セルの編集に伴い、編集の開始や終了といったコントロールのイベントが発生します。ここでは各種イベントについて解説します。

クリップボードからのペーストによるイベントについては「ペーストの制御」を参照してください。 セル型により発生するイベントについては「セル型とイベント」を参照してください。

セルの編集開始

セルの編集が開始するとコントロールの次のイベントが発生します。詳細については「入力と編集」を参照してください。

• CellBeginEdit イベント
• EditElementShowing イベント

セルの編集終了

編集が終了すると次のイベントが発生します。

• CellEditEnding イベント
• CellEditEnded イベント

セルの値変更

セルの値が変更された場合には、セルの値変更を示す以下のイベントが発生します。

• CellValueChanging イベント
• CellValueChanged イベント

上記イベントはCanReceiveCellEvents プロパティが true の場合に発生します。既定値は true です。また、以下のようなケースでイベントが発生します。

• コードからセルの Text や Value プロパティの値を変更したとき（SetCellValue／SetCellText／SetClip／SetClipSpecial／SetClipValue メソッドの実行を含む）
• ユーザーがセルを編集し値を変更したとき
• ユーザーがセルまたはセル範囲を選択し［Delete］キー押下やコマンド実行により値をクリアしたとき
• ユーザーがセルまたはセル範囲を選択し［Ctrl］+［X］キー押下やコマンド実行により値をカットしたとき
• クリップボードから値がペーストされたとき
• 数式（グループ集計を含む）が設定されているセルの計算結果が変更されたとき

ただし、以下のケースでは プロパティの設定に関わらず、セル値変更を示すイベントは発生しません。

• データソースに連結したとき
• コントロールのReset メソッドが実行されたとき
• ヘッダセルの表示テキストに変更があったとき
• 削除された行／列のセルで変更があったとき

クリップボードからのペーストによるイベントについては「ペーストの制御」を参照してください。

サンプルコード

次のサンプルコードは、日付型セルにDateTime型以外の値が入力またはペーストされることを禁止します。

 <sg:GcSpreadGrid x:Name="GcSpreadGrid1" CellValueChanging="GcSpreadGrid1_CellValueChanging" />

private void GcSpreadGrid1_CellValueChanging(object sender, GrapeCity.Windows.SpreadGrid.CellValueChangingEventArgs e)
{
    if( gcSpreadGrid1[e.Row, e.Column].InheritedCellType is DateTimeCellType && !(e.NewValue is DateTime) )
    {
        e.Cancel = true;
    }
}

Private Sub GcSpreadGrid1_CellValueChanging(sender As Object, e As CellValueChangingEventArgs)
    If TypeOf GcSpreadGrid1(e.Row, e.Column).InheritedCellType Is DateTimeCellType AndAlso TypeOf e.NewValue IsNot DateTime Then
        e.Cancel = True
    End If
End Sub

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