ClickOnce は、Windows ベースのアプリケーションを Web ブラウザ経由で配置し、オフラインでの実行を可能にします。
ここでは、ClickOnce を使用したアプリケーションの配布について、発行、配置、実行、更新、削除の一連のプロセスを説明します。ClickOnce についての詳細は、Visual Studio ヘルプの「ClickOnce のセキュリティと配置」を参照してください。
アプリケーションの発行ClickOnce で Windows アプリケーションを IIS(インターネット インフォメーション サービス)に設置するには、次の手順を実行します。なお、この手順では、ローカル IIS の「SpreadWPFClickOnceTest」仮想フォルダーに対して発行することを想定しています。
IIS が動作している場合、Visual Studio によって指定した場所へアプリケーションが発行されます。
アプリケーションの配置アプケーションを発行したURL(ここでは、http://localhost/SpreadWPFClickOnceTest/publish.htm)を Internet Explorer で開くと、次のような画面が表示されます。
[インストール]ボタンをクリックすると、アプリケーションの発行元を確認するダイアログが表示されます。
[インストール]ボタンをクリックすると、アプリケーションがインストールされます。インストールが完了すると、アプリケーションが起動されます。
アプリケーションの実行配置したアプリケーションは Windows のスタートメニューから実行できます。
配置したアプリケーションを更新するには、アプケーションを発行したURLにアクセスし[インストール]ボタンをクリックします。Web サーバーに新しいバージョンが設置されている場合、自動的に新しいバージョンがインストールされます。
アプリケーションを更新した後に以前のバージョンに戻すには「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」を開き、配置したアプリケーションを選択して[変更と削除]ボタンをクリックします。
表示される画面で「アプリケーションを以前の状態に復元します。」を選択し[OK]ボタンをクリックするとアプリケーションを以前のバージョンに復元できます。アプリケーションが更新されたバージョンでないとき、「アプリケーションを以前の状態に復元します。」は選択できません。
アプリケーションの削除アプリケーションを削除するには、「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」を開き、配置したアプリケーションを選択して[変更と削除]ボタンをクリックします。
表示される画面で「このコンピュータからアプリケーションを削除します。」を選択し[OK]ボタンをクリックするとアプリケーションを削除できます。
ClickOnce は Internet Explorer と IIS の機能や設定に依存しています。他の Web ブラウザや Web サーバーを使用する前に、これらの標準的な組み合わせで検証することで原因を絞り込むことができます。