GrapeCity SPREAD for WPF 3.0J 関数リファレンス
IRR
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概要

一連の定期的なキャッシュフロー(配列値で指定)に基づき、内部利益率を算出します。

書式

IRR(arrayvals,estimate)

引数

有効な引数は次のとおりです。

引数 説明
arrayvals 内部利益率を評価するための数値配列。定期的に発生する支払(負数)と収益(正数)に対応します。
estimate (オプション)内部利益率の推定値。省略すると 0.1(10 %)とみなされます。

内部利益率を算出するには、arrayvals 引数に正数(収益)と負数(支払)を少なくとも1つずつ指定する必要があります。

解説

この関数では、指定した値の順序が支払と収益の順序であるとみなされます。 支払額と収益額は、必要な順序で正しい符号を付けて指定するように注意が必要です。 支払と収益は定期的(毎月、毎年など)に発生する必要があります。

引数として指定した配列または参照に文字列、論理値、または空白セルが含まれると、これらの値は無視されます。ただし、値が0のセルは計算対象となります。

IRR 関数には、反復計算の手法が使用されます。 estimate を初期値とし、計算結果の誤差が 0.00001% 以内になるまで反復計算が行われます。 反復計算を 50 回行っても、適切な解が見つからない場合は、エラーが返されます。

計算結果がエラーとなった場合、または計算結果が期待した値からかけ離れている場合は、estimate 値を調整して再実行してください。

IRR 関数 は NPV 関数(正味現在価値)と似ています。 IRR によって算出される利益率は、正味現在価値が0であるときの利率に相当します。

キャッシュフローが不定期に発生する場合は、XIRR 関数を使用します。

データ型

両引数に対して数値データ(arrayvals は配列)を受け取り、 数値データを返します。

サンプル

IRR(D1:D6)

IRR(R1C4:R6C4, -.02)

参照

MIRR | NPV | XIRR | 財務関数