデルへの参照は保持されません。
NamedStyle 11.0Jでは、NamedStyleCollectionで次のことを許可しません:

1)NamedStyleCollectionでは、同じ名前の2つのNamedStylesは使用できません。
2)Excelファイルをインポートした後は、以前のバージョンようにFpSpread用のNamedStylesコレクションを作成する必要はありません。これは、DefaultSheetStyleModelによって処理されるようになります。
SheetViewのBackgroundImageの設定 11.0Jでは、SheetViewのBackgroundImageプロパティを設定するとき、シートの背景画像を表示するためにSheetView.DefaultStyleのBackColorプロパティを透明に変更する必要はありません。
SheetViewモデルに非同期の行‐列数のAxisモデルの割り当て 11.0Jでは、非同期の行‐列数のAxisモデル(DefaultSheetAxisModel)をSheetViewモデルに割り当てることはできません。
インポート時にスタイル関連のプロパティの変更 11.0Jでは、セルにスタイルがあってもcell.Lockプロパティが設定されていない場合、直接的なstyleinfoのロック値が「false」と仮定します。
また、直接的なstyleinfoもExcelからインポート中に変更されます。インポートすると、テーブルセルの垂直方向の配置が「標準」に変更されます。
インポート後のセルの罫線のタイプの変更 10.0JまではExcelで設定された罫線は「ComplexBorder」としてインポートされました。11.0Jでは、Excelで設定された罫線が次の条件を満たす場合、「LineBorder」または「DoubleLineBorder」としてインポートされます。

1)セルの4つの辺のうちの少なくとも1つ(左、上、右、下)に罫線が設定されます。
2)設定を持つ辺のLineStyleは同じでなければならず、「Thin」、「Medium」、または「Double」のいずれかでなければなりません。
3)斜め罫線がありません。

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