デザイナの下部には3つのタブが配置されています。[デザイナ]タブでレポートレイアウトを作成し、[スクリプト]タブでレポート内のスクリプトを実装し、[プレビュー]タブでレポートをプレビュー表示します。
[デザイナ]タブ
[デザイナ]タブでは、レポートレイアウトを視覚的にデザインすることができます。ツールボックスからコントロールをドラッグしてレイアウトの作成、データ領域のデータとの連結、コンテキストメニューでレポートとコントロールのプロパティの設定などデザイン時のほとんどの機能を実装することができます。
[スクリプト]タブ
[スクリプト]タブでは、レポート内にスクリプト処理を実装できるスクリプトエディタが表示されます。スクリプトの言語は、セクションレポートの場合はVisual Basic、またはC#を、ページレポート/RDLレポートの場合はVisual Basicを使用することができます。
実装したスクリプトは.vbや.csのコードではなく、レポート自体に記述されます。スクリプトの処理は開発環境上でのビルドを必要としないため、エンドユーザーデザイナを使用してエンドユーザー環境でレポートのデザイン変更を行う場合に有効です。
制限:スクリプトが含まれるレポートを使用した.NET Core 3.0アプリケーションを実行すると、「このプラットフォームで操作はサポートされていません」というメッセージが表示されます。
ページレポート/RDLレポートでは、レポートコントロール上に使用する表現を参照できるコードブロックを組み込むことができます。スクリプトの使用方法の詳細については、「スクリプトの使用」を参照してください。
セクションレポートでは、オブジェクトイベントにコードを追加することができます。スクリプトエディタの2つのドロップダウンで、ActiveReportsの各セクションやそれに関連するイベント、またはレポート自体やレポートに関連するイベントのいずれかを選択することができます。イベントを選択すると、スクリプトエディタがイベントのメソッドスタブを生成します。セクションレポートでのスクリプトの使用方法の詳細については、「スクリプトでコードの使用」を参照してください。
[プレビュー]タブ
[プレビュー]タブでは、プロジェクトを実際に実行することなく、レポートの実行結果をプレビュー表示することができます。これにより、デザイナやコードで加えた変更点の影響をすみやかに確認することができます。
以下の条件により、レポートが正しくプレビュー表示されない場合があります。
ActiveReports以外のクラスから継承されたレポートの場合、継承元のクラスが同一プロジェクト内に存在する場合に限り、[プレビュー]タブによりプレビュー可能です。継承元のクラスが当該プロジェクト内に存在せず、外部のクラスライブラリを参照しているような場合は、[プレビュー]タブによるプレビューは機能しません。
ASP.NET Webサイトに直接セクションレポート(コード)を追加している場合は、[プレビュー]タブが非表示となり、プレビューすることはできません。