全て展開
すべて折りたたむページレポートでは、データ領域と共にOverflowPlaceHolderコントロールをページ内の任意の位置に追加することにより、さまざまなレポートレイアウトを作成することができます。このチュートリアルでは、単一のページでTableデータ領域と3つのOverflowPlaceHolderコントロールを使用し、カラム形式のレポートを作成する方法について紹介します。
このトピックでは、以下のタスクを行います。
- Visual StudioプロジェクトにActiveReportを追加する
- レポートをデータソースに接続する
- データセットを追加する
- レポートのレイアウトを作成する
- レポートを表示する
 |
メモ: このチュートリアルでは、Reelsデータベース（Reels.mdb）のMovieテーブルを使用しています。Reelsデータベース（..\ActiveReportsNET11\Data\Reels.mdb）へのアクセス権限が必要です。 |
チュートリアルを完了すると、次のようなレポートが作成されます。
デザイン時のレイアウト
 |
実行時のレイアウト
 |
Visual StudioプロジェクトにActiveReportを追加する
- Visual Studioで新規プロジェクトを開きます。
- ［プロジェクト］メニューから［新しい項目の追加］を選択します。
- ［新しい項目の追加］ダイアログで［ActiveReports 11.0Jページレポート］を選択し、ファイル名を「rptColumnarLayout」に変更します。
- ［追加］ボタンをクリックします。
詳細については、「プロジェクトにレポートを追加する」を参照してください。
レポートをデータソースに接続する
- ［レポートエクスプローラ］で、［データソース］ノードを右クリックして［データソースの追加］のオプションを選択するか、［追加］（＋）ボタンから［データソース］を選択します。
- ［レポートデータソース］ダイアログで［全般］ページを選択し、名前を「ColumnData」に変更します。
- このチュートリアルでは、Reelsデータベースに接続します。詳細については、「データソースとの接続」を参照してください。
データセットを追加する
- ［レポートエクスプローラ］で、［データソース］ノードを右クリックし、［データセットの追加］または［追加］（＋）ボタンから［データセット］を選択します。
- ［データセット］ダイアログで［全般］ページを選択し、［名前］フィールドに「MovieList」と入力します。この名前が［レポートエクスプローラ］で、追加したデータソースの子ノードとして表示されます。
-
［データセット］ダイアログの［クエリ］ページで、［クエリ］フィールドに次のSQLクエリを入力します。
SQLクエリ コードのコピーSELECT * FROM Movie
- クエリを検証するために、クエリボックスの横にある［データセットの検証］アイコンをクリックします。
- ［OK］をクリックしてダイアログを閉じます。データセットとクエリフィールドは、［レポートエクスプローラ］のノードとして表示されます。
レポートのレイアウトを作成する
- Visual Studioのツールボックスで［ActiveReports 11ページ］タブへ移動し、TextBoxコントロールをデザイン面上に配置します。
- TextBoxコントロールを選択しながら、［プロパティ］ウィンドウで次のプロパティを設定します。このTextBoxは、レポートレイアウトのタイトルとして表示されます。
プロパティ名 プロパティの値 Location 0in, 0in BackgroundColor DarkCyan Font Normal, ＭＳ ゴシック, 20pt, Bold Size 6.5in, 0.5in TextAlign Center Value 映画のデータベース VerticalAlign Middle - Visual Studioのツールボックスから、Tableデータ領域をデザイナ面上にドラッグ&ドロップし、［プロパティ］ウィンドウから以下のプロパティを設定します。
プロパティ名 プロパティの値 Location 0.125in, 1in BackgroundColor Azure RepeatHeaderOnNewPage True Size 3in, 0.66in FixedSize 3in, 3.5in OverflowName OverflowPlaceHolder1 メモ: OverflowPlaceHolder1コントロールをデザイン面上に配置した後に、このプロパティを設定する必要があります。 - Tableデータ領域のフッタ行を右クリックし、コンテキストメニューから［テーブルのフッタ］を選択し、使用しないフッタ行を削除します。
- Tableデータ領域でマウスをテーブルの詳細行のセル上に移動し、 フィールド選択用アイコンをクリックして、次のフィールドをテーブルの詳細行のセルに追加します。
セル フィールド名 左 Title 中央 YearReleased 右 UserRating - テーブルの詳細行の左にあるTitleフィールドのセルを選択し、［プロパティ］ウィンドウにある［ShrinkToFit］プロパティを「True」に設定します。これによって、長い映画のタイトルが切れないようにセルに合わせてテキストが縮小されます。
-
［デザイン］ビューで、Tableデータ領域の行の左側にあるテーブルハンドルをクリックし、以下の行を選択して［プロパティ］ウインドウから次のプロパティを設定します。
行 プロパティ名 テーブルヘッダ BackgroundColor:PaleTurquoise
BorderStyle:Solid
FontSize:10pt
FontWeight:Bold
TextAlign:Leftテーブルの詳細 BorderStyle:Solid
TextAlign:Left
FontSize:9pt - Visual Studioツールボックスから、デザイナ面上に3つのOverflowPlaceHolderコントロールをドラッグ&ドロップします。データをカラム形式のレポートとして表示するために、それぞれのOverflowPlaceHolderコントロールに対して［プロパティ］ウィンドウから以下のプロパティを設定します。
コントロール名 プロパティ OverflowPlaceHolder1 Location: 3.375in, 1in
Size: 3in, 3.5in
OverflowName: OverflowPlaceHolder2メモ: デザイナ面上にOverflowPlaceHolder2を配置した後、このプロパティを設定します。 OverflowPlaceHolder2 Location: 0.125in, 5in
Size: 3in, 3.5in
OverflowName: OverflowPlaceHolder3メモ: デザイナ面上にOverflowPlaceHolder3を配置した後、このプロパティを設定します。 OverflowPlaceHolder3 Location:3.375in, 5in メモ: OverflowNameプロパティは、各OverflowPlaceHolderコントロールを次のOverflowPlaceHolderと接続します。
レポートを表示する
- デザイン時にレポートを表示するには、プレビュータブをクリックします。
または、
- レポートをViewerコントロールで開きます。詳細については、「Windowsフォーム用のビューワの使用」を参照してください。
関連トピック