GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J > ActiveReportsユーザーガイド > 概念 > レポートの種類 > セクションレポート(コード) |
セクションレポートは、ActiveReportsの発売当初から提供しているレポート形式で、ActiveReports for .NET 6.0J以前のバージョンと同じ形式のレポートです。ActiveReports for .NET 6.0J以前のバージョンで作成したレポートは、セクションレポートに移行します。移行の詳細については、「旧バージョンからの移行」を参照してください。
セクションレポートでは、データ(レコード)の数に合わせて、DetailやGroupHeader/GroupFooterといったセクションが繰り返し出力されることで1つのページが生成されます。セクションがそのページに収まりきらなくなった場合は、次ページにセクションが出力されます。つまり、最終的に生成される帳票は、セクションの集合体であり、帳票デザインは個々のセクションの繰り返しを意識しながら、各セクションをデザインしていく作業といえます。この形式は、縦方向に明細を繰り返し表示する一覧表のようなレポートを非常に効率よく作成することができます。
セクションレポートのデザイナ面には、グループ化セクションが表示され、グループ化セクションがデータとセクションによって繰り返されます。詳細については、「セクションレポートの構造」、「イベント」を参照してください。
セクションレポート(コード)のファイル
セクションレポート(コード)のレイアウト情報は、Visual Basic、またはC#のファイルとして保存され、アプリケーションをビルドする際にコンパイルされます。セクションレポートは、以下の3つのファイルで構成されています。
このように、セクションレポートのファイル構成は、.NETフレームワークのWindowsフォームと同じです。
コード
ActiveReportsが提供するイベントを使用してコード処理を実装することにより、帳票を動的に制御することができます。プロパティの設定だけでは表現できない複雑な制御が必要な場合も、このイベントを使用すればVB.NETやC#で帳票を柔軟にデザインすることができます。Visual Studioのコードスニペットやデバッグ機能を活用することができるので、アプリケーション本体とのシームレスなコーディング作業が可能です。イベントに関する詳細については、「イベント」、APIに関する詳細については、「クラスライブラリリファレンス」を参照してください。
イベントは、XMLセクションレポートでも使用可能です。その場合はVB、またはC#のスクリプトを使用します。詳細については、「セクションレポート(XML)」を参照してください。
データ
セクションレポート(コード)は、[レポートデータソース]ダイアログで指定した設定、またはコードのいずれかでデータと連結することができます。セクションレポートでのデータ連結に関する詳細については、「セクションレポートでのデータ連結」を参照してください。
表示およびエクスポート
ビューワでセクションレポート(コード)を表示するには、ビューワのLoadDocumentメソッドを使用します。詳細については、「レポートの表示」を参照してください。セクションレポート(コード)をPDFやExcelなどの形式でエクスポートするには、各エクスポートフィルタのExportメソッドを使用します。詳細については、「エクスポート」を参照してください。