既定では、列ヘッダに連続したアルファベット、行ヘッダに連続した数字が自動的に表示されます。これらのテキストは、列ヘッダが複数行の場合には最終行に、行ヘッダが複数列の場合は最終列に表示されます。

ヘッダテキストの表示位置

テキストを最終行や最終列以外の位置に表示することもできます。複数行の列ヘッダの何行目に表示するかは、列ヘッダの AutoTextIndex プロパティに設定します。複数列の行ヘッダの何列目に表示するかは、行ヘッダの AutoTextIndex プロパティに設定します。

ヘッダテキストの表示内容

表示内容は列ヘッダの AutoText プロパティ、および行ヘッダの AutoText プロパティで設定できます。設定値は次のとおりです。

ヘッダテキストのカスタマイズ

ヘッダセルに任意のテキストを設定することができます。 ヘッダ セルにテキストを設定するには、列ヘッダおよび行ヘッダのセルの Text または Value プロパティを使用する方法があります。また、列ヘッダには列の　Header プロパティを使用する方法があります。それぞれの方法について説明します。

列ヘッダおよび行ヘッダセルの Text および Value プロパティ

次の図では列ヘッダの３行１列目と、行ヘッダの１行２列目にテキストを設定しています。

コントロールの ColumnHeader プロパティで列ヘッダを、RowHeader プロパティで行ヘッダを参照します。そして、インデックスを指定してヘッダ セルを参照し Text または Value プロパティに表示したいテキストを設定します。

次のサンプルコードは列ヘッダの３行１列目と、行ヘッダの１行２列目にテキストを設定します。

gcSpreadGrid1.ColumnHeader.RowCount = 3;
gcSpreadGrid1.ColumnHeader[2, 0].Text = "Name";
gcSpreadGrid1.RowHeader.ColumnCount = 2;
gcSpreadGrid1.RowHeader[0, 1].Text = "No.1";

GcSpreadGrid1.ColumnHeader.RowCount = 3
GcSpreadGrid1.ColumnHeader(2, 0).Text = "Name"
GcSpreadGrid1.RowHeader.ColumnCount = 2
GcSpreadGrid1.RowHeader(0, 1).Text = "No.1"

列の Header プロパティ

列の Header プロパティに設定されたテキストは、列ヘッダに表示されます。複数行の列ヘッダの場合、設定したテキストはヘッダテキストの表示位置を表す AutoTextIndex プロパティで指定された行に表示されます。

次のサンプルコードは１列目のヘッダにテキストを設定します。

gcSpreadGrid1.Columns[0].Header = "Name";

GcSpreadGrid1.Columns(0).Header = "Name"

ヘッダテキストの改行

ヘッダテキストの任意の位置に、改行コードを挿入することで、ヘッダテキストの改行表示が可能です。
また、ヘッダ幅に応じて自動的に折り返すには、セル型の TextWrapping プロパティを使用します。

次のサンプルコードは、１行目のヘッダに改行コードを挿入し、１列目のヘッダは列幅に合わせて折り返すように設定します。

gcSpreadGrid1.RowHeader[0, 0].Text = "ABC" + Environment.NewLine + "DEF";
gcSpreadGrid1.ColumnHeader[0, 0].CellType = new GrapeCity.Windows.SpreadGrid.GeneralCellType() { TextWrapping = TextWrapping.Wrap };
gcSpreadGrid1.ColumnHeader[0, 0].Text = "ABCDEFGHIJKLMN";

GcSpreadGrid1.RowHeader(0, 0).Text = "ABC" + Environment.NewLine + "DEF"
GcSpreadGrid1.ColumnHeader(0, 0).CellType = New GrapeCity.Windows.SpreadGrid.GeneralCellType() With {.TextWrapping = TextWrapping.Wrap}
GcSpreadGrid1.ColumnHeader(0, 0).Text = "ABCDEFGHIJKLMN"