GrapeCity SPREAD for WPF 3.0J 関数リファレンス
複素数を使用するエンジニアリング関数
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多くのエンジニアリング関数では、複素数を使用します。 複素数とは、実数部分と虚数部分から成る数値です。 複素数は、平面上のデータ点 (x,y) として考えることができます。 実数は、平面上の x 軸上のデータ点 (x,0) として考えることができます。ただし、実数も複素数の一種であり、虚数部分の係数が0となる複素数であることに注意してください。

SPREADには、複素数を表すデータ型はありません。 代わりに、複素数は "x+yi" という文字列で表されます。x と y は実数を表し、x は実数部分、yi は虚数部分を表します。 たとえば、次のように表記します。

     "2+3i"

     "1.23E4+5.67E8i"

実数部分または虚数部分が0である場合は、テキスト表記においてこの部分を省略できます。 次に、例を示します。

"3" = "3+0i"

"4i" = "0+4i"

実数は複素数の一種であるため、実数を "x+yi" 形式で文字列表記することができます。 次に、例を示します。

3 = "3+0i"

複素数を返す関数は、"x+yi" 形式の文字列を返します。 次に、例を示します。

COMPLEX(3,5) の結果は "3+5i"

引数として複素数を受け取る関数には、数値、または "x+yi" 形式の文字列を指定できます。 次に、例を示します。

IMSUM("1+2i", "3+4i") の結果は "4+6i"

IMSUM(1, 3) の結果は "4"

文字列が数値に変換できない場合は、#VALUE エラーが返されます。 次に、例を示します。

COS("abc") の結果は #VALUE!

IMCOS("abc") の結果は #VALUE!

SPREAD for WPFでは、虚数部分を示す単位として "j" または "i" を使用できます。 次に、例を示します。

"3+4j"= "3+4i"

SPREADでは、1つの数式内で "j" と "i" の両方の単位を使用できますが、返される単位は常に "i" です。 次に、例を示します。

IMSUM("1+2i","3+4i") の結果は "4+6i"

IMSUM("1+2j","3+4j") の結果は "4+6i"

IMSUM("1+2i","3+4j") の結果は "4+6i"

SPREAD for WPF では、実数部分または虚数部分の前にスペースを使用できません。 次に、例を示します。

IMABS("3+4i") の結果は 5

IMABS(" 3+4i") の結果は #NUM!

IMABS("3 +4i") の結果は #NUM!

IMABS("3+4i ") の結果は #NUM!

エンジニアリング関数の一覧については、「エンジニアリング関数」を参照してください。

関数の種類の一覧については、「関数の種類」を参照してください。