次の表は、数式に使用可能な演算子を示します。 各演算子には、リテラル値とセル参照を使用した書式の例を示します。 また、それぞれの演算子に対する戻り値のデータ型も示します。
| 演算子の種類 | 書式例 | 結果 | ||
|---|---|---|---|---|
| 演算子 | 説明 | リテラルとリテラル | セル参照とリテラル | 戻り値のデータ型 |
| 二項演算子 | ||||
| + | 加算 | 5 + 3 | A1 + 3 | 倍精度型 |
| ? | 減算 | 5 ? 3 | A1 ? 3 | 倍精度型 |
| * | 乗算 | 5 * 3 | A1 * 3 | 倍精度型 |
| / | 除算 | 5 / 3 | A1 / 3 | 倍精度型 |
| ^ | 指数演算 | 5 ^ 3 | A1 ^ 3 | 倍精度型 |
| & | 文字連結 | “F” & “p” | A1 & “p” | 文字列型 |
| = | 等号 | A1 <> 3 | ブール型 | |
| < > | 等しくない | A1 = 3 | ブール型 | |
| < | より少ない | A1 <3 | ブール型 | |
| > | より大きい | A1 > 3 | ブール型 | |
| <= | より少ないか等しい | A1 <= 3 | ブール型 | |
| >= | より大きいか等しい | A1 >= 3 | ブール型 | |
| 単項演算子 | ||||
| - | 負 | -(5/3) | -(A1/3) | 倍精度型 |
| + | 正 | +(5/3) | +(A1/3) | 倍精度型 |
| % | パーセント | (5/3)% | (A1/3)% | 倍精度型 |
| # | スピル領域 | A1# | 参照 | |
| @ | 暗黙的な交差 | @A1:A2 | バリアント型 | |
演算子によって、数式の各要素に対して実行する計算の種類が決まります。ほとんどの場合は、算術演算子に対しては倍精度浮動小数点値、比較演算子に対してはブール値(論理値)が返されます。
SPREAD for WPF のすべての算術演算子(単項演算子 + を含む)は、与えられたいずれかの引数値が、数値に変換できない文字列である場合、#VALUE エラーを返します。 これは数学的に正しい処理であり、オーバーライドすることはできません。 たとえば、+B5、0+B5、--B5 という3つの数式は、すべて同じ結果となる必要があり、SPREADでも同じ結果が返されます。
1つの数式内で複数の演算子を使用する場合もあるため、演算子の優先順位についてよく理解しておく必要があります。
算術演算子および単項演算子は、DateTime 値および TimeSpan 値と共に使用することもできます。この概要については「日付時刻および時間間隔の計算」を参照してください。
数式の概要については、「数式の概要」を参照してください。