GrapeCity ActiveReports for .NET 12.0J
Wordへの描画
 
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ActiveReportsのレポートは、WordRenderingExtensionクラスを使用してMSWordのネイティブ形式で描画することができます。ページレポート/RDLレポートは、FileFormatプロパティを使用することで、Officeオープンxml (OOXML)形式(.Docx)やWord HTML形式(.Doc)でエクスポートすることができます。

Officeオープンxml形式(.Docx)は以下のシナリオでの使用に適しています。

以下は、レポートをMicrosoft Word形式でエクスポートする手順の一例です。

  1. 新規プロジェクトとして「ページレポート(またはRDLレポート)アプリケーション」を作成します。詳細な手順については、「ActiveReportsアプリケーションを追加する」を参照してください。
  2. プロジェクトに「GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.v12.dll」アセンブリを追加します。
  3. Form.cs(またはForm.vb)を開き、タイトルバーをダブルクリックしてForm_Loadイベントを作成します。
  4. 以下のコードをForm_Loadイベント内に追加し、レポートをOOXML形式、またはHTML形式でエクスポートします。
メモ: レポートをMicrosoft Word 97-2003形式(.Doc)でエクスポートするには、FileFormatプロパティを「OOXML」から「HTML」に変更します。 
wordSetting.FileFormat = GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.FileFormat.HTML

レポートを.Docx形式にエクスポートするには

Visual Basicコード(Form_Loadイベント内に貼り付けます。)
コードのコピー
' 描画するページレポートを指定します。
Dim report As New GrapeCity.ActiveReports.PageReport()
Dim reportDocument As New GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report)

' 出力先のディレクトリを作成します。
Dim outputDirectory As New System.IO.DirectoryInfo("C:\MyWord")
outputDirectory.Create()

' エクスポートの各種設定を行います。
Dim wordSetting As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.Settings()

' FileFormatプロパティを.OOXMLに設定します。
wordSetting.FileFormat = GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.FileFormat.OOXML

' RenderingExtensionを使用し、レポートをエクスポートします。
Dim wordRenderingExtension As New GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.WordRenderingExtension()
Dim outputProvider As New GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample")

' 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。
outputProvider.OverwriteOutputFile = True

reportDocument.Render(wordRenderingExtension, outputProvider, wordSetting)
C#コード(Form_Loadイベント内に貼り付けます。)
コードのコピー
// 描画するページレポートを指定します。
GrapeCity.ActiveReports.PageReport report = new GrapeCity.ActiveReports.PageReport();
GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument reportDocument = new GrapeCity.ActiveReports.Document.PageDocument(report);

// 出力先のディレクトリを作成します。
System.IO.DirectoryInfo outputDirectory = new System.IO.DirectoryInfo(@"C:\MyWord");
outputDirectory.Create();

// エクスポートの各種設定を行います。
GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.Settings wordSetting = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.Settings(); 

// FileFormatプロパティを.OOXMLに設定します。
wordSetting.FileFormat = GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.FileFormat.OOXML;

// RenderingExtensionを使用し、レポートをエクスポートします。
GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.WordRenderingExtension wordRenderingExtension = new GrapeCity.ActiveReports.Export.Word.Page.WordRenderingExtension();
GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider outputProvider = new GrapeCity.ActiveReports.Rendering.IO.FileStreamProvider(outputDirectory, "Sample");

// 出力ファイルがすでに存在する場合は上書きします。
outputProvider.OverwriteOutputFile = true;

reportDocument.Render(wordRenderingExtension, outputProvider, wordSetting);

Wordエクスポート(描画拡張機能)のプロパティ

ActiveReportsには、Microsoft Wordへのレポートのエクスポートを制御するオプションが用意されています。

共有のプロパティ (HTML形式 および OOXML形式)

プロパティ 説明
Author ドキュメントの作成者の名前を入力します。この値は、Microsoft Wordアプリケーションの[ファイルのプロパティ]ダイアログの[概要]タブにある[作成者]フィールドに表示されます。
FileFormat エクスポートされたドキュメントのフォーマットを「Office Open XML (OOXML)形式(.Docx)」、または「Word HTML形式(.Doc)」に指定します。デフォルトのフォーマットは「Word HTML形式」です。
Title ドキュメントのタイトルを入力します。この値は、Microsoft Wordアプリケーションの[ファイルのプロパティ]ダイアログの[概要]タブにある[タイトル]フィールドに表示されます。

HTML 形式

プロパティ 説明
BaseUrl レポートで使用される相対ハイパーリンクのベースURLを入力します。この値は、Microsoft Wordアプリケーションの[ファイルのプロパティ]ダイアログの[概要]タブにある[ハイパーリンクの基点]フィールドに表示されます。
Generator 描画したWordドキュメントのドキュメント生成の識別子を設定します。
PageHeight 描画したWordドキュメントのレポートのページの高さの値(インチ単位)を入力します。このプロパティの値は、元のレポートの設定をオーバーライドしています。
PageWidth Wordドキュメントに描画したレポートのページの幅の値(インチ単位)を入力します。このプロパティの値は、元のレポートの設定をオーバーライドしています。
UseMhtOutput

Wordドキュメントを生成する際にMHT出力を使用するかどうかを指定します。

OOXML 形式

プロパティ 説明
CompanyName 描画したWordドキュメントのプロパティダイアログのCompanyフィールドに表示される組織名、あるいは会社名を設定します。
DocumentCompatibilityVersion

ドキュメントの互換モードを「Microsoft Word 2013」、または「Microsoft Word 2007-2010」に設定します。デフォルトでは「Microsoft Word2007」に設定されています。

DpiX Microsoft Wordアプリケーションにある画像の水平解像度を設定します。デフォルトでは「96」に設定されています。
DpiY Microsoft Wordアプリケーションにある画像の垂直解像度を設定します。デフォルトでは「96」に設定されています。
PageOrientation

エクスポートしたドキュメントの印刷の向き(「縦」あるいは「横」)を指定します。

PaperSize ページの用紙サイズを設定します。
Password 描画したWordドキュメントを開く際に必要となるパスワードを設定します。
ReadOnlyRecommended MicrosoftWordドキュメントを開くたびに、読み取り専用であることを示すメッセージを表示させるか否かを設定します。
WritePassword 描画したWordドキュメントの変更を保存する際に必要となる書き込みパスワードを設定します。
TOCAutoUpdate Wordドキュメントを開く際にTableOfContentsコントロールを自動更新します。デフォルトでは「False」に設定されています。

制限事項

HTML 形式

OOXML 形式

レポートプロパティ

レポートコントロール

対話的な機能

HTML 形式

Word形式でレンダリングされたレポートは、ブックマークとハイパーリンクをサポートします。ただし、(ドリルダウンレポートで見られるような)表示/非表示の切り替えが不可欠な場合は、HTML描画拡張機能の使用を推奨します。また、見出しマップが不可欠な場合は、PDF描画拡張機能の使用を推奨します。

OOXML 形式

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