テーブルに関する変更点は、次のとおりです。
SheetViewからTableViewを削除すると、TableViewのデータも削除される | テーブルはSheetViewに属していないため、TableViewのデータを維持するためのビジネスロジックも存在しません。したがって、SheetViewからTableViewを削除すると、TableViewのデータも削除されます。 |
行と列の数式の移動 |
行/列の数式と交差するセル範囲のデータを移動する場合、行/列の数式は移動されません。移動するセル範囲は、このセル範囲内の数式が値に変換されてから移動されます。 |
数式をヘッダセルに設定 |
ユーザーはテーブルのヘッダセルに数式を入力できます。Spreadは、入力された数式を対応するテキストに変更します。 |
行フィルタと重なるテーブルを作成できない | 作成しようとするテーブルが、既存の行フィルタと重なり合う場合、例外がスローされ、このテーブルの作成が中止されます。 |
存在しないテーブルスタイル名をテーブルに設定できない | 事前定義されたテーブルスタイル名以外の、存在しないテーブルスタイル名はテーブルに設定できません。 |
列を追加するとデフォルトのTableColumn名が変更される | テーブルに列を追加すると、この列の名前が、既存の列名に基づいて設定されるようになりました。たとえば、「Column3」と「Column4」の間に4つの列を追加すると、これらの列名はそれぞれ「Column32」、「Column33」、「Column34」、「Column35」となります。 |
組み込みテーブルスタイルの色の変更 | 組み込みテーブルスタイルの色が、Excelのように、より正確になりました。 |
ヘッダ行の表示/非表示によってテーブルフィルターをリセット |
Excelの動作と同様、テーブルの現在のヘッダ行を非表示にすると、テーブルフィルターの状態がリセットされます。また、テーブルのヘッダを非表示にした状態では、テーブルヘッダに設定されたすべてのデータが消去された状態になります。 |
TableStyle.PropertyChanged | 11.0Jでは、TableStyle.PropertyChangedイベントは廃止予定となります。 |
テーブル内の隣接セルのスタイルを拡張 | 行または列を追加すると、その隣接セルに適用されていたスタイルが、追加した行/列にも適用されます。 |
テーブル行/列の移動時に個別のTableRangeChangingイベントが発生 | テーブルの行/列の移動は、実際には一連のアクションで構成されます。10.0Jでは、テーブルの行/列を移動する際、1回しかTableViewクラスのTableRangeChangingイベントが発生せず不明瞭でした。11.0Jでは、テーブルの個々のアクションに対してそれぞれのTableRangeChangingイベントが発生し、正しいアクションの流れが反映されています。 |
テーブルのフィルター状態の維持 | 10.0Jでは、シートフィルターは保存されませんでした。このため、フィルターを消去する手段がありませんでした。この問題を解決するには、SaveAsFilteredフラグを使用する必要がありました。新たにテーブル機能が導入された11.0Jでは、保存フラグに関係なく、テーブルのフィルター状態が保存されます。 |
「dataOnly=true」としてSheetView.MoveRangeを呼び出すとテーブルを移動可能 |
10.0Jでは、「dataOnly=true」としてSheetView.MoveRangeを呼び出すと、テーブル内の値と数式だけが移動していました。11.0Jで同じコマンドを実行すると、値と数式だけでなく、テーブルも移動されます。 |